FEBC-Korea
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大韓民国国内向けの宗教番組専門の放送はソウル特別市(実際は仁川広域市)をキーステーションに、大田広域市、束草市、大邱広域市、浦項市、釜山広域市、蔚山広域市、昌原市、木浦市、光州広域市、済州市から行われている。 韓国でのFEBCの原点は1954年に現地の財団「韓国福音放送」が設立され、そこから1956年に開局した「極東放送」が母体とされている。その後1961年1月に「国際福音放送」と改名。一度1963年に放送免許が取り消されるも3月に再認可を受けたが、経営難から1967年にチーム宣教会の運営による「チームラジオ」と変更される。その後FEBCの傘下に収められた。 そして上述の通り、沖縄県で同様の宗教放送を行っていた極東放送が、日本の放送法により宗教専門の放送局を設置できないこと(純民放として財団法人が運営)から、その代替として済州島にFEBCの系列局「HLDA(亜細亜放送 1980年コールサインをHLAZに変更)」が1973年に設立された。 韓国での放送開始当初は上述の通り、HLKX(ソウル)とHLAZ(済州)のみで中波放送(AM)のみを実施し、韓国内だけでなく、周辺近隣諸国のリスナー向けに韓国語と中国語に加え、HLKXからは英語、HLAZからはロシア語と日本語(前述)の番組も放送されている。その後この2局が2001年10月、登記上は亜細亜放送が極東放送に吸収される形で、法人合併が行われ、法人の統合後は「FEBC Korea」となり、亜細亜放送は「済州極東放送」に局名を変更。。 1980年代前半の言論統廃合によるマスコミの規制が、韓国の民主化政策により一部緩和された1989年以後、上記の主要都市をカバーする超短波放送(FM)の事業を開始し、全国ネットワークを構築するようになった。ソウルと済州島は中波と同じ番組を、標準FM放送として放送している。(ソウル局の一部時間は除く) マスコミ統制が廃止される以前は、ソウル、済州とも放送時間を早朝と夜間に絞っていた時期があった。1981年に放送された、『BCLワールドタムタム』(ラジオたんぱ第1)によると、 HLAZ(済州島)5:00-5:10 英語 5:10-6:00・19:00-21:30 韓国語 6:00-7:30・22:30-24:00 中国語 21:30-22:30 日本語 0:00-2:45 ロシア語 HLKX(ソウル=仁川)5:30-10:00・19:00-21:30 韓国語 16:00-19:00 英語 21:30-23:00 ロシア語 23:00-0:45 中国語 0:45-1:00 モンゴル語 という日程が組まれていた。 なお、韓国にはプロテスタント系の民放ラジオとして、FEBCとは別の組織であるCBS(基督教放送)という放送局がある他、特定の宗教に特化した専門放送局の全国ネットワーク(韓国の放送局一覧参照)が多数ある。これらはマスコミ統制が1987年の韓国の民主政策化により事実上緩和されたことにより、新規の放送局開局が再び認められたことによるものである。
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