ICテレホンカードとは? わかりやすく解説

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ICテレホンカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 03:49 UTC 版)

テレホンカード」の記事における「ICテレホンカード」の解説

1999年平成11年)、日本横行する偽造テレホンカード対策』の切り札として、ICカードを利用したICテレホンカード(ICテレカ)とこれに対応するICカード専用公衆電話機が登場した30度数50度数105度数210度数320度数の5種類があった。このうち30度数50度数注文受けて製作する商品であり、一般に流通していたのは105度数210度数カードであったICカード規格としては ISO/IEC 14443 Type A採用しており、日本広く普及したFeliCaとは異な規格であったまた、ICカード特徴活かし2枚重ねての利用も可能であった。 「ICカードであるゆえに従来磁気カードのような偽造はほぼ不可能」と発表され105度数超える高額テレホンカード210度数320度数復活するなど鳴り物入り登場したICテレカであったが、以下のような問題があった。 互換性の問題ICテレカには従来磁気カードとの互換性がなく、専用ICテレカ対応公衆電話機でしか利用できず、ICテレカ対応電話機では従来磁気カード利用できない専用公衆電話設置台数が少な専用公衆電話設置台数は従来型の1割程度とどまったため、公衆電話利用するにはICテレカだけではなく従来磁気テレカ持ち歩く必要があった。 有効期限問題ICテレカには有効期限設定されており、有効期限過ぎたカード使用できない。ただし有効期限到来5年以内ICテレカはその残度数相当する磁気テレカ交換することで、従来型公衆電話引き続き使用できた。 独自機能問題ICテレカテレカそのもの電話番号記録させる機能があった。30度数50度数105度数210度数には電話番号1つだけ記憶でき(ダイヤルメモ機能)、320度数には電話番号10登録できる電話帳機能)が利用できたが、ダイヤルメモと電話帳の両機能は別々の機能であり、記録した電話番号引き継ぎはできず、特段便利といえるものではなかった。 入手性悪さ購入方法ICテレカ対応電話機そばに設置され自動販売機、あるいは電話機近辺売店等のみに限られ磁気テレカ比べて入手性著しく劣った残り度数確認方法問題使用中パンチ穴があき、残り度数目安目視確認できる磁気式テレカ違いICテレカには残り度数利用者側確認する仕組みがなかった。手元ICテレカ残り度数確認するにはICテレカ対応公衆電話探し出して手元カードをかざし、電話機ディスプレイ残り度数表示させる必要がある知名度低さICテレカ対応する公衆電話機の少なさ期限内に使い切る必要があるなどの利用者側のデメリットが目立つ。その一方ICテレカメリット電話番号記憶機能105度数超の高額カード復活など)や有効期限切れ時の対応などは十分に周知広報されておらず、知名度の点で磁気テレカ遠く及ばなかった。 このほか カードそのもの耐久性低く表層剥がれ落ちてカード内部ICチップ破損するおそれがあった。 という問題指摘されている。 2002年平成14年)に開催されFIFA WORLD CUP KOREA JAPANではノベリティーとして記念ICテレカ販売されたものの、先に挙げたデメリット災いしICテレカ利用状況低迷し続け縮小から消滅至った。 まずICテレカ券種のうち、30度数50度数210度数320度数販売終了し105度数のみの販売となったICテレカ登場から9年後の2006年平成18年3月末にICカード公衆電話サービス終了しICテレカ廃止された。ICテレカ対応公衆電話機は撤去されICテレカ硬貨併用を含む)、磁気テレカ対応公衆電話もしくは硬貨専用公衆電話機のみが残ることになったICカード廃止後も磁気カード交換申し込み従来通り有効期限到来5年以内限り対応した最後に発売されICテレカである有効期限2011年平成23年9月30日ICテレカ2016年平成28年9月30日をもって交換期限満了となり、ICテレカ交換業務はすべて終了した

※この「ICテレホンカード」の解説は、「テレホンカード」の解説の一部です。
「ICテレホンカード」を含む「テレホンカード」の記事については、「テレホンカード」の概要を参照ください。

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