童守町以外の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:38 UTC 版)
「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事における「童守町以外の人物」の解説
「A」 演 - 明石家さんま 妖怪ではなくれっきとした人間で、中学1年生以下の子供を狙う連続殺人鬼。噂によると、元は床屋だったが子供の悪戯で店を全焼させられた上に大火傷を負わされた恨みから犯行に及ぶようになったという(真偽は不明)。 これまでに優に100人以上もの子供たちを惨殺しているものの40年以上経った今も捕まっていないため、子供たちがパニックになるのを恐れた大人たちは「A」の存在を子供たちに隠し、Aが出現した際には大人だけで対抗することを決めた。 「赤が好き?青が好き?白が好き?」という質問に答えた子供を標的にし、「赤が好き」と答えた子を切り刻んで殺し、「青が好き」と答えた子を溺死させ、「白が好き」と答えた子を失血死に追い込んで殺す。 偶然道端で遭遇し質問に答えた美樹、郷子、広の3人に襲い掛かり、それぞれ「身動きできないよう両手足に石を括り付けて貯水槽に落とす」「逆さづりにした上で頸動脈に先端の鋭利な管を突き刺す」「手にした大鎌で切りつける」という残虐な手口を用いて死の寸前に至らしめた。その残虐ぶりは、鬼の手を生身の人間に対して使うことを禁忌としているぬ〜べ〜を激怒させ、やむなく幽体摘出を実行させたほどである。 モデルは赤マント。仮面のデザインは人形作家、天野可淡の作品を参考にしている。『ぬ〜べ〜』での出演 下校途中の広たちの前に現れ、「青が好き」と答えた美樹を溺死に、「白が好き」と答えた郷子を失血死に陥れようとし、さらに「赤が好き」と答えた広を大鎌で殺そうとする。すんでのところで駆け付けたぬ〜べ〜ともみ合った末に室内のストーブの火がマントに燃え移り、火だるまになりながら校舎から転落したが、物語最後の描写で再び元通りの姿に復活し立ち去って行った。 『NEO』での出演 謎の小屋で「スリープ」と呼ばれる包帯に包まれたミイラ状態で休眠状態にあったが復活を果たし、さっそく遭遇した童守北小の児童を殺害。「赤が好き」と答えた別の児童と救出に入った静に襲い掛かるも、ぬ〜べ〜の新技・霊体強握により霊体を封じられ警察により捕縛されるが、取り調べ中に警察署から脱走する。 その後、アイドルのライブを見に行こうとこっそり抜け出した健斗たち4人の前に現れ、「白が好き」と答えた衛を失血死、「青が好き」と答えた星蘭を生簀の水槽に沈めて殺害しようとした。「赤が好き」と答えた健斗に襲い掛かろうとしたが、ぬ〜べ〜の助太刀で阻まれ鬼の手NEOの新技・霊体烈断で引き裂かれ川に落下した。遺体が見つからなかったためその後の生死は不明。 Aに関する謎 『ぬ〜べ〜』、『NEO』の双方において出演し、殺戮を行っているAであるが、その明確な正体については判明していない。 上述の通り、火だるまになって高所から転落するも元通りに復活している他、ぬ〜べ〜ともみ合った際に首を180度捻転させ、反動で体を回転させてぬ〜べ〜を殴りつけるなど、もはや人間ではなく妖怪と化しているかのような描写もなされた。 『NEO』では、実は10年周期で殺人を起こしていたことが判明している。丑光曰く、「10年周期で何人もの人間がAを引き継いでいる」とのこと。姿も能力も12年前のAそのものであるが、同一人物なのかは不明であるらしく、血液を見ると「ヒョーッヒョーッ」と叫びながら興奮する性質を持つ。 ドラマ版での出演 ドラマ版では怪人赤マント名義になっており、原作と違い火傷はなく子供も襲わない。実在した連続殺人鬼で死刑にされたが妖怪として復活し、Aを刻んでまだ人を殺している設定に変わっているが言動はコミカルで関西弁混じり。原作のA同様に「赤が好き?白が好き?青が好き?」の質問をし、赤と答えたら血まみれ、青なら溺死、白なら失血死となる。帰宅途中にぬ〜べ〜の前に現れ(後に分身であることが発覚、顔はブラックホールのような黒い渦)、赤が好きと答えたぬ〜べ〜を夢の世界に引き込む。夢の世界での攻撃は現実に反映される。夢の世界ではその人物に関係した人物が目の周りと唇を黒塗りした状態で現れ(ぬ〜べ〜の場合は律子、ゆきめ、いずな、和尚、クラスの生徒全員)、質問の答えに応じて赤マントと同じ鎌を出現させて攻撃する(攻撃したのはゆきめと律子)。ぬ〜べ〜の鬼の手を封印し、Aを刻む寸前で妨害に入った玉藻の火術をも無効にし(夢の世界は赤マントの思い通りになるため)2人を追い詰めるが封じた鬼の手が無限界時空により復活、鎌を吹き飛ばされ強制成仏させられた。強制成仏で消滅したため原作のように復活はしていない。 桜井 奈絵(さくらい なえ) 大人気の小学生アイドル女優(当時はチャイドルと呼ばれ、連載当時はブームにもなっていた)。一人称は「私」。美貌もさながら、母親譲りの演技力を持つ。原因不明の夢遊病で苦しめられ、ぬ〜べ〜の元を訪ねて来た。モデルは当時チャイドルブームを生んだ安達祐実と、作者・岡野のデビュー作品『AT Lady!』の主人公から[要出典]。 秋山恵 文庫本版の特別書下ろし作品「九月のレクイエム」に登場する少女。ぬ〜べ〜が教生時代に初めて除霊を行った相手でもある。 7代前の先祖にかけられた式鯰の呪いが顕在化して体が衰弱しきっているため不登校となっていた。着任早々そのことを聞きつけ、数日がかりの除霊を行い、除霊自体は成功したが肉体的にはすでに手遅れになっておりそのまま命を落としてしまう。失意に陥り教師の道を諦めかけたぬ〜べ〜に対し、自分に精一杯尽くしてくれたことへの感謝の言葉と、教師となってたくさんの子供たちを救ってあげてほしいとの遺言を残してこの世を去った。 八百比丘尼(やおびくに) 速魚の肉を食べ不老不死となってしまった尼層。不老不死となったが、それと引き換えに副作用として、永遠に、とてつもなくバカでドジな性格となってしまう。体が木っ端微塵になっても肉片が集まり再生するほどの生命力を持っている。速魚に復讐するため彼女を襲うが、やることなすこと失敗だらけであまりに悲惨なためにみんなから同情される。普通に年を取り普通に死にたいと思っていることを告白した。速魚が、自分の生き肝を食べることで不老不死ではなくなることを伝えて自ら肝を差し出すが、速魚の余計な気遣いで肝が焼かれてしまったことで効力が無くなり、肝が再生されるまで300年待たされることになったショックで失神してしまった。 杉田 琴美(すぎた ことみ) 洞窟に野ざらしにされていた白骨死体。一人称は「私」。遠足の下見に出かけて洞窟の崩壊に巻き込まれ、洞窟に長時間1人で閉じこめられて発狂寸前だったぬ〜べ〜が、反魂の術(禁呪)で甦らせた。洞窟の中でぬ〜べ〜の話し相手となり、ぬ〜べ〜と出口を見つけたことで洞窟の外に出る。しかし、ぬ〜べ〜が蘇生の直前に発見して隠しておいた自分の遺書を見つけてしまったために、恋人に死なれて自殺した過去を思い出し、絶望からぬ〜べ〜の前で再び白骨と化した。 百鬼 久作(なきり きゅうさく) 別名「妖怪博士」。「結成!!童守少年妖撃団編」のキーパーソン。童守町の古代遺跡を研究していた科学者。一人称は「私」。 遺跡から大気中の霊力を集める装置を発掘・再現することに成功したが学会からは認められず、作動中の機械の暴走事故で妻・恵子を失い、自身も妻を助けようとして重傷を負ってしまう。その後、復讐と同時に妻を生き返らせるため究極の悪の妖怪オロチの復活を目論んで生贄となる若い子供たちの新鮮な魂を集めるための呪いのゲームを開発し、さらにゲームの調査を始めたぬ〜べ〜と玉藻をも石化させてしまう。その後、陽神の術で難を逃れた二人と呪いに巻き込まれた晶を救うべく館を訪れた広たちを排除すべく、前述の霊力収集装置を使って生み出した妖怪軍団や、霊力をエネルギー源とする超古代の武装兵器を用いて立ちはだかる。 強大な古代兵器の力でぬ〜べ〜と玉藻の二人を追い詰めるが、古代兵器の力を得た広たちの善戦で巻き返された後、ぬ〜べ〜と玉藻に止めを刺される。隙を見てオロチ復活を早めて目論見を果たすものの、広たちの手で呼び出された善の究極妖怪ケサランパサランによってオロチを抹消させられ完全に敗北する。ケサランパサランの力で魂を浄化されたことで己の過ちを悟り、妻と共に成仏した。 百鬼 恵子(なきり けいこ) 妖怪博士・百鬼久作の妻。霊力収集装置の実験中、嘘と決めつけて憤慨し機械を壊そうとする学者たちを留めようとして機械の暴走に巻き込まれて死亡してしまう。現在はプラズマ球体のような形の魂となって本人の遺体と共にこの世に留め置かれており、妖怪博士は彼女の魂を肉体に戻して完全に蘇らせることを目的としている。 怒りと狂気に駆られた夫が目的のためにたくさんの子供たちの命を奪い始めたことに心を痛め、妖怪館を訪れた宏たちを妖怪から守って自らの元へ導き、全ての事情を話して事件解決の術として古代兵器を与えた。 宏たちの活躍によってオロチが消滅した後、生前の美しい姿となって夫の前に現れ、犯した罪を悔いる夫を慰め、共にケサランパサランに導かれて成仏していった 越智辺 ゆう子(おちべ ゆうこ) 妖怪探しを依頼しにぬ〜べ〜を訪ねてきた落ち目の女優。一人称は「私」。コンプレックスの塊で、色々な願望を恋人の龍宮童子に叶えてもらえっていた。その代償に童子が目も当てられないほど醜くなっていったため彼を見捨てた結果、彼の妖力を失ったことで深夜番組にすら呼ばれなくなるほど凋落した。彼を探し当てて再び有名女優に返り咲こうともくろんでいたものの、竜宮童子が願いを叶える度に醜くなるわけを教えられ、あまりにも醜くなり死の寸前に至るまでどん底に陥った童子を見てショックを受けて改心し、自分の美しさや名声と引き換えに神に祈ったことで元に戻った童子と結ばれる。 内村 ゆうき(うちむら ゆうき) 童守町のアイドルで作中に度々登場している。一人称は「私」。嫉妬されることもあるようでオーディションに落ちた女にナイフで殺されそうになったところを速魚の歌声に助けられたこともあった。作中ではテレビ番組以外にも度々登場している。 寺田 明子(てらだ あきこ) 声 - 宇和川恵美 童守町のニュースキャスターでニュース番組に度々登場している。口裂け女の追跡取材中には本当に口裂け女三姉妹に遭遇してしまった。 なおアニメ劇場版1作目にも登場したが、その時は担当声優の名で宇和川を名乗っていた。 九州の小学校の児童たち 後日談「それからの地獄先生ぬ〜べ〜」に登場したぬ〜べ〜の転任先の小学校の児童、ぬ〜べ〜のことを「ぬ〜どん」と呼んでいる。うち3人が『霊媒師いずな』にも、過去から戻ってきたいずなのことで玉藻が九州のぬ〜べ〜に連絡した際に登場。3年後も小学生であったため「それからの地獄先生ぬ〜べ〜」当時は小学校1年生〜3年生。相変わらずぬ〜べ〜のことをぬ〜どんと呼んでおり、「奥さん」をネタにしてからかっていた。
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