RSS
「RSS」とは、WEBサイトの更新情報を配信するための技術のことを意味する英語表現である。
「RSS」とは・「RSS」の意味
「RSS」とは「Rich Site Summary」の略称であり、WEBサイトの更新情報やタイトル、要約などを配信するための技術のことを意味する。「RSS」とはXML形式によるデータフォーマットであり、チェックしたいサイトの「RSS」を「RSSリーダー」と呼ばれるツールで受け取ることで、更新情報が一覧表示される仕組みである。自分で一つずつサイトを閲覧するのではなく、一括で更新状態などをチェックできるため、閲覧時間を減らすことができる。「feedly(フィードリー)」などが代表的なツールとして知られ、パソコン版・スマホ版があるため、任意のデバイスにダウンロードすることで利用可能である。使い方は非常に簡単で、アカウント登録後、チェックしたいサイトを登録するだけで、更新情報が届くようになる。ブログやまとめサイトなどが発展した際、アクセスユーザーの増加を目的として「RSS」を発信する管理者も多く、サイト上に「RSSアイコン」を表示する・自ら「相互RSS」の相手を募集するなど、盛んに行われた。ただ、個人的なWEBサイト・ブログが盛んに作られ、更新状況の確認に時間がかかる時期が過ぎ、SNS全盛期になってからは「RSS」の利用ユーザーは減少し、過去のものになりつつある。その一方、更新頻度の高い、例えば時事ニュースやゲームなど特定の分野においては「RSS」を利用した情報収集をするユーザーも多い。「RSS」によって何ができるかをよく理解し、効率よく情報を集める人にとっては利便性のツールと言える。
医療業界における「RSS」とは、「院内で心停止となる前、少しでも早く患者の急変に気が付き、心停止になる前に処置を行えるようにするシステム(Rapid Response System)」の略称である。入院患者が心停止を起こす場合、症状の悪化を示す兆候を見せることが多く、それを検知することで心停止の発生を防ぐという取り組みを意味する。
統計学における「RSS」とは、「残差平方和(Residual Sum of Squares)」の略称である。具体的には「残差の二乗の和」であり、原因と結果の関係を数式であらわす際、予測値と観測値とのズレを事情して足したものである。また、パソコンにおける「RSS」とは、「プロセスが確保している物理メモリの使用量(Resident Set Size)」の略称である。
「RSS」の熟語・言い回し
RSSリーダーとは
「RSSリーダー」とは、ニュースサイトやブログなどが発信するフィードを取得する、「フィードリーダー」と呼ばれるアプリケーションソフトウェアのうち、「RSS」フォーマットによる配信・講読を行うソフトウェアの名称である。「RSSリーダー」を筆頭とした「フィードリーダー」は2000年代に発展し、2010年半ば頃には次々とリーダーがサービス終了し、利用者の減少と共に衰退していった。その原因は、個々のサイト・ブログなどの代わりに、多数のユーザーが集まるSNSという新しいサービスが普及したことが、原因の一つであると考えられる。「RSSリーダーはオワコン」と考える人も多いが、一度「RSSリーダー」サービスから撤退したGoogleは、2021年にインターネットブラウザ「Google chrome」においては、拡張機能「RSS Subscription Extension(by Google)」などを提供しており、今でも根強い需要があると言える。
相互RSSとは
「相互RSS」とは、お互いのサイトの「RSS」のフィードを登録し、相手のサイトの更新情報を、自分のブログ・サイトに表示できるというサービスを意味する言葉である。特に、お互いのサイトの更新情報を表示しあうことで、双方のサイトにいるユーザーの相互流入によるアクセスアップが期待できる。特にライブドア社が提供する「livedoor 相互RSSツール」が一般的に使われている。「ブログロール」と呼ばれることもある(あるいは過去に呼ばれていた)が、「ブログロール」は「他ブログへのリンク」を意味する言葉であるため、「相互RSS」は「ブログロール」の一部であると言える。
アール‐エス‐エス【RSS】
読み方:あーるえすえす
《RDF Site Summary/Rich Site Summary/Really Simple Syndication》ウェブサイトの見出しや要約を記述したXMLベースのフォーマット。サイトの更新情報の公開に使われる。RSS1.0(RDF site summary)、RSS0.91(Rich Site Summary)、RSS2.0(Really Simple Syndication)など、複数のバージョンがある。→アール‐ディー‐エフ(RDF)
RSS
読み方:アールエスエス
RSSとは、Webサイトの更新情報を、見出しや要約などをまとめた形式で配信するための技術のことである。
RSSはXMLをベースとしており、更新されたWebページのタイトルやURL(リンク)、概要、更新時刻といった、更新されたWebページに関する情報(メタデータ)を記述することができる。RSSによって配信される情報はフィード(RSSフィード)などと呼ばれている。
RSSを閲覧するためのソフトウェアはRSSリーダーと呼ばれており、あらかじめ指定されたWebサイトからRSSを収集し、RSSの内容を統一された形式で表示させることができる。RSSの技術とRSSリーダーによって、自分でWebサイトにアクセスして更新の有無を確認しなくても、Webサイトの更新情報を自動的に収集して閲覧することが可能となっている。
なお、RSSには複数の異なる仕様があり、「RSS 0.91」「RSS 1.0」「RSS 2.0」などと表記されて区別されている。RSSを購読するためには、RSSリーダーが登録先のRSSの仕様をサポートしている必要がある。
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