ILPと第三インターナショナルとは? わかりやすく解説

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ILPと第三インターナショナル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 06:45 UTC 版)

独立労働党」の記事における「ILPと第三インターナショナル」の解説

第一次世界大戦1918年11月終結すると、第二インターナショナル事実上再結成ILPがこの再建され第二インターナショナル手を組むか、他の国組織連携するかで問題となった翌年1月にはモスクワから第三インターナショナル結成呼び掛けがなされ、ILP急進派に対して大きく訴える所となる。ただしILP党員大半は、旧第二インターナショナル第一次世界大戦支持鮮明にした事で失望しており、ILP自体1920年春、公式に脱退した。 またILP執行部就中ラムゼイ・マクドナルドやフィリップ・スノーデンも、コミンテルン加入難色示している。しかしILP急進派コミンテルン加入すべく、ILP左派呼ばれる党派立ち上げた。同派はグラスゴーにて、4ページ組隔週刊紙『インターナショナル』の発行開始第二インターナショナルとの関係を絶った事に加え1920年開かれたILP年次総会では、包括的な国際組織樹立視野入れスイス社会党との関係を深める同年5月21日には、ILP議長のリチャード・ウォールヘッド及び国民評議会メンバーであるクリフォード・アレンが、コミンテルン宛に質問状送付コミンテルン執行委員会ECCI) はプロレタリアート独裁及びソビエト体制イギリスへ適用についての立場や、普遍的な原理としての軍事力必要性に関する見解求められた。 同年7月コミンテルンからの返答は明白であった組織内共産主義者がいる事は認識しているが、「フェビアン協会ラムゼイ・マクドナルド、フィリップ・スノーデン」のように、嘗て議会制民主主義という古臭い概念」を活用したり、労働運動で「低劣な譲歩妥協」を行った者とは連携しないというのである返答以下の通り。 これらの指導者広範な未熟労働者や、粉骨砕身して働く貧困層との連携をせず、資本家搾取及びプロレタリアート革命的目標が明白となっている。彼らにとっては、資本家労働者取引相手同様に扱っているため、労働者階級資本同等権利確保したように思えただろう。また、自身社会的立場安泰で、物質的に恵まれているため、平和的な中流階級の生活という、薔薇色展望通じて世界見ている。プロレタリアート革命的な闘争によってブルジョアジーとの平和的な取引乱れ生じているため、プロレタリアート革命的目標の敵なのであるECCIは「独立労働党内の共産主義者」に直接訴え事とし、「イギリス革命勢力独立労働党から離れ」、イギリス社会党社会主義労働党共産主義者や、ウェールズ及びスコットランド急進派連携するよう忠告。「イギリスひいては全世界労働者階級解放は、単一共産党形成するイギリス共産主義者掛かっている」と締め括ったILP年次総会におけるコミンテルン加入呼び掛けは、1921年頂点迎えるものの、党支部による投票の結果圧倒的多数否決されている。この過程経済学者のエミール・バーンズやジャーナリストのラジャニ・パーム・ダット、議会議員のシャプルジ・サクラトヴァラら急進派脱党1920年8月イギリス共産党(CPGB)を立ち上げる事となる。 第二インターナショナル社会改良主義政策と、コミンテルン革命的政策との間に位置していたILPの「中道主義」により、1921年から1923年にかけて、ヨーロッパ多く社会主義団体第二半インターナショナル加入。なお、ILP自体1923年から1933年までの間、労働社会主義インターナショナル加盟政党であった

※この「ILPと第三インターナショナル」の解説は、「独立労働党」の解説の一部です。
「ILPと第三インターナショナル」を含む「独立労働党」の記事については、「独立労働党」の概要を参照ください。

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