ガソリンエンジンとの比較とは? わかりやすく解説

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ガソリンエンジンとの比較

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 05:48 UTC 版)

ディーゼルエンジン」の記事における「ガソリンエンジンとの比較」の解説

大型低速であるほどディーゼルエンジン長所引き立ち短所が目立たなくなる傾向にある。逆に小型高速ではガソリンエンジン有利になるこのため小型車エンジンガソリンで、大型車エンジンディーゼルになることが多い。鉄道気動車ディーゼルがほとんどであり、船舶も、軍用高速船小型船20トン未満)の船外機などの例を除きディーゼルエンジンであることが一般的である。 ガソリンエンジン点火方式が「火花点火」、燃焼方式が「均一予混合燃焼」である。あらかじめ燃料気化させた混合気シリンダー吸入圧縮したのち、電気火花により点火する均一混合気満たされ燃焼室火炎伝播発生し燃焼域が半球状広がって間欠燃焼するシリンダー直径大きすぎる火炎伝播速度が間に合わずシリンダー外周に近い混合気まで点火できなくなるので、シリンダ直径ボア)に限界自動車用場合10cm、容積で800ccほど)がある。一方で予混合燃焼ではPM発生しない。ただし圧縮行程燃料噴射する直噴ガソリンエンジン気化できない液滴の残る不均一な成層燃焼なので、PM発生するディーゼルエンジン拡散燃焼なので容積制限はない。ただし、高圧下の拡散燃焼速度は遅いので大容積エンジン低回転に限られる。これは、むしろ大型船舶ポンプ発電機などの大出エンジンにとって都合が良い1万馬力超える巨大出力歯車減速機信頼性乏しいので、低速エンジン直接出力求められるため。ただし速度変化激し車両には多段変速機必要になるガソリンエンジン混合気吸入量をスロットルバルブによって絞ることで出力制御するのに対しディーゼルエンジン燃料噴射量だけで出力制御するため、ポンピングロス少なく効率良い。また同じ理由ディーゼル負荷変動によって空燃比変わり全般的に希薄燃焼であり、理想空燃比実現できない。これは容積あたりの燃料充填少ないことを意味し気筒容積あたりの出力が低い傾向にあるが、過給により補完できる。特にスロットルがないため低回転から排気量が多いのでターボチャージャーとの相性良い。 ただし、最近では両者構成が近づいている。2012年圧縮比を同じ14にした、高圧縮比ガソリンエンジン低圧縮比ディーゼルエンジンマツダから出荷されている。他社ガソリンエンジンでも吸気可変バルブタイミング機構により吸入量を変えたり低温多量EGRバルブにより排気吸気割合変えて出力調整するようになり、スロットルバルブ必須なくなった。これらの改善のため近年ガソリンエンジン効率上昇しディーゼルとの差が縮まっている。 さらに事実上同じ点火、燃焼モードを持つエンジン開発中である。まず、ガソリン燃料ありながら圧縮比14台で圧縮着火目標としているHCCIHomogeneous-Charge Compression Ignition:(均一予混合圧縮着火エンジン開発中であり、通称ディゾットエンジンとも呼ばれる 一方で1995年にはディーゼルエンジンありながら負荷領域で予混合用いPCCI(Premixed Charged Compression Ignition:(不均一予混合圧縮着火)が実用済みであるなど、ガソリンディーゼルエンジン区分け曖昧になりつつある。

※この「ガソリンエンジンとの比較」の解説は、「ディーゼルエンジン」の解説の一部です。
「ガソリンエンジンとの比較」を含む「ディーゼルエンジン」の記事については、「ディーゼルエンジン」の概要を参照ください。

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