計画の進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 07:12 UTC 版)
ユーロサトリ2016でMBDAは新しいIMPACT砲塔を披露した。この250 kgの電動砲塔はルノー・ダガー(PVP装甲車の輸出モデル)に搭載されて展示された。この砲塔にはMMPの発射管制用の昼夜両方のセンサーとともに、即応状態の2発のミサイルと、自衛用の7.62 mm機関銃および弾薬が搭載されている。 2017年にMBDAはオーストラリア国防軍に対して、ボクサー装輪装甲車(30 mmランス砲塔上)とBAEシステムズのAMV35(35 mm BAEハッグルンズ砲塔上)の両方の車両で統合対戦車ミサイル(ATGW)として、オーストリア陸軍のLAND 400計画にMMPを提供した。また、陸軍のLAND 4108計画では現役のジャベリン対戦車ミサイルの後継として、歩兵用発射機とセットで提供した。 ユーロサトリ2018で、砲塔に並んで2発のMMPのポッドが搭載されたフランス陸軍の新型のジャグア偵察車が発表された。展示会の中でMBDAおよびミルレム・ロボティクスは「対戦車無人地上車」のフィージビリティ・スタディを開始したことを発表した。この合弁計画はミルレム・ロボティクス(英語版)のTHeMIS(英語版)無人地上車と、2発のMMPを装填したMBDAのIMPACT(Integrated MMP Precision Attack Combat Turret、統合MMP精密攻撃戦闘砲塔)システムを統合するものである。 2018年8月および9月に、フランス陸軍は砂漠環境でのミサイルの運用能力を試験するためにジブチでの実射試験を指揮した。政府によれば、9発のMMPが成功裏に発射された。そのうちの2発はECUME複合艇から発射された。ミサイルは安定化された遠隔操作砲塔に組み込まれ、MMPの海上タイプへの道筋をつけた。 同年12月、ピカルディ戦闘群がマリ南西部の3カ国の国境地域での作戦を率い、新しい中距離ミサイルMMPの初めての実戦の場での装備と使用がなされた。 2019年前半に、MBDA、DGAおよびSTATはMMPの低音環境での能力を試験するための別の試射活動を組織した。3発のMMPが気温-30 ℃に達するスウェーデンで成功裏に発射された。
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