アンドレカンドレ時代とは? わかりやすく解説

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アンドレ・カンドレ時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 12:40 UTC 版)

井上陽水」の記事における「アンドレ・カンドレ時代」の解説

1969年RKB毎日放送ラジオ番組スマッシュ!!11』が放送開始される。この番組には視聴者作った音楽を流すコーナーがあり、それを知った陽水12弦ギター使って「カンドレ・マンドレ」を自宅録音テープレコーダー二つ使った多重録音擬似弾き語り)し、4月16日テープRKB毎日持ち込む。『スマッシュ!!11』のディレクター野見山実は、録音聴きすっかり興奮した。陽気だが何か寂しげなところがあり、その発想驚嘆した。このとき陽水は「マンドレ」という芸名考えていたが、野見山難色示し(「マン」が女性器連想させるという理由で)芸名は「アンドレ・カンドレ」に決まる。「カンドレ・マンドレ」は『スマッシュ!!11』で放送され数多くリクエストを受け、中には生の声聴きたい」というものもあった。ただしリクエスト大半は、陽水友人(主に浪人仲間)にはがきを配ってリクエストを出すよう指令したためのものだったという。当時は、1966年第一次フォークソングブームとは異なり、アングラ・ソングなど社会風刺プロテストの歌が火付け役となり、特に関西にはその火種温存され、ザ・フォーク・クルセダーズ自費投じて作った帰ってきたヨッパライ」が大ヒットその後追って高石友也岡林信康などオリジナリティ―色の強いフォーク歌手続々登場してきた。野見山は彼らとの比較で、陽水の曲には非常に高度なものが内在していることに気付きその将来性を買ってCBSソニー中曽根晧二宛に手紙で送るとともに新聞記者にも陽水対す考えを隠すことなく話した中曽根反応早く当時としては異色面白さだとして、発売急いだ当時CBSソニーカルメン・マキの「時には母のない子のように」のヒット余勢をかって、さらなる一発狙っていた。躊躇していては他社取られる恐れがあったため、会社側は中曽根にすぐに福岡迎えに行くよう指示した両親陽水の上京には反対したが、陽水の強い信念に父は「1曲吹き込んだ帰ってくるんだな。音楽ダメでもお前に別の生きる道がある」と伝えた。。 放送後RKBスタッフからホリプロ紹介され1969年7月初旬レコーディングのため福岡市から上京。「カンドレ・マンドレ」を改めレコーディングし同年9月1日CBSソニー(現:ソニー・ミュージックレコーズ)からアンドレ・カンドレとして同曲でデビュー演奏六文銭編曲小室等担当したが、ほとんど注目されず、続く「ビューティフル・ワンダフル・バーズ」も、松山猛加藤和彦から楽曲提供受けた「花にさえ、にさえ」(1970年)も不振終わりシングル3枚アンドレ・カンドレとしての活動は終わることになった以後ポリドール移籍までの間は、本人語ろうとしない空白1年間となる。約3年間は時流から相手にされず、岡林信康高石友也加川良遠藤賢司六文銭らの前から姿を消し去る寸前追い込まれた。CBSソニー2年間は特にひどく、空白であった当時は、麻雀パチンコ明け暮れていた。仕事はあっても月2日であったビートルズ狂い経緯もあり、本人は自らをフォーク歌手とは全く思っていなかったが、当時一般には「ギター持って歌う歌手フォーク歌手」として認識されていたため、フォーク歌手的な扱いを受けることが多く営業先で嫌な目にあうことがしばしばあり、これが後にホリプロから独立する遠因になった。 アンドレ・カンドレ時代に知り合った小室等安田裕美六文銭ギタリスト)、星勝モップスギタリスト)、RCサクセション忌野清志郎などとは以後長く深い交際になる。特に小室等からボブ・ディラン薦められ以降作詞に強い影響受けた。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}当時映像として1970年公開の、和田アキ子主演映画女番長 野良猫ロック』にモップスなどホリプロアーティストと共に出演。「カンドレ・マンドレ」を歌うシーンがある(ただし、レコード音源合わせて歌う、いわゆるリップシンク」)[要出典]。 この当時陽水をよく知る高石ともやは、陽水印象を「ギター1本で客ひとりひとりねじ伏せるような歌だった。彼の言葉はとても鋭く、近づけないよう雰囲気だった。演奏している背中を見ると、なんだか切なかったことを覚えている」と語っている。

※この「アンドレ・カンドレ時代」の解説は、「井上陽水」の解説の一部です。
「アンドレ・カンドレ時代」を含む「井上陽水」の記事については、「井上陽水」の概要を参照ください。

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