勇者指令ダグオン
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『勇者指令ダグオン』(ゆうしゃしれいダグオン)は、1996年2月3日から1997年1月25日まで、テレビ朝日系列で毎週土曜17:00 - 17:30[注 1](JST)に全48話が放送された、名古屋テレビ・サンライズ制作のSFロボットアニメ作品、および作中に登場するヒーローの名称。『勇者シリーズ』の第7作であると同時に、同シリーズとしては最後のモノラル放送となった作品でもある。
- 1 勇者指令ダグオンとは
- 2 勇者指令ダグオンの概要
ダグオン
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大堂寺 炎(だいどうじ えん) / ファイヤーエン 声 - 遠近孝一 山海高校1年生。7月24日生まれ。身長171cm。血液型はO型。兄弟はおらず一人っ子。好きな食べ物はラーメン、カレー、ハンバーグ。嫌いな食べ物はピーマン。趣味はゲーム。モットーは「猪突猛進」。 普段は成績がイマイチで遅刻を繰り返し、早弁もする問題児だが 正義感も強い熱血漢。「これが青春だ!」が口癖。危険を省みない行動が多いが、その大胆さで難関を乗り切る。金銭面に関してはよく周囲に借金を頼むが、計画性のなさを知られていることから、マリアとヨク以外から貸してもらえた例がない。また、金を持っていてもすぐ使い果たしてしまう。学校には自転車通学で通っている。問題児のエンがカイやヨクのような優等生と同じ高校にいるのは面接の評価が高かったことが、ラジオドラマの春編で明らかになっている。 一見すると、何も悩みがないように思えるが、ラジオドラマの冬編にて、小学生のころに花火大会に遊びに行った際に、不良中学生たちに囲まれてリンチにされた挙句、親から多く渡されていた小遣いも全部巻き上げられてしまった(しかも喧嘩している内に靴も紛失している)という過去があったことが判明。現在でも当時の出来事を引き摺っており、入試の面接の時も、その時の出来事を経験したが故の目標を語っており、強い正義感を持つに至った。 入学早々、ケンカで他校の生徒(ゲキ)を骨折させて自宅謹慎を言い渡されたにも拘らず、ゲームセンターで遊んでいたが、その日こそ、サルガッソの地球侵略が始まった日でもあった。サンドール星人の侵攻からガクを助けた際にカイ、シン、ヨク、リュウと共にブレイブ星人によりダグオンに任命。結成当初は最も積極的に行動。指揮統率は苦手だが、行動力で仲間を引っ張っていき、チームの中では「ダグオンのリーダー」を自称し、のちに周りからも、それを認められるようになる。ダグビークルに関してはファイヤーストラトスの後部座席やファイヤージャンボの操縦席をゴミ箱代わりにすると私物化しているが、その一方でダグビークルへの愛着も持ち合わせてはいる。 サルガッソ事件の黒幕ジェノサイドを倒した際に行方不明になってしまうが、傷だらけでありながらも無事生還を果たした。 広瀬 海(ひろせ かい) / ターボカイ 声 - 子安武人 山海高校2年生。1月17日生まれ。身長180cm。血液型はA型。風雲高校に渚というコギャルの妹がおり、扱いに手を焼いている。好きな食べ物は山海高校A定食。嫌いな食べ物はなし(好き嫌いは許さない)趣味は釣り。モットーは「公明正大」。 沈着冷静で生真面目だが四角四面ゆえに頑固で融通が利かない。別名鬼の風紀委員長。常に竹刀を携帯し、風紀委員長として学校の不良生徒を取り締まる。その生真面目さから服装が自由な学校でも制服を着用。口癖は「四の五の言うな」を意味する「Don't say four or five!」唯一の弱点はゴキブリで、それをマリアに嘲笑された際にはエンに竹刀を渡して彼女を追い回させたこともある。高校卒業後は大学に進学予定。 自宅謹慎中のエンを自宅まで連れ戻しに来た日にサンドール星人に襲われ、ガク救出に赴くエンと共に、パトカーに搭乗。直後にダグオンに任命される。ダグオンとしての活動には「正義の味方に就職するつもりはない」と当初は否定的であったが、本格的に活動するようになってからは参謀格となる。個性豊かなダグオンメンバーを仲間としては認めているものの「ダグオンの風紀が乱れる」ことには頭を痛めており、特にエンとシンとゲキを注意することが多く、彼らにとっては、目の上のたん瘤的存在でもある。 エンの問題児ぶりに対しては、借金を頼まれた際には怒りのあまり竹刀を持って廊下中走り回って追い掛けたことさえあるが心の底にはエンに対する熱い友情を隠し持っている。ジェノサイドとの最終決戦でエンが消息を絶った際にはルナの「皆、エンのことが大好き」という発言に対し、正反対であるエンに対する不満をぶちまけながらも1人になった後、エンが無事に帰ってきてくれることを信じながら落胆し、普通のパトカーをエンが運転するファイヤーストラトスと見間違えたりする等、特に動揺が激しかった。最終的にエンと再会した際、ボロボロになりながらも無事仲間たちの許に帰ってきた時は言葉にできないほどの感激を見せた。 沢邑 森(さわむら しん) / アーマーシン 声 - 山野井仁 山海高校2年生。6月12日生まれ。身長181cm。血液型はB型。男4人兄弟の3男。好きな食べ物はトンカツ。嫌いな食べ物は梅干し。趣味はデート。モットーは「明眸皓歯」。 明るい性格で女好き なお調子者だが、友情に厚い面もあり、スポーツ万能で柔道の腕前は三段。 校内では柔道部に所属し、2年でありながらも柔道部の主将を務めるだけの実力はあるが、よく部活の最中に抜け出して女子の部活の練習へ勝手に紛れ込んでいる。 周囲の高校の女子の間ではシンに声を掛けられることが女の子としての最低基準とされている。可愛い女の子を見かけた際の決め台詞は「よっ、そこの君!俺と青春しない!?」本人いわく見境なくナンパをしているわけではなく、好みのタイプの女の子(足がほっそりしていて、肌が綺麗で、あんまりスレてない感じで、髪の長い可愛い女の子)しかナンパしないというモットーがある。放送部部長のエリカと親しくなり、後に交際にまで漕ぎ着けている。 サルガッソ軍の地球侵略開始日、女性のカバンをひったくった男 を得意の柔道で倒した後、被害者の女性をナンパするが、エンを連れている最中のカイに見つかって阻止されたうえ、エン同様にカイに連れていかれた後、サンドール星人の襲撃に遭遇し、ヨクと共にエンたちを救出に向かった際、ダグオンに任命される。ダグオンの活動に関しては当初はカイやヨク同様に乗り気ではなく「宇宙人との青春はお前たちに任せる。俺は女の子と青春する」と仲間任せにする態度が目立ったが、次第にダグオンの自覚を持つようになった。 エンとはゲーセン仲間でもあり、第29話ではゲキも交えてゲームセンターで遊んでいる姿が描かれた。ジェノサイドとの最終決戦後、エンが帰ってこない寂しさをほぐれさせようとゲームセンターで遊んでいたが隣のゲーム機の席にエンの幻影が浮かび、「つまんねぇ、ゲーム」と呟いて、その場を後にする。ゲームセンターを離れた後はエリカに励まされたり、雪の中を柔道着姿でランニングしていたがカイと行動を共にしていた際、生還したエンの姿を見かけ、喜びのあまり呆然とするカイとは対照的に喜びの表情を見せた。 風祭 翼(かざまつり よく) / ウイングヨク 声 - 結城比呂 山海高校2年生。10月8日生まれ。身長162cm。血液型はA型。大学生の姉が1人いる。好きな食べ物は激辛カレーパン。嫌いな食べ物はアンパン。趣味は読書と昆虫観察。モットーは「一意専心」。 眼鏡とバンダナと膝丈のハーフパンツがトレードマーク。明るくて人懐っこい性格ながらも礼儀正しく、常に敬語で話す優等生。だが、相手構わず何かにつけて、マニアックな科学知識を持ち出すうえ、爬虫類やゴキブリを愛でるという常人とはかけ離れた美的センスの持ち主でもあり、マッドサイエンティスト的な一面も覗かせる。たまに勝手に校内で実験資料などを焼却処分している。自宅はマンション。高校卒業後は山海大学医学部遺伝子工学科に進学予定。 サルガッソ軍の地球侵略開始日、古本屋で光山敏司の本を見つけて喜んでいた矢先、サンドール星人の襲撃に遭遇し、ダグオンに任命される。ダグオンとしての活動には当初は「宇宙人の細胞が手に入ったら持って来てほしい」と、宇宙人の生態に興味を示しながらも地球防衛には無関心な態度だったが、その自覚を持つようになってからは持ち前の頭脳を活かし、参謀のカイを補佐するようにもなる。ライアンのスカウトもヨクの案によるものであり、ライ着任まではダグベースの機能解析やファイヤーレスキューの治療装置操作も行っていた。自室にはサルガッソとの戦いで入手した宇宙人の標本を飾っており、その収集振りはライからも絶賛されたほど。一方、ガラバード星人が餌用のイモムシ型生物ザムザを放った時は知的好奇心のあまり、仲間たちの足を引っ張ったこともある。 エンの借金問題に関しては、お金を貸すこと自体には応じるものの前に借した借金を返済しないままで借りようとするのは断固として断る。そのエンがジェノサイドとの戦いで消息を経った際にはエンの行方が分からず、悲観に駆られる仲間たちを落ち着かせようとしたがエン生存が絶望的になった際には自宅にて、「こんな物(宇宙人の標本)いくら集めたって、エンが帰ってこなければ無意味だ!」と激情を見せた。その夜、外を歩いていた際、エンとの再会を果たす。 刃柴 竜(はしば りゅう) / シャドーリュウ 声 - 私市淳 山海高校1年生。11月7日生まれ。身長173cm。血液型はAB型。美奈子という妹がいる。好きな食べ物は栗ぜんざい。嫌いな食べ物は鶏肉。趣味は鳥と遊ぶこととバードウォッチング。モットーは「山紫水明」。 長い黒髪が特徴の無口でクールな孤高の一匹狼で忍術の使い手。特技はヒヨコの雌雄を判別。独断での行動や謎めく行動が非常に多い反面、その行動は問題発見や仲間の支えになることが多い。身のこなしが軽く、木の上に登って鳥とたわむれることもあれば、それを生かして仲間をサポートすることもある。動物好きであると同時に好かれる素質もあり、猛獣でも彼の前では人懐っこくなる。同じ1年生のエンからは興味を持たれ、ライからは尊敬の念を抱かれている。 私生活に関しては、学校の裏にある森に住んでいることと病気で入院中の妹のために日夜バイトに勤しんでいること以外は不明。そのため、出席率は非常に低く、金欠の度合はエンを上回り、借金の要請にエンが彼の元に赴いた際には飢えで気絶寸前だったことさえある。 サルガッソ軍の地球侵略開始日、ビルの屋上で寝ていたが、サンドール星人の起こした砂に巻き込まれたガクを電話ボックスから救い出した後、ダグオンに任命された。ダグオンの活動に関しては、隠密行動や情報収集も担当。 ジェノサイドとの最終決戦ではジェノサイド空間に飲み込まれそうになったエンを間一髪救う。そのエンがジェノサイドを倒すと同時に消息不明になってしまった際には、彼の身を案じながらも、美奈子の外出に付き合い、病院で美奈子と別れた後、エンとの再会を果たした。 黒岩 激(くろいわ げき) / ドリルゲキ 声 - 江川央生 風雲高校3年生。5月5日生まれ。身長183cm。血液型はB型。大学生の姉が1人おり、姉の気の強さから軽い女性恐怖症に陥っているせいで女性の前では素直に言いたいことを言えないことが多い。なお、ゲキの姉とヨクの姉は同じ指向を持つ友人の間柄でもある(ドラマCDより)。好きな食べ物はトマト、寿司(タコを除く)。嫌いな食べ物はタコ。趣味は鉄道模型の収集。モットーは「真実一路」。 100人の手下を抱える風雲高校の番長。服装も破れ、学帽に学ラン、履物は下駄と、絵に書いたような昔ながらの熱血漢にして人情家な「番長」で、見た目とは裏腹にボケ役として立ち回ることも多い。マリアに恋心を抱いたことから、彼女のことは「マリアさん」と呼んでいる。普段は風雲高校の寮で暮らしている。 第16話で初登場し、ザゴス星人の三度目の地球侵略時にダグオンの正体を知り、ファイヤーダグオンが窮地に陥った際には監禁先のダグベースを無我夢中で操作したことで危機を救った。戦い終えた後、正体は口外しないと誓って解放されるが、シード星人事件の際、ブレイブ星人により6人目のダグオンに任命された。ダグオンになった当初は浮かれ気味で、エンたちからは煙たがられ、ガクからも「ダグオンの偽物」と酷評されていたが、困難を乗り越えて成長したことで、エンたちはもちろんのこと、ガクからもダグオンと認められるようになった。 エンの謹慎の原因となった喧嘩の相手でもあり、当初はライバル的な関係だったが、正式に仲間になって以後は先の喧嘩で折られた腕のことも水に流し、コンビで「噂の刑事エン&ゲキ」を自称する等、親友として接するようになる。また、思いを寄せるマリアから相手にされない日々が続き、宇宙に旅立つ前にマリアに告白をしようとするが、エンとマリアのやり取りを見て失恋する。しばらくは傷心の状態となるが、傷心を乗り越えてからは、2人の恋を応援する側に回った。ジェノサイドの戦いでエンが消息を経った際には、マリアを励まし、ガクに発破をかけたりするも、自身が号泣。その後、生還を果たしたエンと再会する。 宇津美 雷(うつみ らい) / サンダーライ 声 - 山口勝平 山海高校1年生。3月18日生まれ。身長172cm。血液型はA型。本編には登場しないが、「レイ」という双子の弟がいる(ドラマCDより)。好きな食べ物はオムライスと牛乳。嫌いな食べ物はキノコ類。趣味は料理とアーチェリー。モットーは「初志貫徹」。登場は第35話から。 精神感応など超能力を使う「第3の目」を持つジンライ人。7人の中では唯一の宇宙人にして宇宙警察機構の正規隊員の新米刑事。地球の配属となり、山海高校に転校。リュウと同じクラスになる。先立って地球で活躍してきたエンたちを「先輩」と呼ぶ。宇宙刑事としての教育を受けた正規のダグオンゆえにメンバー中で最も知識が豊富で基地操作にも優れる。宇宙刑事の使命感も強いが、人当たりの良さゆえか気が弱い所があり、要領も悪いうえに空気が読めない面が玉に瑕。将来の夢は宇宙警視総監。学園内では多くの女の子に好かれながらも追いかけ回され、美術の題材にされたこともあった。超能力をマリアの前で使用したことから彼女にも追い掛け回されるはめになり、そのことでゲキに嫉妬される。リュウを慕っており、彼と話をしたがるも、いつも邪魔が入って話せずにいる。 刑事ゆえに殉職も覚悟しているためか、ジェノサイドとの戦いで消息を絶ったエンの身を案じながらも仲間たちほどの動揺は見られなかったが生還したエンの姿をヨクと共に見かけた際には喜びの表情を見せる。エン生還後、次の任地が決まり、ルナと共に地球を去った。別れ際、エンの愛用の上着を貰う。
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