「不幸を呼ぶ女」編(3巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:31 UTC 版)
「不能犯 (漫画)」の記事における「「不幸を呼ぶ女」編(3巻)」の解説
久米(くめ) この話のキーパーソン。尚子がパート勤務する会社の主任。真面目で面倒見がよく、尚子の1人息子の宗樹(むねき)の保育園に迎えに行くのを任されるほど、信頼される人物。久米の工場で宇相吹の噂がされていて、それを聞きつけ個人で接触をする。尚子に惚れており、尚子の看病疲れから解放するために彼女の旦那である宏次の殺害を依頼する。その後尚子と再婚するが、事件から半年後、尚子の依頼を受けた宇相吹により、食べていた弁当の中身をムカデと思い込まされ、ショック死する。尚子のために闇に堕ちる覚悟を本気で決めていたが、宇相吹が散々釘を刺してまで忠告していた闇に堕ちる覚悟はあるのか?の意味を“尚子の幸せの為に、宏次を殺した罪を背負う覚悟があるか?”という意味に思い込んで、彼女の心に潜んだ禍々しい本性には最期まで気付くことはなかった。 国分 尚子(こくぶ なおこ) 1人息子がいるパート主婦。1年前に旦那が何者かによって襲われ、会話もままならないほどの全身麻痺が後遺症として残っている。日に日にやつれており、旦那を襲った犯人も捕まらないどころか、手がかりすらないので周りから同情されている。これまでも大学入学前に両親を事故で亡くし、進学を諦め、就職先では体を壊して解雇されるなど不幸続きの半生を送っている。宇相吹によると尚子はミュンヒハウゼン症候群であり、親からは育児放棄され、友人もいなかった幼少期に骨折をして入院した時に、親や教師クラスメイトから同情されたことで快楽を覚え、以降、周囲から同情を買う為に、自ら幸せの絶頂の時に敢えてそれを壊す様な事をして、『不幸な女性』である事を自作自演していた。宏次も久米も、尚子にとっては最初から周囲から同情を買うための“生贄”にしか思われていなかった。また、宇相吹は両親の事故死も尚子が仕組んだことだと見立てている。その後の動向は不明だが、最後のコマでは息子の宗樹を次の“生贄”にしようと考えている事を示唆していた。 国分 宏次(こくぶ ひろつぐ) 尚子の夫。1年前に人気のない夜道で何者かに背中を刃物で刺され以降会話もままならない植物状態となってしまっている。 犯人は未だに見つかっておらず、警察は手がかりさえも掴めていない状態であったが、その真実は妻である尚子の手で刺された事が明かされている。 入浴介護を終えて病室に戻る途中。久米の依頼を受けた宇相吹によって、車椅子を押していた看護師がマインドコントロールをかけられ、病室だと思い込んで入った階段から転落死する。 国分 宗樹(こくぶ むねき) 尚子の一人息子。保育園児。忙しい母に代わって世話をしてくれる久米を慕っている。 半年後、小学校に入学するが、その矢先に義父となった久米を失う。それでも悲しみに暮れる尚子を健気に励ましていたが、その時、尚子は彼を次の自身の“生贄”とする事を決めていた。その後の動向や安否は不明。
※この「「不幸を呼ぶ女」編(3巻)」の解説は、「不能犯 (漫画)」の解説の一部です。
「「不幸を呼ぶ女」編(3巻)」を含む「不能犯 (漫画)」の記事については、「不能犯 (漫画)」の概要を参照ください。
- 「不幸を呼ぶ女」編のページへのリンク