X線の発見までとは? わかりやすく解説

X線の発見まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:27 UTC 版)

ヴィルヘルム・レントゲン」の記事における「X線の発見まで」の解説

1845年3月27日ラインラントプロイセン王国ライン州(ドイツ語版))のレンネップ(Lennep、現在はレムシャイト一部)で生まれた。父はドイツ人織物商のフリードリヒ・レントゲン、母はオランダ人のシャルロッテ・コンスタンツェ・フローウェインで、裕福な家庭一人息子だった。1848年一家オランダアペルドールン移り住みレントゲンはここで初等教育受けた。しかし卒業目前時期教師いたずらをした友人かばったため、ギムナジウム進学できなかった。結局1862年から2年オランダユトレヒト工業学校学んだ後、1865年チューリッヒ工科大学機械工学科進学している。1868年機械技師免状取得したが、チューリッヒ工科大学ルドルフ・クラウジウス工業物理講義聞き物理への関心高まったという。クラウジウス後任アウグスト・クント師事し1869年に『種々の気体熱的性質に関する研究』で博士号取得した1870年クントが再びクラウジウス後任としてヴュルツブルク大学教授になると、その助手となった1872年にはチューリッヒ時代から交際して在学中婚約していた6歳年上のアンナ・ラディッグと結婚している。アンナは後に、有名な右手X線写真モデル務めている。同年クントストラスブール大学移ったため、これに帯同して引き続き助手となったこの頃からレントゲン独立して実験行なううになる1874年大学教授となる資格得て1875年から約1年間ホーエンハイム農業学校数学物理教授務めている。しかし、実験行なう時間がないため助教授としてストラスブール大学戻ったストラスブール大学では主に物理定数精密測定行ない気体液体圧縮率旋光度などに関して15本の論文発表している。これらの業績評価され1879年にはグスタフ・キルヒホフヘルマン・フォン・ヘルムホルツ推薦得てギーセン大学物理学正教授就任したギーセン大学では、カー効果圧電効果など、光学電磁気学に関する研究行なっている。また、実子がいなかったため1887年に妻の姪を養女とした。 1888年クントベルリン大学移りストラスブール大学では後任としてフリードリヒ・コールラウシュヴュルツブルク大学から迎えたこのためヴュルツブルク大学でもポスト空きクントコールラウシュ推薦もあってレントゲン教授として招かれた。同年発表した均一電場内での誘電体運動により生じ電気力学的な力』という論文ではマクスウェルの電磁理論実験的に証明しレントゲン電流呼ばれる現象変位電流)を発見した1894年には同大学の学長選ばれている。ヴュルツブルク大学では圧力をかけた時の固体液体物性変化研究し1895年10月から放電管実験始めた。これが翌月X線の発見へと繋がったレントゲン生家 レントゲン博物館

※この「X線の発見まで」の解説は、「ヴィルヘルム・レントゲン」の解説の一部です。
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