《受け取りました》の敬語とは? わかりやすく解説

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《受け取りました》の敬語

「受け取りました」の敬語表現

受け取りました」を敬語表現すると、「頂きましたとなります。「もらう」の謙譲表現である「頂く」の連用形に、丁寧表現助動詞「ます」の連用形完了を示す助動詞「た」を加えた形です。なお謙譲語助動詞として用いる際は平仮名で「いただく」と表現し今回のように「もらう」の意味を含む動詞として使用する場合漢字で「頂く」と表現します自身下げることによって相手への敬意高め謙譲表現により、受け取った事実敬意持って伝えることが可能です。

また「受け取りました」は、相手丁寧に伝えることができる敬語表現1つでもあります動詞受け取る」の連用形に、丁寧表現助動詞「ます」と完了助動詞「た」を付与することにより、丁寧語へと変化します丁寧語相手への敬意含まず文字通り丁寧に伝えるという機能持っている敬語表現です。目上ありつつも気心の知れた相手伝える際に用いられることが多いです

「受け取りました」の敬語の最上級の表現

受け取りました」の最上級敬語表現にあたるのが、「拝受しました」です。「拝」には「おがむ・頭を下げる」に加えて、「謹んで」という意味も含まれています。2つの語を合わせて拝受」とすることで、「謹んで受け取る」という謙譲表現変化します名詞拝受」に動詞「する」を付け足して動詞化した「拝受する」の連用形に、助動詞の「ます」と「た」を足した形です。「受け取りました頂きました」よりも敬意が増すため、かしこまった場面でよく用いられます。

なお現代ではあまり使われませんが、「受け取りました」の最高敬語として挙げられるのが「賜りました」です。動詞賜る」は、「もらう・受け取る」という意味を持つ謙譲語です。同じく「もらう」の意味を持つ謙譲語「頂く」よりも、相手への敬意高めた表現となります。もともとは天皇皇族など貴人に対して用いられていた表現であり、会話よりも文章内で用いられることが多い傾向あります

「受け取りました」の敬語のビジネスメール・手紙での例文

ビジネスメール・手紙などの文章内で「受け取りました」を敬語表現する際、「頂きました」や「拝受しました」を用います文中では、「先日は、素敵なお花頂きました」といったように表現します。ビジネスメールで「頂きました」を用いタイミングは、議事録書類添付ファイルなどを受け取った際が多いです文章内では、「先週山田様に依頼しておりました提案書頂きました」というように用いられます。なお「頂きました」の後に、お礼言葉添えるのが通例となってます。

重要な取引先など、かしこまった表現必要な場合は「拝受しました」が使用されることが多いです文例としては、「先程契約書のテンプレートファイルを拝受しました」と表現されます。また受け取ったメールの内容添付ファイル確認する暇がない時、受け取った旨だけを連絡する際にも「拝受」の使用が可能です。「拝受」を名詞の状態にして「まずは拝受ご連絡まで」と記述し、「確認した後に、再度ご連絡いたします」と添えるとより印象良い文章なります

「受け取りました」を上司に伝える際の敬語表現

上司との会話の中で「受け取りました」を敬語表現する際、「頂きました」が用いられることが多いです完了助動詞「た」が語尾付いているため、取引先社外人物会話相手の上司よりもさらに上の立場人物から受け取った際に用います会話中では、「先程部長よりこちらの資料頂きました」というように表現されます。上司から直接受け取った際には、完了・過去助動詞「た」を使わず頂きます」と表現しましょう

「受け取りました」の敬語での誤用表現・注意事項

受け取りました」を敬語表現する際に注意したいのが、二重敬語です。特に「拝受しました」に多く見られる誤用表現が、「拝受いたしました」です。「拝受」の「拝」も「いたしました」も謙譲語であり、謙譲表現重複してしまいます1つ言葉に対して同じ敬語表現重ね二重敬語は、相手によっては不快な印象与えてしまうた注意が必要です。丁寧表現のみを付け加えた、「拝受しました」が正し表現となります。「拝受」と同様に拝見」も、「拝見しました」と表現しましょう

「受け取りました」の敬語での言い換え表現

受け取りました」の敬語の「頂きました」の言い換え表現として挙げられるのが、「頂戴しました」です。「頂戴」には、「頭上に物をいただき捧げること」という意味があります。「もらう」の謙譲表現であり、「頂きました」よりもかしこまった敬語表現となります。「拝受」のように、名詞頂戴」に動詞「する」を加えて動詞化した「頂戴する」を連用形変えて助動詞「ます」の連用形と「た」を足した形です。

受領いたしました」も、「受け取りました」の敬語言い換え表現として用いられます。受領」は、「金銭をはじめとした重要な物を受け取る」という意味を持つ言葉です。「拝読拝見」とは異なり、「受領」には敬語表現備わっていません。そのため「受領」のあとに、動詞「する」の謙譲語である「いたす」を付け足す必要があります名詞受領」に、動詞「する」の謙譲表現「いたす」の連用形丁寧語助動詞「ます」を加えた形です。

《受け取りました》の敬語

「受け取りました」の敬語表現

受け取りました」という言葉は、動詞である「受け取る」に助動詞「ました」を付けた丁寧な言葉なので、「受け取りました」という言葉がすでに敬語となります。「受け取る」という敬語には「お受け取りになる」や「お納めになる」(尊敬語)「頂戴する」や「いただく」や「受け賜わる謙譲語)「受け取ります」(丁寧語)があります。「お受け取りになる」は目上の人に対して使う尊敬語です。「どうか資料をお受け取りください」「郵便物をお受け取りになった」などと使います。「お納めになる」は「心ばかりの品ですが、どうかお納めください」などです。「頂戴する」や「いただく」は自分を下にして相手立て謙譲語です。例えば「取引先の社長より、お祝いお花頂戴しましたとなります。「受け取ります」は丁寧語なりますが、目上の人に対して使わず同僚後輩に対して使う言葉です。

「受け取りました」の敬語での誤用表現・注意事項

受け取りました」だけでもすでに敬語ではあります。しかし、「メール確かに受け取りました」や「書類受け取りました」と使う場合相手によっては「受け取りました」では少し気軽な感じ思われることがありますそのような場合には「いただきました」という言葉置き換えメール確かにいただきました」や「書類いただきました」とすると丁寧です。このように相手との関係や距離によって使い分ける相手に失礼のない言葉となります相手受け取ってほしいときの敬語として「ご査収」という言葉あります。「査収」は「よく調べて受け取ること」という意味があるので、金銭書類内容をきちんと確認して受け取ってほしい場合使います。また「査収」という言葉丁寧語です。「見積書お送りしましたので、ご査収ください」などと使います。ここで注意したいのは、「査収」という言葉送り手のみが使う言葉なので、受け手が使うのは間違いです。

「受け取りました」の敬語での言い換え表現

受け取りました」の類義語として「いただきました」や「頂戴する」という「もらう」の謙譲語あります。また「受け取りました」の言いかえ表現には、ビジネスシーンでよく使う言葉として「受領」や「拝受」があります。すこし固い表現にはなりますが、より相手敬意を払う意味で使います。「受領」は物や金品受け取ることです。「受領しました」と使うことが多いのですが、目上の人に対してはより丁寧な言葉として「拝受しました」も使用できますビジネスシーンでも最上級敬意を払う相手に使うと良いです。


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