アンシエント
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ミュージカル学科2年生のコーチ役を担当し、「Shadow&Lights」の公演が行われる夏まで指導する。稽古指導を通じて「2年生育成枠」の選考も行う。いずれも綾薙OBで「主役の卒業生が1年生当時に華桜会メンバーだった者」が務めるのが恒例となっている(つまり全員が20〜21歳)。遥斗を除く3名は第2期より登場しているが、苗字のみ第1期Blu-ray&DVD第5巻に封入されたブックレットにて公開された。 月皇 遥斗(つきがみ はると) 声 - 子安武人 身長:187cm、血液型:O型、誕生日:11月3日、イメージカラー: セレスト 学園OBのミュージカルスターで海斗の4つ上の兄。学園在籍時は名門綾薙学園の出世頭として入学から卒業まで実技において主席通した天才。後述のアンシエントとともに華桜会に所属して首席で卒業しており、またteam月皇の指導役として柊らを強い愛情と厳しい指導でミュージカル学科へ導いた。教え子に辛く当たらねばならない時には彼らにオレンジジュースを奢るというクセがある。1年次はスター枠であり、当時の華桜会首席のチーム「スター・オブ・スター」に在籍していた。2年次は2年生育成枠を勝ち取り、アレクシスの影役として舞台に立っている。夢は父親の演出する舞台に弟の海斗と共に立つこと。 「ミュージカル界のプリンス」と呼ばれているが、鎧を着ると太って見えるという理由で体を絞る等、立場に驕ることなく真剣に取り組んでおり、共演者やスタッフからの評価も高い。在学中はチームを抜ける決断を下した鳳の背中を押しており、影ながら応援していた。team鳳が自身のパンフレット撮影のボランティアスタッフとして派遣されてきた際には、鳳がいなくなったことでチームをどう導くべきか悩んでいた星谷の相談に乗るも、自身では彼の悩みを解決できないと悟り、鳳に連絡を取るきっかけの一つを作っている。 弟想いの良き兄であるが、海斗を含むteam鳳が華桜会の策略によってスター枠から降格された際には柊に圧力をかけており、弟に甘い重度のブラコンっぷりを発揮しており、本人も自覚済み。基本的には仲のいい兄弟だが、役者としては圧倒的な差があり、長年比較されてきた海斗がコンプレックスに悩む原因を作ってしまう。海斗が自身へのコンプレックスに悩んでいることは気付いているが、自身では解決できないことだと弁えているため、同じ悩みに悩まされてきた魚住に海斗を託す。また、育成枠でアレクシスの影を演じた際に海斗だけでなく、揚羽からも憧れの対象として見られるようになり、彼からは「神様」として慕われている。が、揚羽の未来を考え、彼が自身のコピーとして終わることを快く思わず、完璧に作り上げた世界を否定することで、揚羽が自分の演技で舞台に立てるよう厳しい指導を行う。揚羽の才能は高く評価しており、「可能性のない人間に言葉はかけない」と彼が試練を乗り越え、自分自身の演技で舞台に立つ道を選んでくれることを望む。揚羽が自分の演技で舞台に立つ意思を示した際には彼の今後に期待を寄せていた。 魚住とはスター枠選出時に鳳を取り合った仲であり、真剣勝負の結果、鳳を獲得する。が、魚住からはその時のことをずっと根にもたれており、一方的に絶交されていた。運転免許を取得しており、仕事場には自分の車で移動しているが、自他共に認める不器用であり、魚住からはいつか事故を起こすのではないかと心配されている。 教え子たちからは尊敬されているが同時に恐れられてもおり、柊からは一緒に住んだら身が持たないと言われ、楪からは超人扱いされ、次期華桜会の選考も苦労しなかったと決め付けられている。遥斗本人は「二度とやりたくない」と海斗に電話越しで苦労を語っており、人並みに苦労していたものの、周囲からはそう思われていなかった。また、恥ずかしい昔話を平気でするため、鳳を除き元team月皇のメンバーからは今も頭が上がらない存在として認識されている。 第2期ではニューヨークに滞在し、ブロードウェイで仕事をしている。学園在学中にブロードウェイミュージカルのオーディションに合格し、渡米していた時期があり、その際に苦手な英語を必死に勉強している。勉学に関しては海斗の方が上。アンシエントの務めはブロードウェイに行っていて参加できなかったが、休演期間を利用して日本に戻ってきており、稽古合宿を企画する。同時進行で魚住、早乙女、双葉に頼んでいた裏ミッションに本格的に乗り出す。前・華桜会との合同稽古が始まる前に星谷をアレクシスの影役の稽古から外しており、彼にあることを気づかせようとしている。また、育成枠がチーム戦であることを長年疑問視しており、アンシエントが育成枠オーディションで一つのチームに絞りきれずにいたことを機にチーム戦を廃止する。柊のブロードウェイデビューの相談にも乗っており、誰かに託すという選択になったとしても自分の道を歩もうとしている柊の決意を受け止め、ブロードウェイ進出を後押しした。 魚住 朝喜(うおずみ あさき) 声 - 森川智之 身長:185cm、血液型:B型、誕生日:8月23日、イメージカラー: コーラル 遥斗と同世代の元華桜会メンバー。ミュージカル俳優。遥斗とは中等部入学からの付き合いであり、親友でライバルの間柄。言葉遣いは荒いが、兄貴肌な一面がある。年の離れた兄がいる次男で、甥っ子がいる。下戸。運転免許を取得済みであり、移動には自分の車を使っている。猫舌。 華桜会在任時にスター枠選びでじゃんけんに敗れ、鳳を取られて以来、一方的に絶交中である。OVAでも当時のことを根に持っていることが遥斗の口から語られている。以降、じゃんけんでグーを出さないと固く誓っているが、双葉からは子どものようだと呆れられていた。 非常に真面目であり、勉強も教わる側より教える側に立つことが多く、成績も優秀だった。また、華桜会在任時には主席である遥斗が仕事を後回しにしていたため、彼の代わりに首席の仕事をやることも多かった。 ミュージカル学科生の中で一番劣っている星谷に目をつけ、演技力のない彼にマンツーマンで厳しい指導を行う。が、中等部の部活発表会で演劇部の舞台に代役として出演した星谷が役に入り込むタイプであったことに気付き、興味を持ち始める。ミュージカル界では遥斗に次ぐ「第二王子」であり、遥斗を超えられない苦悩の日々を送っていた。故に同じく遥斗という大きな壁を越えられずに苦しむ海斗を放って置くことができず、星谷と役をコンバートさせようとする。一時はそのことで海斗を傷つけてしまい、team鳳や2年生全体に影響を及ぼしてしまうが、同じ方法ではなくても遥斗を超えることができると彼の才能を信じ、背中を押したことでコンプレックスに悩まされてきた海斗を長年の呪縛から解放する。 教え子に肩入れしやすいタイプであり、合理性を主張する早乙女とは衝突することが多く、育成枠オーディションで合格者を1チームに絞る際には首席チームだからという理由でteam柊を押していた早乙女に対し、一人一人の可能性を考慮するべきだと主張していた。が、その熱心さ故に教え子への愛情は一方通行になりがち。 『Shadow&Lights』の本番では客席で観劇していたが、奈落落ちのシーンで違和感を感じて駆けつける。その際、星谷の怪我の具合から戌峰への変更を指示するが、那雪や揚羽、星谷本人の気持ちを考慮し、14場「ランバートの夢」が終わるまでに経過を見て星谷を続投させるか否か判断を下すことを決める。が、内心では魚住本人もどうするべきか悩んでおり、一番影響力のある鳳に交代を告げさせることで星谷に無理をさせないようにすることも考えていた。 早乙女 律(さおとめ りつ) 声 - 置鮎龍太郎 身長:180cm、血液型:AB型、誕生日:12月9日、イメージカラー: ホワイト 遥斗と同世代の元華桜会メンバー。ミュージカル劇団所属。遥斗のことを「全人類の中で唯一自分と並ぶほど美しい」と称し、骨抜きにされている。高等部時代には「遥斗王子と律姫」と呼ばれるほどで、律自身も美貌を兼ね備えている。自身の美貌を自覚しており、若干ナルシスト気味。 双葉とは中等部1年の頃からのクラスメイトであり、出会った当初から「りっちゃん」と呼ばれている。現在は同じ劇団に所属し、稽古の前日に必ず泊まりに来る双葉をマンションに泊めるなど仲がいい。運転免許は取得しておらず、双葉が免許を取るのを待っている。 教え子に肩入れするタイプの魚住とは対照的に、合理的な指導を好み、あくまでも卒業生が主役の舞台だとして2年生の指導にはドライ。故に在学中からぶつかることも多く、中等部の部活発表会で魚住が星谷を気に入った際には「嫌な予感がする」と口にしていた。2年生の実力の高さは評価しているが、合格枠が1チームという現状から可能性のある生徒にチャンスを与えていてはキリがないと考えており、首席という理由でteam柊を推し、魚住と口論になる。チーム戦廃止後から生徒一人一人を実力で判断し、オーディション合格者を選抜した。ランバート役を降板した柊の代わりに選ばれた星谷に対しても本番に近づくにつれて芝居が良くなったと褒めており、魚住からは珍しがられた。本番では星谷の怪我に伴い現場のサポートに動く。 中等部の部活発表会に訪れた際には売れっ子俳優である魚住の変装のために衣装を貸し出した。 双葉 大我(ふたば たいが) 声 - 保志総一朗 身長:168cm、血液型:O型、誕生日:3月14日、イメージカラー: ブラック 遥斗と同世代の元華桜会メンバー。在学時から4名内で最も大人で、要領が良く、視野が広いまとめ役。虫が苦手。 早乙女とは同じ劇団に所属しており、アンシエント在任中に限らず、よく彼のマンションに入り浸っている。助手席に座るのが好きであり、運転免許は取得しておらず、早乙女が免許を取るのを待っているが、互いに同じことを考えていることには気付いていない。早乙女のことは「りっちゃん」、2年生たちのことは一人一人名前で呼んでいる。 小さくて可愛いところが自身の持ち味だとしており、仕事モードの時はあざといくらいに人懐っこく優しい「うたのおにいさん」を貫いている。一方で、オフの時は誰よりも冷静であり、対照的な指導方針でよくぶつかる魚住と早乙女の間で板ばさみになっているが、遥斗からは「お前なら大丈夫さ」とあまり心配されていない。 海斗がアレクシスの影のソロパートを歌いづらそうにしていたことに気付いていたが、嫌われ役は魚住に任せ、自身は早乙女と共に遥斗へのコンプレックスで情緒不安定となった海斗とギスギスしていたteam鳳を見守ることに徹していた。稽古合宿のオリエンテーリングでは最初のポイントの監督役を務め、坂道を虎石、北原と共に競争してきた空閑に「どんな状況でも演じられるようでなくてはならない」とオーランドのワンシーンを演じさせる。その際、演じ切れなかった空閑に坂の下からやり直すよう指示を出し、チーム全員が合格しないと先に進めないことを笑顔で発する等、厳しい指導を行った。本番では奈落落ちのシーンに違和感を感じ、魚住、早乙女と共に現場のサポートに動いた。 趣味はお取り寄せグルメであり、食べたことが無いものを食べるという行為を楽しんでいる。アンシエント在任中も山形県の「だだちゃ豆」、北海道の「カニ味噌ケーキ」、福岡県の「明太子せんべい」、滋賀県の「鮒寿司チップス」、秋田県の「いぶりがっこ」を酒の肴として取り寄せていた。また、卒業記念公演本番を控える生徒たちにも大島名産の「くさや」を差し入れる。
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