M1917リボルバー
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M1917 リボルバー(M1917 Revolver)は、アメリカで設計された2種類の45口径6連発回転式拳銃である。制式名称はUnited States Revolver, Caliber .45, M1917(合衆国.45口径回転式拳銃M1917)。
- ^ a b c d “The Colt U.S. Army Model of 1917 Revolver:The Hogleg”. SmallArmsReview.com. 2021年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月2日閲覧。
- ^ a b c “U.S. Military Revolvers The Colt Model 1917”. SmallArmsReview.com. 2022年9月23日閲覧。
- ^ a b “A Look Back at the Smith & Wesson Model 1917”. American Rifleman. 2019年6月2日閲覧。
- ^ a b c “Smith & Wesson’s Hand Ejector M1917 S&W 45 ACP Revolver Review”. Tactical Life. 2020年2月3日閲覧。
- ^ Skelton, Skeeter (June 1973). “The Best 45 Autos are Sixguns”. Shooting Times Magazine (Peoria, IL: Primedia): 30.
- ^ Pate, Charles W. (1998). “Chapter 4 - The Model 1917 Revolvers”. U.S. Handguns of World War II: The Secondary Pistols and Revolvers. Andrew Mowbray Incorporated. p. 75. ISBN 0-917218-75-2
- ^ Trope, Mark (2008年3月1日). “U.S. 1917 and Brazilian 1937 Smith & Wesson's Un-Identical Twins”. Surplusrifle.com. 2011年8月23日閲覧。
- 1 M1917リボルバーとは
- 2 M1917リボルバーの概要
- 3 S&W M1917
- 4 第一次世界大戦後
- 5 参考文献
S&W M1917
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「M1917リボルバー」の記事における「S&W M1917」の解説
S&W M1917は、S&Wが民生市場向けに生産していた.44 ハンドエジェクター(S&W トリプルロック(英語版))を原型とする。.44 ハンドエジェクターの口径を.45ACP弾に適応させた上で、ハーフムーンクリップを取り付けるためにシリンダーをわずかに短縮し、握りの部分にランヤード用の吊環が追加されている。 また、S&WはM1917の生産に先立つ1914年夏にイギリス政府からの要請を受け、.455ウェブリー弾(英語版)仕様のハンドエジェクターを設計した。このモデルは1916年までイギリス製ウェブリー・リボルバーの生産不足を補う目的で生産されていた。 コルトとS&WのM1917で共通して使用されるハーフムーンクリップは、当時のS&W社長ジョセフ・ウェッソン(Joseph Wesson)によって発明されたもので、最初のリボルバー用スピードローダーとも言われている。 S&W M1917は、開発の当初からシリンダーが.45ACP弾向けに加工されていた。そのため、ハーフムーンクリップを用いない場合でもコルトM1917に比べて撃発の信頼性が高かった。ただし、排莢器(全弾発砲後にシリンダー内の薬莢を一度に排出するための機構)はリムレス弾に対応していないため、排莢はやはり鉛筆やクリーニングロッドなどの細い棒でシリンダーの装弾口前面より薬莢を突き出す必要があった。 なお元々S&W M1917はブルーイング仕上げによって表面が青く染められており、その青黒い外観が大きな特徴とされていたが、第二次世界大戦前後には表面処理はパーカライジング処理に転換されており、この処理に切り替えられたものは艶消しの鉄色となっている。 第一次世界大戦中、十分な生産を実現するため、S&W社は政府の管理化に置かれた。これは一次的な措置ではあったものの、同社がウェッソン一族の手を離れた最初の事例であった。終戦までの製造数は163,476丁ほどと言われている。社員からは単に「官給型」(Government Model)とも呼ばれた。 1945年頃、在庫として残されていたS&W M1917が枯渇し、S&W社は民生市場向けモデルを新たに生産し始めた。基本的には軍用M1917と同等の銃だが、軍財産を示す刻印は無く、チェッカリングが施されたクルミ材のグリップを備えていた。民生用モデルは1949年に生産が終了した。売上は中程度だったが、S&W社によるS&W M22(英語版)やS&W M625(英語版)といった.45ACP弾仕様リボルバーの開発に繋がった。
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