compromise
「compromise」とは、和解・妥協のことを意味する表現である。
「compromise」とは・「compromise」の意味
「compromise」とは、「妥協」、「和解」、「歩み寄り」、「折衷案」などを意味する言葉だ。品詞は「compromising(現在分詞)」、「Compromised(過去形)」、「compromises(三人称単数現在)」などがある。名詞として用いる場合は「妥協」や「和解」を意味するが、動詞になると表現が変わる。他動詞として用いると、「妥協させて解決する」、「示談にする」、「傷つける」、「信用を落とす」などの意味になる。「compromised immune system(免疫不全)」のように、医療用語として用いられることも多い。IT分野には、「Data Compromise」という用語がある。これは、情報やデータが外部に漏洩することを意味する表現だ。「compromise」の発音・読み方
「compromise」の発音記号は、アメリカ英語が「kάmprəmὰɪz」、イギリス英語が「kˈɔmprəmὰɪz」である。アメリカ英語とイギリス英語でアクセントの位置が変わるが、「カァンプラァマァィズ」に近い発音となる。カタカナでは、「コンプラマイズ」と表記されることが多い。「compromise」の語源・由来
「compromise」の語源は、中期フランス語の「compromis(妥協)」である。「compromis(妥協)」がラテン語の「compromissum(相互の約束)」、「compromissus(相互の約束をした)」、「compromitto(相互の約束をする)」などを経て、英語の「compromise」になった。「compromise」の覚え方
「compromise」は、「com」、「pro」、「mise」3つのパーツで構成される英単語だ。それぞれのパーツの意味を理解しておくことで、「compromise」がどのような英単語なのか理解しやすくなる。「com」は「相互」、「pro」は「引き起こす」、「mise」は「(意思などを)送る」を意味するパーツだ。「相互を引き起こすために意思送る」というイメージから、「compromise」が持つ「妥協」や「和解」などの意味を連想させることができる。「compromise」を含む英熟語・英語表現
「be compromised」とは
「be compromised」とは、「影響を受ける」という意味を持つ表現である。「by」をつけて、「be compromised by ~(~に影響を受ける)」のような形で用いられることが多い。
「compromise」の使い方・例文
「compromise」を「和解する」、「妥協する」、「歩み寄る」などの動詞で用いる場合には、「主語+compromise」、「主語+compromise with~」のような形で使われることが多い。「He compromise」は「彼が妥協する」、「He compromise with her」は「彼は彼女と妥協する」といった表現になる。例文としては、「After lengthy discussions, he compromised.(長い議論の末、彼は妥協した。)」、「For this project to succeed, both sides must come to compromise with each other.(このプロジェクトを成功させるためには、両者がお互いに歩み寄らなければならない。)」などが挙げられる。「compromise」は、「妥協」、「妥協案」など名詞として用いることも多い。「We proposed a compromise to our business partners.(取引先に妥協案を提案した。)」、「If you want to make your will known, you should not make any compromises.(自分の意思を貫き通したいのであれば、どんな妥協もすべきではない。)」のように用いられる。他にも、「compromise」の例文は以下のようなものがある。
・Neither side was willing to compromise, so the discussion was inconclusive.(どちらも妥協しなかったため、話し合いは決着がつかなかった。)
・He is uncompromising and strong-willed in everything he does.(彼は何事にも妥協を許さない、強い意思を持っている。)
・He has compromise oneself because of this incident.(この件のせいで、彼は信用を落としてしまった。)
・I went through a series of discussions to compromise with him.(私は彼と和解するために、何度も話し合いを重ねた。)
・The lawyer resolved the issue through a compromise.(その弁護士は、示談によって問題を解決した。)
「compromise」と「concession」の違い
「compromise」と「concession」は、どちらも「譲歩」や「妥協」などの意味を持つ英単語である。両者の違いは、「譲歩」する対象にある。「compromise」の「com」は、「相互」という意味を持つため、「お互いに譲歩する」というニュアンスが強い。それに対して、「concession」は「どちらか一方が譲歩した」という意味合いが強くなる。例えば、「compromise」は「We compromised and reconciled with each other.(私達はお互いに歩み寄って和解した。)」のように使われる。「He made a concession to me.」のように用いる場合は、「彼が私に歩み寄ってくれた。」というように、一方だけが譲歩した表現になる。2441危殆化
【英】compromise
危殆化とは、「危険な状態になること」「危うくなること」を意味する語である。コンピュータの性能向上によって暗号化技術をはじめとするセキュリティ技術の安全性が、相対的に低下していくこと指すことが多い。
暗号化アルゴリズムは、一般的に、コンピュータの演算能力を駆使しても現実的な時間の中では処理しきれない程の複雑さを備えることによって暗号を解読困難にし、安全性を確保している。このため、コンピュータの性能が飛躍的に向上したり、暗号化アルゴリズムの効率的な解読手法が考案されたりすると、暗号の解読が非現実的ではなくなり、十分に安全とはいえなくなる。
その他、公開鍵暗号を用いたセキュリティ技術において秘密鍵が外部に漏れることや、パスワードをメモして安易な方法で管理していたため他人に見られることなども、危殆化に含まれる。
暗号化技術を中心とする危殆化の定義や状況については、IPA(情報処理推進機構)が2005年に公開した「暗号の危殆化に関する調査」報告書に詳しい。
参照リンク
暗号の危殆化に関する調査報告書 - (独立行政法人情報処理推進機構)
妥協
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妥協(だきょう、英語 compromise)とは、何かの物事を進めるにあたって、関係する双方の意見が食い違い、そのままではそれ以上の進展が望めそうもないときに、いずれか一方が自身の意見を取り下げたり、あるいは双方が互いに相手の意見を一部容認して、歩み寄りして、問題の打開を図ること。本当は不本意なことではあるが、窮地を打開するために、自分の主義主張を取り下げ、相手に一歩譲ること。なお、お互いに妥協して物事の決着を図ることを妥結(だけつ)という。
派生
本来は複数の人間の間の意見、見解の衝突についていうものであるが、自分の理想、願望といったような抽象的な観念と自分自身の現実との間の妥協といったものも、「妥協」して語られることがある。たとえば、就職先、結婚相手などについては、「妥協」という表現で語られることがある。
大塚英志は漫画雑誌の編集者であったときに「編集は妥協だ」との言葉を残している。
関連項目
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