クリーニングロッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/31 03:20 UTC 版)
クリーニングロッドは、筒状の構造をした物の内部に付着した汚れを取り除くために用いる棒。特に、銃・大砲・管楽器などの掃除に使われるものを指すことが多い。
銃は機械であり、煤などの汚れによってライフリングが詰まると命中精度を下げ、可動部が詰まったりすると機能しなくなる[1]。
ベトナム戦争中に使用されたM16自動小銃は、self cleaning rifleという説明が為されていたことから、戦場で動作不良を起こして、死体がクリーニングロッドを握りしめていたという噂までまことしやかに囁かれていた[2]。
クリーニングロッドを筒側の端部や内腔に当てると変形や損傷を生み、機能を悪化させるおそれがある。そのためクリーニングロッドをまっすぐ挿入できる治具を用いる、かならず定められた方向から挿入する、クリーニングロッドの材質や表面処理を工夫するなどの配慮が必要である。
出典
- ^ “Cleanliness: A Guide to Firearm Maintenance” (英語). extension.msstate.edu. 2022年10月8日閲覧。
- ^ Elhassan, Khalid (2018年12月14日). “The Highly Successful M16 Rifle Suffered from a Terrible Reputation When It Was First Introduced in Vietnam” (英語). History Collection. 2022年10月8日閲覧。
関連項目
- スワブ - 主に木管楽器の内部を掃除するための器具。主に金管楽器の掃除に使われるクリーニングロッドについても記述。
- 槊杖 - マスケット銃時代の清掃や弾を込めるのに使用した棒。後装銃のクリーニングロッドについても槊杖と呼称される。
- スクイブロード - 発射に十分な火薬ガス圧が得られなかったり、弾が変形することで発射できず砲身がつまること。
外部リンク
- Firearms Cleaning and Maintenance - テキサス州公園・狩猟管理局
クリーニングロッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/08/15 14:26 UTC 版)
金管楽器(特にトロンボーンなど)やリコーダーなどにおいては、スワブの代わりにクリーニングロッドが使われることがある。これは、金属製や木製の棒の先に水分を拭うための布がついた構造をしており、棒に布を巻きつけた上で管の中に差し込むことで水分を拭うものである。使用する目的は前述のスワブとほぼ同じである。
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