NGC2403とは? わかりやすく解説

NGC2403

分類:銀河
名称:NGC2403
小分類:棒渦巻銀河SBc型
属する銀河群:M81群
属する星座:きりん座

棒渦巻銀河であるNGC2403は、地球から約980万光年の距離にあります。棒渦巻銀河は、渦巻銀河に比べて中心部の楕円体状の膨らみが細長く、その両端から腕が伸びて渦を巻くという構造です。NGC2403は、厳密には渦巻銀河と棒渦巻銀河の中間の形状です。渦巻の腕は、ある程度開いているタイプです。

1.見つけ方のポイントは?
周極星座であるきりん座には明るい星が少ないので見つけにくいのですが、位置としては北極星とぎゃしゃ座の間にあります。北極星と、ぎょしゃ座の1等星カペラを目安にするとよいでしょう。きりん座は、17世紀初頭にバルチウスの出版した星図に初めて掲載されました。散開星団NGC1502などとともにこの天域に存在するのが、棒渦巻銀河NGC2403で、明るさは8.9等級です。きりん座の午後9時の東京での南中は1月下旬となっています。

2.どのような特徴があるの?
中心部の膨らみが細長い、棒状構造のある渦巻銀河です。NGC2403は厳密には、渦巻銀河と棒渦巻銀河の中間の形をしています。

3.どれくらいの大きさなの?
視直径で18分×11分です。4.地球からはどれくらい離れているの?
980万光年離れています。

※参考文献:河島信樹・監修/三品隆司ほか編「スペース・アトラス」PHP研究所、小平桂一ほか編「平凡社版天文の事典」平凡社、浅田英夫「MY DATA 図鑑星空フィールド日記」山と溪谷社、国立天文台・編「理科年表」丸善


NGC 2403

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/23 18:48 UTC 版)

NGC 2403
ハッブル宇宙望遠鏡による画像
Credit: HST/NASA/ESA
仮符号・別名 Caldwell 7
星座 きりん座
見かけの等級 (mv) 8.93[1]
視直径 21.9' × 12.3'[1]
分類 SAB(s)cd[1]、Sc[2]
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α) 07h 36m 51.396s[2]
赤緯 (Dec, δ) +65° 36' 09.17"[2]
赤方偏移 0.000445 ± 0.000001[1]
視線速度 (Rv) 133 ± 0 km/s[1]
距離 980万 光年[3][4]
他のカタログでの名称
HV.44、UGC 3918[1]、PGC 21396[1]
■Template (■ノート ■解説) ■Project

座標: 07h 36m 51.396s, +65° 36′ 09.17″

NGC 2403(Caldwell 7)は、きりん座の方角に約980万光年離れた位置にある渦巻銀河である。内部で活発な星形成が行われており、赤く輝く多数のHII領域が見られる[3]。

概要

キットピーク国立天文台にあるメイヨール望遠鏡による NGC 2403。

この銀河は1788年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。M81などの著名な銀河が含まれるM81銀河群(英語版)の一員であり[5]、比較的明るいため、10×50倍の双眼鏡を用いれば容易に観測することができる[5]。北側に伸びる腕は、NGC 2403のHII領域の一つであるNGC 2404と繋がっている[5][6]。質量は銀河系の約半分とされ、内部には星形成の材料となる大量の中性水素ガスが存在するとされている[7]。また、H II核を保有していると考えられている[8]。

超新星

2025年時点で、SN 1954J・SN 2002kg・SN 2004dj・AT 2016ccdという4つの爆発的な天文現象が報告されている。SN 2004djは、アマチュア天文家の板垣公一が2004年に発見したII型超新星である。発見当時、21世紀に観測された超新星のなかで最も明るいものであった。現在では、2004年に最も明るく輝いた超新星として記録されている[9]。それ以外の3つは、擬似的超新星などアウトバーストを伴う高光度青色変光星であると考えられている[10][11][12]。

歴史

アラン・サンデージはヘール望遠鏡を用いてNGC 2403の中にケフェイド変光星を発見し、局所銀河群以外でケフェイド変光星が発見された最初の銀河となった[5]。彼はこの銀河までの距離をわずか8000光年と見積もっていたが、今日ではその1000倍以上も遠い約980万光年の距離にあると考えられている[5]。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 “NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for NGC 2403. 2025年12月17日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NGC 2403. 2012年5月3日閲覧。
  3. 1 2 “渦巻銀河 NGC 2403”. 今週の一枚. 国立天文台 (2017年4月25日). 2025年12月17日閲覧。
  4. ↑ Carlin, Jeffrey L. et al. (2024年12月). “A Census of Dwarf Galaxy Satellites around LMC-mass Galaxy NGC 2403”. The Astrophysical Journal 977 (1): 1-16. arXiv:2409.17437. Bibcode:2024ApJ...977..112C. doi:10.3847/1538-4357/ad8dcd {{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ).
  5. 1 2 3 4 5 Kepple, George Robert; Glen W. Sanner (1998). The Night Sky Observer's Guide, Volume 1. Willmann-Bell, Inc.. p. 73. ISBN 0-943396-58-1
  6. ↑ “Results for object NGC 2404”. NASA/IPAC Extragalactic Database. 2025年12月17日閲覧。
  7. ↑ すばる望遠鏡 銀河宇宙への足掛かり -- NGC2403
  8. ↑ Ho, Luis C.; Filippenko, Alexei V.; Sargent, Wallace L. W. (1997年10月). “A Search for "Dwarf" Seyfert Nuclei. III. Spectroscopic Parameters and Properties of the Host Galaxies”. Astrophysical Journal Supplement 112: pp. 315–390. doi:10.1086/313041
  9. ↑ Bishop, David. “Bright Supernovae - 2004”. Rochester Astronomy. 2025年12月17日閲覧。
  10. ↑ Van Dyk, Schuyler D. et al. (2005年6月). “Supernova 1954J (Variable 12) in NGC 2403 Unmasked”. Publications of the Astronomical Society of the Pacific 117 (832): 553–562. arXiv:astro-ph/0503324. Bibcode:2005PASP..117..553V. doi:10.1086/430238.
  11. ↑ Schwartz, M.; Li, W.; Filippenko, A. V.; Chornock, R. (2003年1月1日). “Supernova 2002kg in NGC 2403”. International Astronomical Union Circular 8051: 1. Bibcode:2003IAUC.8051....1S.
  12. ↑ Bishop, David (2021年11月9日). “LBV AT2016ccd in NGC 2403”. Rochester Astronomy. 2025年12月17日閲覧。

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