STS-76
名称:STS-76
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1996年3月22日
着陸年月日:1996年3月31日
宇宙飛行士:ケビン・P・チルトン/リチャード・A・シーアフォス/シャノン・W・ルシッド/リンダ・M・ゴドウィン/マイケル・R・クリフォード/ロナルド・M・セガ
飛行時間:221時間16分
STS-76のアトランティスでは、STS-71とSTS-74に続いて3回目になるロシア宇宙ステーション「ミール」とのドッキングや、船外活動などが行われました。
このドッキング計画は、STS-74アトランティスのときから準備が進められていたもので、計画に必要な変圧器やバッテリー、食料、飲料水、衣類など862kgをこえる荷物がアトランティスからミールへ、あらかじめ運びこまれていました。
ドッキング計画は飛行3日目に実行され、アトランティスのカーゴベイ(荷物室)前方に取り付けられたドッキング・システムと、ミールのドッキング・モジュールを連結することで、ドッキングを果たしました。
ドッキングした状態で約5日間飛行したのち、STS-79ミッションで再びアトランティスがやってくるまで、シャノン・W・ルシッド宇宙飛行士がミールに残りました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。飛行3日目に宇宙ステーション「ミール」とドッキングし、飛行10日目にオービターは地球へ戻り、グライダーのように滑空しながら着陸しました。
3.宇宙飛行の目的は?
ロシアの宇宙ステーション「ミール」とのドッキングや船外活動、科学実験などです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
宇宙ステーション「ミール」とのドッキングに成功しました。また、ドッキング中に、リンダ・M・ゴドウィンとマイケル・R・クリフォードの二人の宇宙飛行士が船外活動を行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
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