便器 注意事項

便器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/21 20:11 UTC 版)

注意事項

節水効果を上げるため、よくサイホン系でタンク内にペットボトルや煉瓦などを入れ、タンクに貯水できる水量を減らすことが行われているが、メーカーでは「これは誤りで、却って故障の原因となる」として、行わないよう求めている。

タンクを用いるものでは、タンクと便器が一体となって設計されており、タンク満量の水量でどんな糞尿でもきれいに洗い流すことができるようにしている。九州朝日放送ドォーモ』が、地元ということでTOTO本社に行ってトイレ開発の現場を取材した際[いつ?]にも、関係者が開発のやり方を見せながらそのように指摘したことがあった。節水化の方式としては上記の便器における排水形状の変更だけではなく、便器に被膜することで、汚れにくくするとともに少ない水量でもきれいに洗い流せるようにしているものもある。TOTOはCe F ion Tect(セフィオンテクト)の名称でこの技術に関する特許を取得しており、他の自社水回り商品だけではなく、自動車のサイドミラーにも応用されている。INAXも「プロガード」「ハイパーキラミック」と呼ばれる防汚・抗菌技術を導入している。

水洗便器にはトラップと呼ばれる排水路の封水(水溜り)があり、下水道の悪臭や硫化水素などのガスを遮断する。また衛生害虫ネズミなどを排水管から屋内へ侵入するのを防ぐ。 長期間便器の使用(通水)がないと蒸発により内部の水が減少し排水トラップ内の封水が乾いたり、自己サイフォン現象や管内の負圧が大きいと破封(トラップ内の水が減少しトラップとしての機能を失う現象)が起こり悪臭や硫化水素などのガス、衛生害虫、ネズミなどが排水管から屋内へ侵入する恐れがあり、場合によっては破封した便器のトラップから下水管からの騒音が聞こえる場合もあり、破封が起こらないように配慮が必要である。 また便器のトラップに溜まった水が、ゆらゆらと動くことがあるが、これは下水管の負圧から起きる現象で、これが強くなると破封が起こる原因となる。

連立された大便器群

特に大便器においては、数基の便器を連立して設置された水洗便器や2階以上に水洗便器を設置する場合、便器の排水能力に悪影響を与えたり、排水管の負圧を防止するため大気を取り入れるよう通気管を設置しなければならない。これは、便器からの排水時にサイホン作用でトラップ破封する恐れがあり、特に連立して設置された水洗便器では洗浄排水時に連立され排水管が繋がっている他の水洗便器にまでサイホン作用が発生しトラップの封水に影響があり、場合によっては破封してしまう恐れがある。、他の便器の洗浄中に静止状態の便器のトラップに溜まった水が、ゆらゆらと動くのは排水管に負圧があるからで、多数の便器を連立させる場合は数か所通気管を設けなければならない。また連立した便器の排水管にはY字状のLT継手で接続することが不可欠でT字状のDT継手で接続すると通気管があっても通気不良や排水不良になるのでDT継手で施工しないよう注意が必要である。

水洗便器の清掃に塩素系と酸性の洗剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生することと、浄化槽を使用している場合は生物にダメージを与える恐れがあるため、使用量に注意すること。塩素系や酸性の洗剤を用いたり、柄付きたわし以外のもので便器内を磨くときは長袖の衣服、保護眼鏡、ゴム手袋、マスクなど保護具を着用し、換気を十分に行うのが望ましい。

エアコンのドレン排水管がタンクに接続された和風便器の例

水垢や尿石などの頑固な汚れは紙やすり(耐水ペーパー)等で削ると容易に除去できる。ただし、使い方や便器の色、材質によっては傷になるため、後日かえって汚れが付きやすくなってしまう。清掃業では、衛生陶器表面の釉薬層を傷つけ、色沢を損なうので、紙やすり(耐水ペーパー)、クレンザーを使うことはない。温水洗浄便座や暖房便座は洗剤の成分によっては破損する恐れがある。また、故障や感電の原因になる。

エア・コンディショナー等の空調設備ドレン排水の配管や雨樋の配管を取り廻しの関係で便器洗浄のタンクに接続配管される場合があるが、この場合タンクの水を温水洗浄便座に使用する場合は衛生面でバクテリア雑菌による感染症防止やお尻かぶれを防止するために配管を別系統に分ける必要がある。また和式大便器等の温水洗浄便座を使用しない場合でも空調機器のドレン排水管内や雨樋からのミズゴケ類等の藻類、やバクテリアによるスライム、場合によってはサカマキガイ等の小型貝類やボウフラがタンク内に流れ込みタンク内やタンクからの便器への管路、便器内の管路に苔や錆が付着する事や便器から出てくる事もあり、場合によってはタンク内や管路内で苔、ミズゴケ類等の藻類やサカマキガイ等の小型貝類やボウフラが繁殖する場合もあり、タンク内の機器の作動不良等の故障や管路の詰まりを未然に防ぐ為に定期的にタンク内部の点検し、付着や繁殖している場合は清掃、除去が必要となる。

浄化槽にミズアブ(アメリカミズアブ)などが発生すると、ミズアブ(アメリカミズアブ)の幼虫)は浄化槽から配管を伝って便器のトラップに出て来ることがあり、 必要に応じて、駆除が必要となる。


[ヘルプ]
  1. ^ 便器は存在しないが、便宜上「壁式小便器」と呼ばれたりする。タイルやモルタルの壁のみがあり(仕切板が存在する場合もある)、その壁に尿が当たって下の溝に流れる形態である。
  2. ^ TOTOきっず:トイレなんでもアラカルト
  3. ^ ブルーノ・タウトは『タウトが撮ったニッポン』(武蔵野美術大学出版局)の中で「日本式のしゃがむトイレは優れている」と書いている。
  4. ^ Narinari.com編集部 (2010年4月19日). “和式と洋式が合体? 大手メーカーもわからない謎の「2WAY便器」を求めて。 | Narinari.com”. Narinari.com. 2013年2月14日閲覧。
  5. ^ TOTO - タンクレストイレ・ネオレスト






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