エクストリームスポーツの取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 23:30 UTC 版)
「ヴィム・ホフ」の記事における「エクストリームスポーツの取り組み」の解説
ホフによれば、アムステルダムやポーランドで生活する中で、極端な寒冷に耐えることができるようになり、いくつかの鍛錬法を身につけたという。2007年5月、記録を残す目的で、つま先が凍える状態で標高7400mに達した。ショーツとサンダルという格好で、エベレストの頂上を目指した。気温は氷点下25度から30度であった。ホフは、それまでにも9回、ギネス世界記録に申請していたが、この遠征では10回目の申請を出した。 ホフは、それ以前にも、雪山に急峻な岩壁を登るための道具や安全のための装備なしに素足で登っていた。1998年末には、北極点で、40cmの厚い氷の下で、水着だけでの寒中水泳をした。1999年3月には、北極海の海中を、水深50mまで潜水した。2000年2月には、フィンランドで、氷点下20度の気温の中、氷の下を潜水して100m泳ぐことに挑戦した。本人によれば、6分間以上息継ぎなしていられるという。2000年3月16日、ヴィム・ホフは、フィンランドのコラリ(オランダ語版)付近で厚い氷の層の下を、57.5m 泳いだ。 2007年1月26日には、フィンランドのオウルの近くで、北極圏内で気温が摂氏で氷点下20度から30度という中、素足でハーフマラソンを走った。完走した時には二度の凍傷を足に負っており、コラリの病院で処置を受けた。2時間16分34秒というタイムはギネス世界記録に認定された。この試みは、ディスカバリーチャンネルが番組『The Real Superhumans and the Quest for the Future Fantastic』のために撮影し、11月4日に放映された。2007年6月、ホフは、氷の中に居続ける世界記録を更新した。アウヴェハンス動物園(オランダ語版)のホッキョクグマ舎に用意された、キューブ状の氷で満たされたコンテナの中に顎まで浸かって70分35秒を過ごした。この記録は、2008年4月21日に、43歳の中国人ジントゥ・ワン (Jintu Wang) が北京で1時間半の記録を作り、破られた。 2009年はじめ、ホフはタンザニアで、ほとんど裸同然で氷点下15度のキリマンジャロの5,892mまで登って「世界記録」を達成した。2014年末にも、再びショーツ姿でキリマンジャロに登った。この時には、26人の同行者たちとともに登山開始から48時間以内に頂上に到達した。 2008年末には、もはや「遊園地の見世物 (kermisattractie)」にはなりたくないが、自身の技術を他者に伝えることを通して「人類に奉仕した (de mensheid wil dienen)」と述べた。しかし、2010年3月26日には、それ以前の姿勢に立ち戻り、キューブ氷のコンテナに1時間44分12秒に浸っていた。2010年7月には、この記録を自ら10秒更新したが、今回はエネルギー供給会社ヌオン(オランダ語版)の宣伝と連動する形での試みであった。この時の記録1時間44分22秒は、2011年1月1日に、地球温暖化への関心を喚起するためとして香港で行われたホフ自身の再挑戦で、1時間50分に更新された。2015年の時点でホフの記録は、1時間52分42秒とされ、のべ20件のギネス記録をもっているとされた。
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