インデックスカタログとは? わかりやすく解説

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インデックスカタログ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 21:39 UTC 版)

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インデックスカタログ[1]Index Catalogue[1]IC[1])は、ジョン・ドライヤー[2]によってニュージェネラルカタログ(NGC)を補遺するため[2]作られた星団星雲銀河を収載した2つの天体カタログのことである。ICの略称で呼ばれることが多い。

1894年[2]にまず1,529個[2]の天体を収載した星表が発表され、さらに1908年[2]に3,857個の天体を追加した星表が発表された。天体はNGCと同じく、それぞれICと2IC中で独立に1860年の分点に基づいて赤経順に収載されている。特に区別する必要がある場合には前者をインデックスカタログ(IC)、後者をセカンドインデックスカタログ(2IC)とするが、通常は両方とも区別せずインデックスカタログ(IC)と表記する[2]

2ICが編纂された時代には天体写真による観測が普及しはじめたため、2ICでは等級の低い銀河の収載が多くなっている。また1900年の分点に基づいた赤道座標も併記されている。

1988年に作られたNGC 2000.0カタログにはIC、2IC収載天体も合わせて2000年分点に座標を変換して収載されている。

主なIC天体

  • IC 349 おうし座の散光星雲(プレアデス星団おうし座23番星の周辺の反射星雲
  • IC 405 ぎょしゃ座の散光星雲(マガタマ星雲
  • IC 434 オリオン座の散光星雲(馬頭星雲の背景の散光星雲)
  • IC 443 ふたご座の超新星残骸(くらげ星雲[3]
  • IC 1101 既知で最大の銀河[4]
  • IC 1318 はくちょう座の散光星雲(はくちょう座γ星付近の散光星雲)
  • IC 1396 ケフェウス座の散光星雲(ガーネット・スター付近の散光星雲)
  • IC 1805 カシオペアの散光星雲(二重星団近くの散光星雲)
  • IC 1848 カシオペアの散光星雲(二重星団近くの散光星雲)
  • IC 2177 いっかくじゅう座の散光星雲(ワシ星雲
  • IC 2602 りゅうこつ座の散開星団(南天のプレアデス
  • IC 2944 ケンタウルス座の散光星雲
  • IC 4606 さそり座の散光星雲(アンタレス周辺の反射星雲)
  • IC 5067-5070 はくちょう座の散光星雲(ペリカン星雲
  • IC 5146 はくちょう座の散光星雲(まゆ星雲

出典

  1. ^ a b c 『オックスフォード天文学辞典』朝倉書店、初版第1刷、29頁。ISBN 4-254-15017-2
  2. ^ a b c d e f 『全天星雲星団ガイドブック』pp.23-25「星表について」。
  3. ^ 泳ぐくらげ星雲、IC 443ナショナルジオグラフィック ニュース
  4. ^ https://futurism.com/ic-1101-the-largest-galaxy-ever-found

参考文献




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