「不思議」の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 15:04 UTC 版)
ビザンチウムのフィロンの書にいう「θαύματα」(Theamata) とは、ギリシア語で「眺めるべきもの」といった意味である。これが、ラテン語の「Septem Miracula」(驚異、奇跡)を経て、英語の「Seven Wonders of the World」となった。 英訳「Seven Wonders of the World」の「wonder(s)」は、「驚かせるもの」「賞賛すべきもの」(something that fills with surprise and admiration)という意味であると説明されるが、日本語で「世界の七不思議」などと誤訳された呼び名[要出典]が定着してしまったために、現代ではオカルトブームなどと結びついて、「当時の土木技術のレベルを超越している」、「物理的に可能とは思えない」といった意味で解釈されることがある。それがゆえに、七不思議の実像が誤解されることもある(「空中」庭園など)。 神秘主義者の中には、これら建造物が超文明によって建設されたかのように考えるケースもあり、オカルト関係の書籍においても、後世の迷信を含む説明が掲載されている(オーパーツ)。しかし、こういった巨大建造物の建設が、多くの場合においては国家事業として、現代では想像し難いほどに長い期間を掛けて成されていた面もあり、また文明は一様に進歩している訳でもなく情報の散逸や技術の遺失といった問題を含んでいて、後世の者がその建築技術の高さに驚嘆したとしても、必ずしも超古代文明の存在の証明にはならない。
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