残差平方和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/20 13:41 UTC 版)
統計学において、残差平方和(ざんさへいほうわ、英: residual sum of squares, RSS)は、残差の平方(二乗)の和である。残差二乗和、SSR(sum of squared residuals)やSSE(sum of squared errors of prediction)とも呼ばれる。残差平方和はデータと推定モデルとの差異を評価している尺度である。小さいRSSの値はデータに対してモデルがぴったりとフィットしていること示している。
一般的に、平方和の分解
- (全平方和) = (回帰平方和) + (残差平方和)
が成り立つ[1]。
説明変数
単一の説明変数を持つモデルでは、RSSは以下の式で与えられる。
この時 yi は i 番目の変数の値、xi は i 番目の説明変数の値、(とも)はyiの予測値である。標準線形単純回帰モデルでは、 (a および b は係数、y および x はそれぞれ従属変数および独立変数、εは誤差項)である。残差平方和は εi の推定量の平方の和であり以下の式で表わされる。
この時、α は定数項 の推定値、β は回帰係数 b の推定値である。
脚注
関連項目
- 残差平方和のページへのリンク