はつほりょう 【初穂料】
初穂料(はつほりょう)
(御)初穂料(はつほりょう)
「初穂」とは、稲穂の束のことで、古くはその年に初めて収穫された稲穂の束や野菜果物類、初ものの魚類などを豊作の祈願と感謝をして神前に奉納したことに由来します。 [冠に関する情報はこちら][葬に関する情報はこちら] お花に代えてという意味合いがあり、花街の芸妓や 芸者、宴会のホスト・ホステス、御輿の担ぎ手などに対して贈る寸志やご祝儀の表書きの献辞(上書き)に用いられるものです。
発祥は、芸者・娼妓などの揚げ代として用いられたものの呼称で、江戸時代以降には華やかな祭のご祝儀として用いられ、大正時代以降には様々な宴会のホスト・ホステスなどへの寸志として用いられるようになりましたが、古くは男女の交際において男性が女性に対する贈り物に 生花添えて贈って心を引いたことに発祥します。 [祭に関する情報はこちら] 仏教において、現存する本尊(仏像や曼荼羅)・墓石・仏壇・位牌などを、別の場所に移転したり傷んだものを修理する際に、僧侶を招いて供養の読経を頂いて行う祓魂式(お精抜きともいう)のことで、読経をあげて頂いた寺院や僧侶に対して贈る謝礼の表書きの献辞(上書き)に用いられます。
「閉眼」とは、本来は「仏像の目を閉じる」ということからきており、入魂(作られた物としての仏像に目を描き入れる)された霊験ある仏様を一時的に元の単なる造作物に戻すことを言います。
「お精抜き(おしょうぬき)」とは、入れた根性・正念・魂を抜くということです。
※浄土真宗(本願寺派・大谷派など)では、教義の違いにより閉眼供養を用いず「遷仏法要」又は「遷座法要」とし ます。
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