プレリュード
プレリュードとは英語で前奏曲、序曲、前兆、先導するなどの意味をもつ。ベルノ店系列の専売車として産声を上げた。初代は1978年11月発売。初代アコード(76年5月発売)をベースとしたが、ホイールベースはアコードが2380mmに対して2320mmと短く、ノッチバックの2ドアクーペモデルだった。1800ccエンジンはCVCCにより昭和53年排ガス規制に適合。ミッションは2速ATと5速MTがあった。定員4名。
79年10月、全タイプ標準だった電動式サンルーフを省き、低価格としたTグレードを追加。また従来2速だったATが3速に進化した。
80年1月、ガラス製サンルーフ車を設定。電動スライディングタイプで、サンシェードも付いた。5月に1.8LエンジンをCVCC-Ⅱとし、一部にハロゲンヘッドランプをオプション設定した。
81年10月、エンジン関係の見直しと、クルーズコントロール、エレクトロニックナビゲーターなど装備を充実すると同時に、新車型XXRを追加。シリーズ最上級モデルで、アルミホイール、4輪ディスクブレーキなどを標準装備。
2代目は82年11月にデビューした。ホイールベースは2450mmと長くなり、全長4295mm、全幅1690mm、全高1295mmと大型化した。1.8Lエンジンは、2キャブレーター/12バルブ型を採用、ATは4速フルオートロックアップ付きに進化した。FF車のフロントサスペンションがダブルウイッシュボーンに変わった。リトラクタブルヘッドランプが新型の特徴だった。83年11月にXJグレードを追加。84年10月にはマイナーチェンジによってブロンズガラスや赤色リヤガーニッシュの採用があった。
85年6月、DOHC・2Lの新エンジンを載せたタイプ2.0Siを追加した。タイヤサイズをアップしブレーキ径を大きくしたモデル。
87年4月、フルモデルチェンジで3代目に進んだ。ヘッドランプはリトラクタブルだが、フロントバンパーから上にラジエーターへのエアインテークのないことが新型の識別ポイントだった。ホイールベースが2565mmとなり、全長も4460mmに延びた。4WS(4輪操舵)を導入したことがニュースだった。このシステムは機械的に作動し、低速で逆位相に、高速では同位相となった。ブレーキは一部グレードにALB(ABS)が付いた。エンジンは2Lで、SOHC・12バルブ・110psとDOHC・16バルブ・145psの2種。88年8月、人工皮革エクセーヌを内装材に使ったモデルを設定した。
89年11月マイナーチェンジ、バンパーやリヤパネルを変えてスポーツ感を強調、ステアリングホイールとメーターパネルのデザインも変更した。新たにヘッドランプが露出したインクスというモデルを追加。また、あらゆる路面状況で高い性能を発揮するTCVシステム搭載車をリリースした。
91年9月のフルモデルチェンジで、4代目に進化。5ナンバー車から3ナンバー車に変わった。ホイールベース2550mm、全長4440mmと旧型より短くなったが、全幅が1765mmに増えた。ヘッドランプは露出し、3角のテールランプが新型の証しだった。エンジンは直4・DOHC・16バルブ・PGM-FIの2.2Lで、VTEC型の200psと160psユニットを搭載。4WS仕様もあり、従来の機械式から電子制御に進歩した。92年9月、サンルーフとクルーズコントロールを標準装備からセットオプションに変更。93年9月、ヘッドランプまわりを新デザインにした。94年9月、全グレードに全面グリーンガラス採用。1年ごとのマイナーチェンジだった。
96年11月、5代目に変わった。新型はアダルトのためのクーペを目標とした。従来型と比較するとホイールベースは35mm延びたが、全幅は15mm狭くなった。搭載エンジンは直4・DOHC・16バルブ・VTEC・2.2Lの200ps、その高性能版・220ps、そして160psと135psの4タイプがあった。ミッションは5速MTと、シーケンシャル・スポーツシフトのSマチックを設定。タイプSというモデルには、コーナリング時に外側の駆動力を大きくするATTSという新システムを取り入れた。4WSモデルも選べた。このあと98年9月にSiR-Sスペックという車種の追加や、ツインマップ・ふらつき運転検知機能付きDVDカーナビをオプション設定するなどの変更を行ったが、2000年9月に生産中止を公表、現役を終えた。
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