日曜大工とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 職業 > 大工 > 日曜大工の意味・解説 

にちよう‐だいく〔ニチエウ‐〕【日曜大工】

読み方:にちようだいく

日曜などの休日趣味でする簡単な大工仕事


日曜大工

作者松岡悟

収載図書見慣れた顔―医師順平覗き見奇っ怪世界
出版社出版芸術社
刊行年月1999.7


日曜大工

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 18:47 UTC 版)

すのこを利用した靴箱

日曜大工(にちようだいく、英語: weekend carpenter、sunday carpenter)とは、大工とは別の職業を持つ者が、休日余暇を利用して行う木工作業を指す。自作作業全般を指すDIYという用語が日本でも徐々に普及した近年では、「日曜大工」の代わりに「DIY」と呼ばれることも多い。

英語圏で言うDIYは範囲が広いため、厳密には家庭内設備の製作・設置を指すホーム・インプルーブメントhome improvement)に当たる領域が日曜大工に相当する[1]

概要

動機としては必要に迫られて行う場合と、趣味または理念としている場合[2]がある。対象は前者が家屋の補修や犬小屋の製作など、後者は家具・調度品の設計・製作から自宅別荘の建築[3]にまで及ぶことがある。

歴史

日本で日曜大工という言葉が一般に定着し始めたのは1950年代後半以降のことで、アマチュア画家を指す「日曜画家(Sunday Painter)」という言葉を転用して発生したと考えられている[1]

この語が発生する以前には、家庭内の大工仕事は男女を特定する作業ではなかったが、大工という言葉から来る男性職人への連想と、当時放映していたアメリカのホームドラマの影響によって、主に男性が行う仕事・趣味というイメージが定着した[1]。2018年の『レジャー白書』によれば、趣味としての日曜大工の参加人口は120,000人で、男性の参加率が15.9パーセントであるのに対し、女性の参加率は4.6パーセントとなっている[1]

1960年代に起きた日曜大工ブームの背景には、高度経済成長による慢性的な大工不足によって自力で住宅の保全をする必要に迫られたことや、画一的なデザインで大量提供された住居を自分なりにアレンジしたいという欲求があった[1]1960年に結成された日本日曜大工クラブの松下紀久雄は機関誌の中で、日曜大工の意義について、手作りの楽しさの中から人間性を回復するために行う自発的な営みと位置付けている[1]

方法

日曜大工は材料(木材)と若干の道具があれば始められることからハードルが低い。当初必要な道具は次のものである。

木材や道具はホームセンターで購入できる。ホームセンターでは自店で販売した木材については、直線切り加工を(有料で)行っていることは多い。またホームセンターの店内に客向け工作室を用意し、木材を購入した客についてはごく基本的な工具は無料で使えるようにしているところもある。

なお成果物の品質を上げたり複雑なものを作るには、それなりの道具・技術・知識(経験)が必要になる。

塗装を行うには、塗装の基礎知識、ペンキ類および道具(ハケ、ローラーなど)やニス、あるはペンキのスプレー缶、また養生のためのテープやシートが必要となる。接着するならば木工用ボンド、場合によりその他の接着剤が必要となる。また家屋などを造るとなれば、建築左官の知識・技術・道具も必要となる。

日曜大工では一品一品がいわば特注品のようなもので、材料の単価が高くなりがちで、原価の低減が難しい。さらに場面場面で新たな工具の導入、消耗品の買い足し、各種測定器の購入などの追加投資も必要になることも多い。このため一回限りの案件では、むしろ本職に依頼したり、大量生産品を購入して済ますほうが日曜大工の何分の一かの費用で済むことがある。

脚注

  1. ^ a b c d e f 溝尻真也、神野由紀・辻泉・飯田豊(編著)『趣味とジェンダー:手作りと自作の近代』 青弓社 2019年、ISBN 978-4-7872-3452-0 pp.286-302.
  2. ^ en:DIY ethic
  3. ^ ログハウスづくりなども盛んであり、材木類がキットとして販売されてもいる。そういった分野の雑誌も発行されている。

関連項目


日曜大工

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:10 UTC 版)

岡林信康」の記事における「日曜大工」の解説

京都山奥農村暮らしていた頃から、日曜大工が好きで、それは今でも続いている。特に酒をやめてからは、以前増して日曜大工をする時間増えテーブル椅子作りすぎて、「置き場所がない、邪魔になる」と奥さん怒られたりもしている。

※この「日曜大工」の解説は、「岡林信康」の解説の一部です。
「日曜大工」を含む「岡林信康」の記事については、「岡林信康」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「日曜大工」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「日曜大工」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



日曜大工と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日曜大工」の関連用語

日曜大工のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日曜大工のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日曜大工 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの岡林信康 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS