STS-55
名称:STS-55
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1993年4月26日
着陸年月日:1993年5月6日
宇宙飛行士:スティーブン・ナゲル/テレンス・T・ヘンリックス/ジェリー・ロス/チャールズ・J・プレコート/B・ハリス/U・ウォーター/H・シャゲル
飛行時間:239時間40分
STS-55のコロンビアにはスペースラブが積まれていました。スペースラブはESA(欧州宇宙機関)が開発した有人宇宙実験室です。スペースシャトルとはパイプ状の通路でつながれ、空気を満たした部屋と真空にさらされる実験台があり、数人が乗ることができます。
このときのスペースラブはドイツ専用のものとして使われ、ドイツやESAの他国との共同による88件の科学実験が行われました。ライフサイエンス(生命科学)や材料科学、ロボット工学、地球観察などの実験です。U・ウォーターとH・シャゲルの二人はDARA(ドイツ航空宇宙機関)が選抜して送りこんだ宇宙飛行士でした。
予定の飛行期間は9日間でしたが、科学実験が多すぎたため、一日延長されました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
ドイツとヨーロッパ各国の共同によるさまざまな実験が行われました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成5年4月・5月
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