divert
「divert」とは、逸らす・迂回させることを意味する表現。
「divert」とは・「divert」の意味
「divert」とは、わきへ向ける・逸らす・迂回させる・気分転換させるという意味の英単語である。また、「divert」は航空用語で代替着陸・方向転換を意味する。航空機の運航において、天候不良などで航空機が目的地に到着できず、当初の目的地以外の空港等に着陸することである。「diversion(ダイバージョン)」・目的地外着陸ともいう。
「divert」の発音・読み方
「divert」の発音記号は、「dɪvˈəːt」もしくは「daɪvˈəːt」である。カタカナ語として「ディバート」や「ダイバート」ということがあるが、どちらも発音として誤りではない。もっとも、「ディヴァート」(「ダイヴァート」)とした方が、英語としての発音に近い。「divert」の活用変化一覧
「divert」の活用変化は、「divert(現在形)」「diverted(過去形)」「diverted(過去分詞形)」である。また、複数形は「diverts」である。「divert」の語源・由来
「divert」の語源は、ラテン語で転換する・逆方向に回るという意味の「divertere」である。ラテン語で脇にという意味の「dis」と、向くという意味の「vertere」に由来する。英語としては、分離を意味する「di」・回るという意味の「vert」によって構成されている。「divert」の覚え方
名詞「diversion」は「divert」の派生語であるため、この英単語と併せて覚えるとよい。「diversion」は、わきへ逸らすこと・転換・変更・(資金などの)流用・迂回路・到着地変更・気晴らしを意味する。「divert」の類語
「divert」の類語としては、以下のものが挙げられる。・「avert(目や考えを背ける・逸らす・打撃や危険を避ける・回避する・防ぐ)」。形容詞形は「avertible」もしくは「avertable」である。
・「distract(人の気を散らす・集中を妨げる・逸らす)」
・「redirect(向け直す・~の向きを変える・転送する)」。名詞形は「redierction」である。
・「shift(移動させる・移す・転じる・変える)」
・「switch(考えや話などを変える・転じる・取り替える)」。そのまま名詞として用いることもある。
「divert」を含む英熟語・英語表現
「be diverted」とは
「be diverted」とは、気が紛れるという意味である。通例、「be diverted from care」もしくは「be diverted from feeling」というように用いる。意味は如上のものと同様に「気が紛れる」「心が軽くなる」である。
また、「be diverted by~」は、~に興じるという意味である。たとえば「be diverted by bascketball(バスケットボールに興じる)」というように用いる。
「divert into」とは
「divert~into…」とは、~を…に向ける、転換するという意味である。以下に使用例を挙げる。
・「divert the conversation into a new channel(会話の流れを別の新たな方向に転じる)」
・「divert public money into the mayor's pocket(公金を市長の私費に流用する)」
また、「divert~from…into…」と、~を…から…に転換する・流用するというように用いることもある。
「divert」の使い方・例文
「divert」の使い方・例文としては、以下のようなものが挙げられる。・「divert the course of stream(水の流れの進路を変える)」
・「The television diverted my attention from the conversation.(テレビに気を取られて、私の注意が会話から逸れた)」
・「My father diverted children by playing soccer together.(私の父は、子どもたちと一緒にサッカーをして子どもたちを楽しませた)」
「divert」の英語での説明
Divert means that someone or something changes course, distracts from something, or turns from one direction to another.「diversion」とは
「diversion」とは前述のように、転換・変更・(資金などの)流用・迂回路などを意味する英単語であるが、法律用語では、刑事事件において通常の司法手続を回避して非刑罰的処理を施すことを「diversion(ディバージョン・ダイバージョン)」という。「手続からの離脱」ともいう。当該の刑事事件を司法手続から「divert(離脱)」させることから、このような用語が用いられている。「diversion(ディバージョン・ダイバージョン)」の目的は、刑事司法機関の負担を軽減させることと、刑罰制度が持つラベリングの効果を防止させることにある。
日本における「diversion(ディバージョン・ダイバージョン)」の例としては、非犯罪化(「decriminalization」)・反則金制度・微罪処分・起訴便宜主義(検察官が起訴猶予の判断を行う裁量を有していること)が挙げられる。発音記号は「dəvə́ːrʒən」もしくは「daivə́ːʃən」である。
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