アンドラゴラス三世の武将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:14 UTC 版)
「アルスラーン戦記の登場人物」の記事における「アンドラゴラス三世の武将」の解説
アルスラーンが国王に即位する以前の武将を挙げる。 ヴァフリーズ 声 - 菅原淳一 / 池田勝 / 津田英三 第一次アトロパテネ会戦時点での大将軍(エーラーン)。ダリューンの伯父。アンドラゴラス三世の腹心中の腹心でありながら、アルスラーン、ダリューン、ナルサスにも理解を示す、懐の深い老将。アルスラーンの教育係でもある。アトロパテネ会戦に先立ち、甥のダリューンがアンドラゴラス三世に諫言を行い不快を買ったのを見るや、ダリューンを殴り飛ばし、王の処罰を先んじて防ぐ。その場でダリューンに対してアルスラーン個人への忠誠を誓わせたことから、ダリューンの言葉が当を得ていることを察していた模様。第一次アトロパテネ会戦後、敗走するアンドラゴラス三世を庇うため手傷を負ったままに、ヒルメスに立ち向かって討たれる。会戦前に王太子アルスラーンの出生について旧友バフマンに手紙を託していた。 【コミカライズ・アニメ版】王太子アルスラーンの武術指導の任に就いており、親の愛に恵まれない幼いアルスラーンに甥のダリューンとともに慈愛をもって接した。 バフマン 声 - 村松康雄 / 中庸助 / 武虎 アンドラゴラス三世の下での万騎長の一人。歴戦の老将で、62歳の年齢は万騎長の中で最年長。髪も髭も灰色ではあるが、身体は老人とは思えないほどたくましい。歴戦の最古参将軍であり、戦場での駆け引きや兵団の士気統率にかけては右に出るものがいない。大将軍ヴァフリーズとは同世代の戦友であり親友の間柄。かつてはヒルメスの教育係でもあったらしい。 第一次アトロパテネ会戦時には、キシュワードと共にペシャワール城塞の守備の任に就いていた。しかし前後して、ヴァフリーズよりアルスラーン出生の秘密を知らされ思い悩む。ペシャワールに単身潜入したヒルメスが発見され危機に陥った時、バフマンが思わず叫んだ言葉は、結果としてヒルメスを救い、アルスラーンに衝撃を与えることになる。その後、アルスラーンに従いシンドゥラの王位継承戦役介入に参戦したが、ガーデーヴィの投げ槍に貫かれ戦死する。兵の統率は巧みでありその死を惜しまれた。彼が率いた兵士はダリューンが引き継いだ。 アニメ版では、小説版と同様に叫びアルスラーンとヒルメスの戦いを中断させるが、その隙を見逃さず動いたヒルメスの凶刃からアルスラーンを庇い、彼に「よい王とおなりくだされ」と言い残して亡くなる。 シャプール 声 - 大滝進矢 / 小西克幸 アンドラゴラス三世の下での万騎長の一人。イスファーンの異母兄。儀礼や形式、騎士道を重んじる人物。同じ万騎長のクバードとは気質が合わず犬猿の仲であり、列に並ぶ時には必ず両端に離れて立つと言われるほど。第一次アトロパテネ会戦で火と矢によって重傷を負いルシタニアの捕虜となり、エクバターナの城門前にて降伏を促すため磔にして晒されるが、ボダンによる拷問の最中にパルス人によって殺されることを望み、ギーヴの放った矢によって射殺される。その戦いぶりと死にざまは、異教徒に冷酷なルシタニア兵からも「あっぱれな勇者」と評された。享年36。 ガルシャースフ 声 - 乃村健次 アンドラゴラス三世の下での万騎長の一人。第一次アトロパテネ会戦には参加せず、王都エクバターナの守備の任に就いていた。優れた武将だったが、同僚のサームと比べると即戦即決派で、また奴隷に対しては冷淡な態度をとった。エクバターナ防衛戦で勇戦するも陥落時に戦死する。 マヌーチュルフ アンドラゴラス三世の下での万騎長の一人。第一次アトロパテネ会戦に参加し戦死する。50歳。馬術や刀術、弓術に優れ、攻城戦や野戦の指揮を得意とした。書の名人でもあり朗々たる美声の持ち主であった。ナスリーンという娘がいる。 ハイル、クルプ、クシャエータ アンドラゴラス三世の下での万騎長たち。第一次アトロパテネ会戦に参加する。 ハイル(及びマヌーチュルフ)に関しては、ダリューンが戦場で出会ったシャプール配下の千騎長から戦死の証言を得たが、残る両名については消息が得られず、限りなく戦死に近い行方不明の扱いである。
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