けらとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > > キツツキ > けらの意味・解説 

けら【×鉧】

読み方:けら

日本古来たたら吹き製法によって砂鉄からつくられる海綿状の粗鋼


けら【啄鳥】

読み方:けら

キツツキの別名。


けら【螻蛄】

読み方:けら

直翅(ちょくし)目ケラ科昆虫体長約3センチ頭部と前胸は頑丈で、前足モグラ似てくまで状。地中に穴を掘ってすみ、昆虫などを捕食するほか植物の根なども食う。後ろ翅(ばね)が長く夜飛んで灯火にも集まる。雄は春秋土中ジー鳴き俗にミミズ鳴くといわれる。おけら。《 夏》

螻蛄の画像

けら

甲州弁意味用例
けらきつつき ⇒けらど(同義

啄木鳥

読み方:けら

  1. きつつき異名
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

解良

読み方
解良けら

計良

読み方
計良けら

読み方
けら

家老

読み方
家老けら

毛良

読み方
毛良けら

たたら製鉄

(けら から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 18:38 UTC 版)

たたら製鉄(たたらせいてつ、:Tatara)とは、日本において古代から近世にかけて発展した製鉄法で、炉に空気を送り込むのに使われる(ふいご)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称である。砂鉄鉄鉱石粘土製の炉で木炭を用いて比較的低温で還元し、純度の高いを生産できることを特徴とする[1][2]近代の初期まで日本の国内鉄生産のほぼすべてを担った[3]明治以降急激に衰退し、現在では、日本刀の原材料「玉鋼」の生産を目的として、島根県仁多郡奥出雲町にある「日刀保たたら」などが稼働している。


注釈

  1. ^ 古事記」には神武天皇の后として「比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)」の名が記述されている[5]。また、「日本書紀」では「媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)」となっている[6]
  2. ^ 20世紀前半期の冶金学者である俵国一は「古来穏健なる発達を遂げて一種独特の点がある」と評している[8]
  3. ^ 江戸後期に公儀御用人を務めた山田浅右衛門吉睦の著書『古今鍛冶備考』(1819年頃)の記述による。一方、同じ江戸後期に活動した刀工、水心子正秀が著した『剣工秘伝誌』(1821年)では、ケラ押しの発生時期を千種鋼の登場より100年以上前の応永年間(1394 - 1427年)としている。[33]
  4. ^ 明治期以降にはその形から「包丁鉄(ほうちょうてつ)」とも呼ばれる[35]
  5. ^ 金偏に胴。
  6. ^ ただし玉鋼のみ。
  7. ^ a b ただしケラに含まれる分のみ。
  8. ^ ただしケラ塊。
  9. ^ ただし、日本刀のうち慶長年間より前に作られたもの、すなわち「古刀」にまで遡ると、その材料や製法は伝承されておらず、使われた鋼がたたら製鉄によるものなのか否かは判断できない[70]

出典

  1. ^ 鈴木 2005, p. 97.
  2. ^ 俵 1953, p. 64.
  3. ^ a b c d e 清永 1994, p. 1453.
  4. ^ a b エンカルタ総合大百科』2003年版、マイクロソフト、見出し語「たたら」。
  5. ^ 次田真幸訳注 『古事記 全訳注』中巻、講談社〈講談社学術文庫〉、1980年、44頁。
  6. ^ 宇治谷孟訳 『全現代語訳 日本書紀』上巻、講談社〈講談社学術文庫〉、1988年、108頁。
  7. ^ a b 小塚 1966, p. 38.
  8. ^ a b 俵 1910, p. 103.
  9. ^ 俵 1933, 著書名副題.
  10. ^ 永田 1998, p. 27.
  11. ^ 佐藤健太郎『世界史を変えた新素材』新潮社刊、2018年10月25日。
  12. ^ たたらの話”. 日立金属. 2016年12月5日閲覧。
  13. ^ 大槻文彦大言海』第3巻、冨山房、1934年、238頁。
  14. ^ 齋藤・坂本・高塚 2012, p. 180.
  15. ^ 飯田 1980, p. 128.
  16. ^ 永田 1998, p. 32.
  17. ^ 久保善博, 佐藤豊, 村川義行, 久保田邦親「たたら製鉄の生産性と製品品質に及ぼす装荷比(砂鉄/木炭)の影響」『鉄と鋼』第91巻第1号、日本鉄鋼協会、2005年、83頁、doi:10.2355/tetsutohagane1955.91.1_83ISSN 00211575 
  18. ^ 河瀬 1997, p. 219.
  19. ^ a b 舘 2005, p. 7.
  20. ^ 小塚 1966, p. 40.
  21. ^ 小塚 1966, pp. 38–40.
  22. ^ 永田・羽二生・鈴木 2001, p. 46.
  23. ^ 菅野利猛. “世界文化遺産、韮山反射炉の10大ミステリーを解く”. 2020年5月15日閲覧。
  24. ^ 舘 2005, p. 2.
  25. ^ a b c d e f 舘 2005, p. 3.
  26. ^ 鈴木卓夫 『作刀の伝統技法』 理工学社、1994年、2頁。
  27. ^ a b 舘 2005, p. 3-4.
  28. ^ 保存処理の成果 (平成18年度)”. 福岡市埋蔵文化財センター. 2017年9月15日閲覧。
  29. ^ たたらの話”. 日立金属. 2016年11月19日閲覧。
  30. ^ a b 舘 2005, p. 4.
  31. ^ a b c 舘 2005, p. 5.
  32. ^ a b c 清永 1994, p. 1455.
  33. ^ a b 鈴木 2005, pp. 98–99.
  34. ^ a b 永田・鈴木 2000, p. 64.
  35. ^ 天田 2004, p. 45.
  36. ^ a b c 永田 2005, p. 13.
  37. ^ a b 片山・北村・高橋 2005, p. 125.
  38. ^ 鈴木 1990, p. 86.
  39. ^ a b c 舘 2005, p. 9.
  40. ^ 鈴木・永田 1999b, p. 54.
  41. ^ a b 片山・北村・高橋 2005, p. 124.
  42. ^ 鈴木 2001, pp. 82–83.
  43. ^ 俵 1953, p. 45.
  44. ^ 鈴木 1990, p. 23.
  45. ^ a b 片山・北村・高橋 2005, p. 123.
  46. ^ 舘 2005, pp. 6–7.
  47. ^ 永田 2004, p. 38.
  48. ^ 小塚 1966, p. 46.
  49. ^ 鈴木・永田 1999a, p. 43.
  50. ^ 鉄をはぐくむーー出雲國たたら風土記(上)日本刀支える極上「玉鋼」日本古来の伝統・技術を継承『産経新聞』朝刊2017年7月9日
  51. ^ 永田・鈴木 2000, p. 71.
  52. ^ 出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~”. 文化庁「日本遺産」説明資料. 2017年7月15日閲覧。
  53. ^ 日本遺産認定・出雲國たたら風土記”. しまね観光ナビ. 2017年7月15日閲覧。
  54. ^ a b 小塚 1966, p. 37.
  55. ^ 小塚 1966, pp. 40–45.
  56. ^ 鈴木・永田 1999a, p. 46.
  57. ^ 鈴木・永田 1999b, p. 51.
  58. ^ a b 鈴木 2001, p. 158.
  59. ^ 鈴木 2001, pp. 162–164.
  60. ^ 鈴木 2001, pp. 155, 161.
  61. ^ 鈴木 2001, pp. 165–168.
  62. ^ a b 鈴本禎一「たたら製鉄と和鋼記念館(<特集>化学と文化財)」『化学教育』第27巻第1号、日本化学会、1979年、27頁、doi:10.20665/kagakukyouiku.27.1_24ISSN 03862151NAID 110001822554 
  63. ^ 鈴木 2001, p. 156.
  64. ^ 鉄と生活研究会編 『鉄の本』 2008年2月25日初版1刷発行、ISBN 9784526060120
  65. ^ a b 清永 1994, p. 1456.
  66. ^ a b 小松芳成, 後藤正治, 麻生節夫「たたら製鉄に関する実験的検討 : 創造工房実習より得られた二三の知見」『秋田大学工学資源学部研究報告』第22巻、秋田大学工学資源学部、2001年10月、54頁、ISSN 1345-7241 
  67. ^ 丸本浩「「たたら製鉄法」の基礎研究と定量実験としての教材化<第2部 教科研究>」『中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校』第49巻、広島大学附属福山中・高等学校、2009年3月、259-264頁、doi:10.15027/32973ISSN 0916-7919NAID 120004161195 
  68. ^ 清永 1994, p. 1456–1457.
  69. ^ 永田 1998, p. 31.
  70. ^ 天田 2004, p. 12.
  71. ^ 『刀剣美術』 2017年7月号(726号)、日本美術刀剣保存協会、31–32頁。
  72. ^ 天田 2004, p. 182.
  73. ^ 渡邊玄 「『NPO ものづくり教育たたら』の活動事例」『まてりあ』第54巻第4号、日本金属学会、2015年、152–154頁。
  74. ^ 東田たたらプロジェクト2017”. 北九州イノベーションギャラリー. 2017年12月19日閲覧。
  75. ^ 備中国新見庄「たたら」”. 新見庄たたら学習実行委員会. 2017年12月19日閲覧。
  76. ^ 家畜取引の商いと近江牛” (PDF). 滋賀県配合飼料価格安定基金協会. 2017年8月9日閲覧。
  77. ^ 学長ブログ第4回「ブランドを産み出す力」”. 県立広島大学 (2014年2月14日). 2017年8月9日閲覧。
  78. ^ 奥出雲の和鉄 - たたらの歴史 -”. 鉄の道文化圏推進協議会. 2020年10月6日閲覧。
  79. ^ 有岡利幸 『里山Ⅰ』 法政大学出版局、2004年、231–261頁。
  80. ^ 北村・片山・高橋 1997, p. 295.
  81. ^ たたら侍”. 2017年6月6日閲覧。
  82. ^ 日本のものづくりの神髄に迫る群像ドキュメンタリー”. NHK (2022年6月22日). 2022年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月22日閲覧。



けら

出典:『Wiktionary』 (2021/10/09 14:52 UTC 版)

名詞:鉧

けら【鉧】

  1. たたらの技術使って砂鉄からつくられる海綿の形をした粗

名詞:螻蛄

けら螻蛄

  1. バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科ケラ科属す昆虫総称
  2. 1.の内、日本産けらのこと。別名、おけら

関連語

翻訳

名詞

けら

  1. きつつき



※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「けら」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



けらと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「けら」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

けらのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



けらのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
うっち~の甲州弁研究所うっち~の甲州弁研究所
Copyright(c) うっち ~の甲州弁研究所 All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのたたら製鉄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのけら (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS