VTECのバリエーションとは? わかりやすく解説

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VTECのバリエーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 03:22 UTC 版)

VTEC」の記事における「VTECのバリエーション」の解説

DOHC VTEC 1989年4月19日発売されインテグラ初め搭載された。吸気側、排気側ともに二段カムシャフト備えており、バルブタイミングリフト量を変化させる以後i-VTEC登場するまでは、高回転高出力エンジンのみの設定であった基本的な仕組み以下のとおりである。カムは高回転用・低回転用2種類を同じシャフト隣接して備える。バルブカム直押しではなく同じく2種類ロッカーアームそれぞれ間に挟んでいる。このうちバルブ直接接しているロッカーアーム低回転用のみで、高回転用は低回時において空振りするようになっている。高回転時はピン油圧によってロッカーアーム貫き低回転用と高回転用の動き同調させるこの際カムロッカーアーム押し下げるにあたってカム山は高回転用の方が大きいため、今度低回転用カムロッカーアーム届かず空振りする。これにより、高回転カムによる動作が高回転ロッカーアームさらにはピンを介して低回転用ロッカーアームへ伝わることで、バルブ動作は高回転カムに従う。この動作エンジン油圧・エンジン温度車両速度エンジン回転速度スロットル位置などを考慮しECUコントロールされるインテグラの他、シビック/CR-Xが、B16A型エンジン搭載し日本ヨーロッパで販売された。北米には、1990年アキュラ・NSXC30Aエンジン(3.0L V6)を搭載し販売された。他の車両では、1992年アキュラ・インテグラ(B17A型 1.7L 直4)、1993年プレリュード(H22A型 2.2L 直4)やCR-X delSol(B16A型)などに採用されている。 SOHC VTEC 1991年9月10日発売され5代目シビック初め搭載された。吸気側のみのバルブタイミング・リフト量を変化させるDOHC VTECに対して発表当時は単にVTECとのみ表記された。以後ホンダ車の大衆エンジン広く用いられるカム切り替えに関する機構の面ではDOHC VTECと共通である。 VTEC-E 上述SOHC VTEC同時にシビック初め搭載された。2つあるSOHCエンジン吸気バルブのうち、片方をほぼ休止させることによりリーンバーン運転を行う。 3ステージVTEC 1995年9月4日発売され6代目シビック初め搭載された。SOHC VTECVTEC-E統合したもので、低回転域では吸気バルブのうち片方をほぼ休止してリーンバーン運転を行い、中回転域では吸気バルブ2バルブ運転、高回転域では高速カムによる運転を行う。 シビックモデルチェンジにより一時ラインナップから消えたが、2005年9月20日発表されシビックハイブリッドでは3ステージi-VTECとして復活した。これはハイブリッドカー向けのIMAシステムとの連携最適化見据えたもので、減速時に全気筒休止を行うように改良されたものであるi-VTEC 2000年10月26日ストリーム発表において、VTC採用したK20A型エンジン(2.0L 直4)に初め搭載された。 以後同社カム切り替え機構備えたエンジンi-VTEC称されVTC限らず何らかの新機軸盛り込んだVTECのことを指す。そのため、名称は同じでも機構面ではいくつかのバリエーション存在する2002年10月10日にK24A型エンジン(2.4L 直4)がアコードアコードワゴン搭載された。2003年6月18日にはVCM仕様のJ30A型エンジン(3.0L V6)がインスパイア搭載された。2007年10月18日にはVTEC-E仕様のL13A型ならびにSOHC VTEC仕様L15A型が2代目フィット搭載された。 A-VTEC advanced-VTEC 2005年3年以内導入するホンダからアナウンスされた。連続可変バルブリフト実現するのであるが、現在まで搭載され車種発売していない。 VTEC TURBO エンジンのダウンサイジング目指しターボチャージャー組み合わせたもの。2013年11月開発発表された。2.0L、1.5L4気筒、1.0L3気筒3種類がある。2015年4月23日発表されステップワゴンにはVTEC TURBO 1.5L(150PS、20.3kgm)が搭載され従来の2.0Lエンジン同等パワーをうたう。2016年発売されCR-Vには、同じ1.5Lモデルで、従来の2.4L並み(190PS、24.0kgm)のパワーをうたうモデル搭載された。また、同年秋に発売シビックタイプRにはVTEC TURBO 2.0Lが搭載され最高出力:235kw(320PS)、最大トルク:400Nm(40.8kgm)と高出力発揮している。 なお、"VTEC"TURBOと名称付けられてはいるが、1.5Lモデルではカム切り替えによる可変バルブリフト制御行っておらず、吸排気VTCによる位相変化可変バルブタイミングのみである(2.0Lモデルでは吸排気VTC加え排気バルブのみ可変バルブリフト制御行っている)。

※この「VTECのバリエーション」の解説は、「VTEC」の解説の一部です。
「VTECのバリエーション」を含む「VTEC」の記事については、「VTEC」の概要を参照ください。

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