MCV
「MCV」とは、平均赤血球容積・運動神経伝導速度・マイクロコンバージョンのことを意味する表現である。
「MCV」とは・「MCV」の意味
「MCV」は英語の「Mean Corpuscular Volume(ミーン コーパスキュラー ボリューム)」の頭文字をとった略語で、日本語では「平均赤血球容積」と訳される医療・看護用語である。赤血球1個あたりの平均的な大きさを示すもので、貧血の種類を調べるために用いられる指標である。また、貧血の種類を調べる指標は、「MCV」のほかに「mch」や「mchc」があり、これら3つは赤血球恒数と呼ばれている。「mch」は英語の「mean corpuscular hemoglobin(ミーン コーパスキュラー ヘモグロビン)」の頭文字をとった略語で、日本語では「平均赤血球ヘモグロビン量」と訳され、赤血球1個当たりのヘモグロビンの量を示す。「mchc」は英語の「mean corpuscular hemoglobin concentration(ミーン コーパスキュラー ヘモグロビン コンセントレーション)」の頭文字をとった略語で、日本語では「平均赤血球ヘモグロビン濃度」と訳される。「MCV」を算出するには、血液検査のデータの赤血球数とヘモグロビン、ヘマトクリットの値を「ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(106/mm3)×10」という計算式に当てはめる。「MCV」の正常値は80~98flとなり、正常値より高いもしくは低いと、貧血の可能性がある。
・「MCV」が高いとどうなる
「MCV」が高いのは赤血球が正常値よりも大きいということで、巨赤芽球性貧血の可能性がある。巨赤芽球性貧血は、赤血球を生成するために必要なビタミンB12や葉酸が不足していることで起こる。また、「MCV」の高値 原因としては、胃や回腸の吸収機能が弱まっている、食事で十分な葉酸が摂取できていない、飲酒の習慣がある、骨髄異形成症候群や肝疾患があることなどがあげられる。「MCV」を下げるには、ビタミンB12や葉酸を摂取するほか、飲酒を控えるとよい。ビタミンB12はシジミや赤貝、牛レバーなどから、葉酸はレバーやウナギ、豆類から摂取することができる。また、病院でビタミンB12の点滴や注射を打つことも可能である。
・「MCV」が低いとどうなる
「MCV」が低いのは赤血球が正常値よりも小さいということで、鉄欠乏性貧血の可能性がある。「MCV」が低い原因としては、胃腸からの慢性的な出血や子宮筋腫による月経過多、鉄分の摂取不足などがあげられる。低い「MCV」を正常値に戻すには、鉄分を含む食品を積極的に摂取するのが良い。また、鉄分の吸収を阻害するコーヒーや紅茶、緑茶などを食事中に飲まないよう心掛ける。そのほか、病院で鉄剤の内服薬を処方してもらうこともできる。
「MCV」は英語の「motor nerve conduction velocity(モーター ナーブ コンディション ベロシティ)」の略語で、「運動神経伝導速度」という意味で用いられる。末梢神経の伝導速度を表す指標で、糖尿病性神経障害や筋萎縮性側策硬化症、慢性炎症性多発根神経炎などの神経疾患、重症筋無力症、多発性筋炎、進行性筋ジストロフィなどの筋疾患などの病気を調べることができる。「MCV(運動神経伝達速度)」は「2点間の距離÷t2-t1」という計算式で算出することができ、正常値は上肢50m/s以上、下肢40m/s以上である。
「MCV」は、広告業界においては「マイクロコンバージョン」と呼ばれ、広告運用の指標とされている。リスティング広告やSNSの広告を経由して、申込みや商品購入などコンバージョン(目的達成)の直前に至ったユーザー行動を意味する。コンバージョン率が低い場合に「MCV」をチェックすることで、コンバージョンに至る前にどこで離脱したのかを把握し、改善に役立てることができる。
「MCV」は「Maneuver Combat Vehicle(マヌーバー コンバット ビークル)」の略語で、陸上自衛隊の「16式機動戦闘車」のことを意味する。別名、「キドセン」とも呼ばれている。105mm砲を搭載しており、射撃精度・機動力に優れた最新鋭の装輪装甲車である。
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