ipv6
「ipv6」とは、インターネットプロトコルの次世代規格のことを意味する表現。
「ipv6」とは・「ipv6」の意味
「ipv6」は、インターネットプロトコルの次世代規格である。「Internet Protocol Version 6」の略で、高速で安定したインターネット回線の規格として注目されている。以前は「IPv4」という規格が用いられていたが、通信デバイスが増加したことにより枯渇が進んでいた。「IPv4」は2の32乗(約43億)のIPアドレスを用いることができるが、「ipv6」は2の128乗(約340澗)のIPアドレスが用意されている。そのため、IoTが普及しインターネットに接続される端末が多くなっても、十分対応できるようになる。IPアドレスの枯渇をどうにかする目的で作られたのが、次世代規格のインターネットプロトコル「ipv6」というわけだ。「ipv6」と混同されやすいものとして「WiFi6」がある。どちらもインターネットに関連するもの、さらに名前が似ているということで混同されることが多いが、まったくの別物である。
「WiFi6」は、無線LAN規格の1つで、もともとは「IEEE 802.11ax」と呼ばれていた。2009年に「WiFi4」、2013年に「WiFi5」、2019年に「WiFi6」が発表された。スマホやパソコン、タブレットなど様々な機器を無線でインターネットに繋ぐために必要になるのが「WiFi」である。「WiFi」は規格によってスピードが大きく変わる。「WiFi4」は理論値で最大約600Mbps、「WiFi5」は約6900Mbpsの速度となっているが、「WiFi6」は約9600Mbpsもの速度で通信することが可能となっている。「WiFi6」を使用するためには、「WiFi6」に対応したルーターと端末が必要だ。
「ipv6」は、あくまで「インターネットに接続するためのルール」のようなもので、「WiFi」とは仕組みが異なる。簡単に言えば「ipv6」はインターネットに接続するための規格、「WiFi6」は接続されているインターネットに無線で通信するための規格ということになる。「ipv6」と「WiFi6」は、どちらも最新の規格となっているため、両方使えるようにすることで快適なインターネット通信が可能になる。
「ipv6」を導入する大きなメリットとなるのが、通信速度が速くなるということだ。「ipv6」も「IPv4」も通信機器や回線の混雑状況が速度に大きく影響するため、通信速度自体に大きな差があるわけではない。しかし、「IPv4」は利用者が多く、割り当てられるIPアドレスも少ないため、ネットワーク終端装置が混雑して通信速度が低下しやすい。
一方「ipv6」はIPアドレスの数が多く混雑しにくいということで、結果的に通信速度が速くなることが多い。休日になるとインターネットが遅くなる場合は、ネットワーク終端装置が混雑している可能性がある。そういったケースでは、「ipv6」を導入することで通信速度が速くなることが多い。
他にもインターネット接続を簡素化できる、通信内容を暗号化しセキュリティが向上するなどのメリットがある。しかし、いくつかデメリットも存在するため注意が必要だ。まず「IPv4」との互換性が少ないというのがデメリットになる。「ipv6」と「IPv4」は異なる規格のため、「IPv4」で使用していたIPアドレスを、そのまま「ipv6」で用いることはできない。しかし、プロバイダーによっては「IPv4」と「ipv6」を自動的に使い分ける、「IPv4 over IPv6」というサービスを提供しているところがある。
「IPoE」を利用しないと、思ったような効果が得られないというのもデメリットだ。「ipv6」は、「PPPoE」と「IPoE」という2つの通信方式を利用できる。しかし、通信速度を上げるためには「IPoE」を利用しなければならない。「ipv6」を導入する際は、「IPoE」方式になっているか確認する必要がある。
自分の回線が「ipv6」で接続されているか分からないというケースも多い。その場合は、専用のWebサイトにアクセスすることで確認可能だ。「ipv6」確認用のWebサイトに接続すると、現在利用しているIPアドレスが表示される。そこに「ipv6アドレス」の表記があれば、「ipv6」で接続できているということだ。他の確認方法としては、端末の設定をチェックする方法がある。Windowsのパソコンを使っているのであれば、「設定」の中にある「ネットワークとインターネット」の項目から、「接続状態」を確認できる。
「ipv6」の読み方
「ipv6」の読み方は、「アイピーブイシックス」である。ただし、「アイピーブイロク」という読み方も俗称として浸透している。IPv6
読み方:アイピーブイロク,アイピーブイシックス,アイピーバージョンシックス
IPv6とは、インターネットプロトコル(IP)のIPv4を拡張し、コンピュータに割り当て可能なIPアドレス数を拡大させたプロトコルのことである。IPv6ワーキンググループによって策定された。
現在主に用いられているIPv4は、アドレス情報を32ビット長のデータ幅によって表記しており、約43億個のIPアドレスを管理することができる。ところがインターネットの普及に伴い、43億個のIPアドレスでは将来的に枯渇する恐れが生じてきている。
IPv6ではアドレス情報を128ビットで表記しており、10の38乗という桁数のIPアドレスを識別することができる。これは実質上無限といえる数で、パソコンだけでなく情報家電をはじめとしたあらゆる機器にIPアドレスを割り当ててもまだ余裕があると言われている。また、IPv6ではセキュリティ機能の向上やパケットのヘッダ情報の簡素化など、IPv4における難点の多くを解消することができるとされる。
IPv6はIPv4との互換性を保っていないため、IPv4のみに対応したパソコンやネットワークシステムではIPv6を利用することができない。2007年7月現在、いくつかのインターネットサービスプロバイダ(ISP)がIPv6に対応した通信サービスを提供している。ちなみにWindows Vistaは標準でIPv6をサポートしている。
参照リンク
Ipv6 Status Pages - (英文)
Pv6style
- アイピーブイロクのページへのリンク