monsoon
「monsoon」の意味・「monsoon」とは
「monsoon」は、季節によって風向きが変わる気象現象を指す英単語である。特に、アジアの一部地域では、夏季になると海から陸へ向かって湿った風が吹き、大量の降雨をもたらす。これを「夏季モンスーン」、逆に冬季になると陸から海へ向かって乾燥した風が吹く現象を「冬季モンスーン」と呼ぶ。「monsoon」の発音・読み方
「monsoon」の発音は、IPA表記では/mɒnˈsuːn/となる。IPAのカタカナ読みでは「モンスーン」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「モンスーン」と読む。「monsoon」の定義を英語で解説
「Monsoon」 is a seasonal reversing wind accompanied by corresponding changes in precipitation. It is characterized by a heavy rainfall, especially in the summer season in some parts of Asia.「monsoon」の類語
「monsoon」の類語としては、「seasonal wind」や「trade wind」がある。「seasonal wind」は季節風を意味し、「trade wind」は貿易風という意味で、特定の方向から一定の風が吹く現象を指す。「monsoon」に関連する用語・表現
「monsoon」に関連する用語としては、「monsoon climate」や「monsoon season」がある。「monsoon climate」はモンスーン気候を指し、一年の大部分を湿度が高い状態で過ごす地域のことを指す。「monsoon season」はモンスーンの季節を指し、特に雨季のことを指す。「monsoon」の例文
1. The monsoon season in India is from June to September.(インドのモンスーンの季節は6月から9月である。)2. Monsoon winds bring heavy rainfall to the region.(モンスーンの風はその地域に大量の降雨をもたらす。)
3. The monsoon climate is characterized by high humidity.(モンスーン気候は高湿度が特徴である。)
4. The monsoon has a significant impact on the local agriculture.(モンスーンは地元の農業に大きな影響を与える。)
5. The monsoon season is a crucial time for farmers.(モンスーンの季節は農民にとって重要な時期である。)
6. The monsoon winds change direction with the seasons.(モンスーンの風は季節とともに方向を変える。)
7. The monsoon brings relief from the summer heat.(モンスーンは夏の暑さから解放してくれる。)
8. The monsoon rain is essential for the crops.(モンスーンの雨は作物にとって不可欠である。)
9. The monsoon season is a time of celebration in some cultures.(モンスーンの季節は一部の文化では祝賀の時期である。)
10. The monsoon can cause severe flooding in some areas.(モンスーンは一部の地域で深刻な洪水を引き起こすことがある。)
モンスーン【monsoon】
モンスーン
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/03 13:40 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2016年10月) |
モンスーン(英: monsoon)は、ある地域で、一定の方角への風が特によく吹く傾向があるとき(その風を卓越風と呼ぶ)、季節によって風の吹く方角(卓越風向)が変化するものを呼ぶ。アラビア語の「季節」(موسم mawsim、マウスィム)に由来する用語である[1]。
これは、アラビア海で毎年6月から9月にかけて南西の風が、10月から5月にかけて北西の季節風が吹き、沿岸諸国の海上貿易、交通に大きな影響を与えていたことによる。もともとは毎年同じ時期に行われる行事のことを意味していたが、アラビア海で時期によって向きが変わる風のことを指す語となり、季節風として広まった。アフリカのサブサハラや南米などでは雨季の嵐や大雨を、インドや東南アジアでは雨季そのものを意味する語としても使用されている。
インドでは「モンスーンというと小学生でも知っているが、気象台ではこれについて何も知らない」と言われている[2]。この言葉は、モンスーンが身近でありながら厳密な定義がなされていない俗語であることを意味する[2]。
日本の教科書には季節風と表記されている。
発生原理
基本的にモンスーンの原理は、海陸風と同じである。大陸は暖まりやすく冷えやすい一方、海洋は暖まりにくく冷えにくいという特徴がある。そのため夏季には大陸上の空気の方が暖かくなり上昇気流を生じ、それを補うために海洋から大陸へ季節風が吹く。逆に冬季には海洋の方が暖かくなるので、大陸から海洋へ季節風が吹く。海陸風は昼と夜で風向が変わるが、季節風は夏と冬で風向が変わる。
モンスーンの分布とモンスーン気候
海陸分布に加えて、大気大循環に伴う、緯度帯ごとの循環があるため、モンスーンの発生地域(モンスーン気候)は偏った分布をしている。
特に大陸東岸、低緯度の大陸南岸(南半球では北岸)に多くみられ、東アジアからインド洋沿岸部、アフリカ大陸東部、カリブ海、南北アメリカ大陸東岸、オーストラリア東岸などが代表的である。
特にアジアのものは非常に規模が大きく、アジアモンスーンとも呼ばれる。アフリカ東岸からインド洋を経て東アジアまでの約1万kmに渡って、高温多湿な空気の流れが形成される。モンスーン・アジアでは、ある時期を境に気候が急激に変化することから、モンスーンの発生が正確に把握されている。アジアモンスーンの源流は、5月中旬にアフリカ東岸のマダガスカル付近で発現し、湿ったインド洋の空気の供給を受けながら北東に動き、西アジアにも影響を及ぼしながらインドを含めた南アジアに達する。その後もベンガル湾、インドシナ半島、中国南部を経て、日本を含めた東アジアにも及ぶ。梅雨の原因の1つである[3]。
モンスーンが海側から吹くと湿った空気が内陸にもたらされ、強い降雨を伴う雨期となる。逆に大陸側から吹き込むと乾燥した空気がもたらされるため乾期となる(ただし、冬の日本の日本海側のように、大陸由来の乾いた風が短い海域で湿った風に変質することもある)。この働きで、モンスーンは乾季・雨季のある気候を形成するが、全体としては湿潤な気候をもたらすため影響下の地域では熱帯モンスーン気候(Am)や温帯夏雨気候(Cw)、温暖湿潤気候(Cfa)となり、稲作の好適地となる。
東南アジア諸国では、雨季の豊富な雨量と高温が、米の二期作・三期作などを可能にしている。北米ではグレートプレーンズと呼ばれる平原地帯がモンスーンの影響下にはいるため、穀倉地帯となっている。
モンスーン地域では特に夏期に湿った空気の供給を受けるため、亜熱帯地域であっても夏に乾燥せず、豊富な熱帯雨林が形成される。このため逆に、夏に乾燥する地中海性気候は大陸東岸にはほとんどみられない。
インドをはじめとした南アジアや東南アジアでは、それまで専ら東寄りの風が吹いていたにもかかわらず、ある日から急に西寄りの風が吹き始め、数日間で完全に西よりの風に変わってしまう。そのため、これらの地域では、モンスーンを風や天候の劇的な変化と強く結びつけて考えることが多い。このような地域は貿易風の影響が強い低緯度帯に多い。日本のような中緯度帯では、移動性高気圧や低気圧の影響を受けやすいので主風向が変わりやすく、このような劇的な変化は見られない。
各地の季節風
南アジア
北半球が秋に入ったころから、ユーラシア大陸中央部にシベリア高気圧が発達し始める。この高気圧からは乾燥した冷たい北東季節風が吹き出す。インド・ネパール・バングラデシュなどの南アジアでは、11月前後から5月頃までこの北東季節風による乾燥した気候が続く。しかし、夏になるとシベリア高気圧が弱まり、西アジアに気圧が低い地域ができ、南インド洋やオーストラリア付近からこの低気圧に向かって南西季節風(インドモンスーン)が吹き出す。6月になると、インド南西部からこの季節風が強まり始め、次第に北東へ広がってゆく。これに伴い、インド南西部から長い雨季が始まる。雨季は9月まで続き、この地域の年間降水量の4分の3以上がこの時期に降る。そのため、10億人を超える南アジアの人口を支える農業や生活は雨季の雨に依存しており[注釈 1]、この時期の少雨は食料不足や飢餓などの深刻な問題を引き起こす要因となる。しかしいっぽうで、長雨により各地で毎年のように洪水が起き、大きな被害を出している。
東南アジア北部
東南アジア北部のタイ、ベトナム、ラオスなどでは、南アジアより早く3〜5月頃から風向が変わり始める。冬季は南シナ海で東風、インドシナ南部で南東風、インドシナ北部で北東風だが、熱帯収束帯の北上とともに南寄りの風に変わっていき、夏季の7〜8月ごろには全域で西風になる。この地域では、冬は沿岸部を除いて雨が多くない期間であるが、春に入ると湿った空気により内陸部でも雨が増えてくる。多くの地域で5月に雨季が始まる。雨季に小休止のある地域もある。9〜10月頃に多くの地域で雨季が終了し、雨の少ない乾季となる。ただ、ベトナムなどのインドシナ東岸では、12月頃まで雨季が断続的に続く。
東南アジア南部
東南アジア南部のマレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアなどでは、5〜10月の雨季に南西から吹く。ただし、スマトラ島とジャワ島の南沿岸では東風となる。11〜4月の乾季には、述べた4カ国の地域で北東から吹く。ただし、スマトラ島とジャワ島の南沿岸では南西風となる。タイのバンコクやフィリピンのマニラは、このような雨季と乾季の交代に沿った降水量の推移を観測する。しかし、マレーシアのクアラルンプールは6〜7月の雨量が落ち込み、また、インドネシアのジャカルタは8月に雨量が底を打つ。この地域は気候の多様性に注意を要する。
東アジア
中国西部・北部とモンゴルを除いた東アジアの広い地域で、モンスーンが見られる。また、このモンスーンの範囲は太平洋のミッドウェー島付近まで続いている。冬季の北風・北西風・西風と、夏季の南風・南東風・東風に特徴付けられる。
華南や南シナ海では、5月頃に南西風が吹き始めるとともに、雨季が始まる。このころ、東南アジアの赤道上の熱帯収束帯は弱まり、華南付近にもう1つの収束帯が形成される。これに向かって風が吹き込むことで、南西風が起こる。華南付近の収束帯は7〜8月までの間にどんどん北上していく。これは日本で梅雨前線と呼ばれる前線であり、東にも長く伸びてくるが、西側の中国内陸部では空気が乾燥してしまうため雨は多くない。8月からは大陸の高気圧の勢力が増してきて、南風・南東風・東風が弱まってくる。日本付近では秋雨前線に当たる小さな収束帯の南下が見られるが、中国方面では収束線は現れにくい。東アジアでは、雨季は2〜3ヶ月程度である。冬は乾燥して雨が少ない。
日本
日本では夏季には太平洋高気圧から吹き出す南東風が卓越し、冬季にはシベリア高気圧から吹き出す北西風が卓越する。大陸からの季節風は乾燥しているのが普通であるが、日本海を渡る間に暖流の対馬海流が流れている海面から水蒸気の供給を受けて変質して湿った空気となる点が特異的である。この湿った季節風により日本海側に大雪がもたらされる。
東アフリカ
この節の加筆が望まれています。 |
モンスーン(季節風)が吹くため、インドから紅海沿岸にかけての地域では、古代から『エリュトゥラー海案内記』の記述にあるように紅海を中心に陸沿いにインド洋交易をしていてモンスーンを利用した海上貿易が行われていたことが分かっている。古代ローマの時代になるとヒッパルコスの風としてローマ帝国でも知られるようになり、海のシルクロードの発展にも寄与した。
北アメリカ
この節の加筆が望まれています。 |
語源
アラビア語で「季節」を表す موسم (mawsim) が、ポルトガル語 monçao になり、オランダ語 monssoen を経由して、1580年代に英語 monsoon になった[1]。
その他
インドには、施工不良、老朽化した建築物が多数存在しており、モンスーンの時期になるとしばしば死者を伴う建築物の崩壊事故などが発生する[5]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b OED monsoon.
- ^ a b 根本ほか(1959):1ページ
- ^ モンスーンロード〜アジアを駆ける風と大地の物語〜 1996年8月5日 NHK総合
- ^ “ムンバイでモンスーンシーズンに向けて工事急ピッチ 6月7日から雨模様”. ムンバイ経済新聞. (2015年5月20日) 2017年6月7日閲覧。
- ^ “インド・ムンバイでビル倒壊、17人死亡 救助作業続く”. AFP (2017年7月26日). 2019年3月20日閲覧。
参考文献
- 根本順吉、倉嶋厚、吉野正敏、沼田真『季節風』地人書館、1959年10月30日、294頁。
- “monsoon”. Online English Dictionary. 2018年7月30日閲覧。 “1580s, "trade wind of the Indian Ocean," from Dutch monssoen, from Portuguese monçao, from Arabic mawsim "time of year, appropriate season" (for a voyage, pilgrimage, etc.), from wasama "he marked."”
関連項目
外部リンク
- モンスーン - 気象用語集
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 02:09 UTC 版)
土地の起伏と地理的条件により、アーブー山ではモンスーンの季節に雨がふる。雨季には気温は下がる。服は夏と同じでよい。雨に濡れるのを避けるために傘を持ち歩くのがよい。
※この「モンスーン」の解説は、「アーブー山」の解説の一部です。
「モンスーン」を含む「アーブー山」の記事については、「アーブー山」の概要を参照ください。
モンスーン (monsoon)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 02:53 UTC 版)
「地方風」の記事における「モンスーン (monsoon)」の解説
ある季節特有の風。また、雨季の風や風雨のことを指す。季節風とも言い換える。
※この「モンスーン (monsoon)」の解説は、「地方風」の解説の一部です。
「モンスーン (monsoon)」を含む「地方風」の記事については、「地方風」の概要を参照ください。
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:23 UTC 版)
サラの振ったサイコロによって出現した現象。旧パリッシュ邸の内部で突如発生し、あっという間に屋敷を水浸しにしてしまい、それと同時にワニまで出現する。ノラとともに屋敷を訪れたカールが外からドアを蹴破ったため外に水が放出され、大洪水を引き起こした。
※この「モンスーン」の解説は、「ジュマンジ」の解説の一部です。
「モンスーン」を含む「ジュマンジ」の記事については、「ジュマンジ」の概要を参照ください。
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:34 UTC 版)
前作のボス。赤カブトの血を引く巨熊。前作の最後では死亡したか不明なままだったが、本作では死亡していたことが判明する。
※この「モンスーン」の解説は、「銀牙伝説ノア」の解説の一部です。
「モンスーン」を含む「銀牙伝説ノア」の記事については、「銀牙伝説ノア」の概要を参照ください。
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:21 UTC 版)
海岸線で昼と夜にそれぞれ吹く海風と陸風のメカニズムと同じ現象が、大洋と大陸の間で大規模に発生してアジアのモンスーンとなる。夏の6-8月はインド亜大陸が相対的に暖かくなって上昇気流を生み、この地域の気圧は低くなる。すると低温のインド洋が高気圧状態になり、そこから南風が流れ込む。この風向きはコリオリの力の影響を受けて北東方向に振られ、中国大陸や日本列島まで吹きつけ、日本に梅雨を発生させる。12-2月にはこの関係が逆になり、大陸性高気圧が優勢となり北東から南西へ風が流れる。
※この「モンスーン」の解説は、「大洋」の解説の一部です。
「モンスーン」を含む「大洋」の記事については、「大洋」の概要を参照ください。
モンスーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 02:20 UTC 版)
2006年10月21日放送のエンタの神様でのスペシャルユニット。キャッチコピーは「国境越えの季節風」サラゴメス‐さちまるのモンスーンでの芸名。今でもピンでサラゴメスの芸を披露することが多い。サラゴメスはフィリピンパブのホステスという設定で、ブリッジに「サラゴメ~ス、サラゴメ~ス」という歌を挟みながら「早口言葉」「フィリピン占い」「フィリピン手紙」などのネタを演じる。 あゆみ ‐ サックス担当。出演当時は「ちんどんちゃん」というトリオで活動していたが、2007年7月末に解散。その後、田口あゆみ名義で女優として活動していたが、2014年に引退。
※この「モンスーン」の解説は、「さちまる。」の解説の一部です。
「モンスーン」を含む「さちまる。」の記事については、「さちまる。」の概要を参照ください。
モンスーン
「モンスーン」の例文・使い方・用例・文例
モンスーンと同じ種類の言葉
- モンスーンのページへのリンク