ATO試験とは? わかりやすく解説

ATO試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:48 UTC 版)

東京メトロ日比谷線」の記事における「ATO試験」の解説

日比谷線では、過去長期間わたって自動列車運転装置 (ATO) の試験運転実施されていた。 詳細は「営団3000系電車#ATO試験」を参照

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ATO試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:00 UTC 版)

営団3000系電車」の記事における「ATO試験」の解説

日比谷線において採用されATC装置当時新し保安システムであり、さまざまな問題等も懸念されたが、従来ATS装置よりも安全性が高いことや電子技術進歩などからシステム信頼性証明された。 このATC装置採用により列車間隔制御勾配分岐器における速度制限超えない運転が保障されており、このATC装置をさらに発展させた次期保安システムとして列車運転を自動化させた自動列車運転装置ATO)の可能性について考えられるようになった地下鉄の運転には、地上鉄道よりも「駅間距離短く停車回数が多い」、「急勾配や急曲線などが多く運転操作技量要する」、「運行頻度高く列車運転間隔が短い」など運転条件が複雑であることがあげられる。これら全ての運転操作運転士だけに任せるのでは安全性に不安が考えられる。 このほか、列車自動運転化はワンマン運転などの省力化考えられるほか、運転保安性の向上や輸送力増強可能性などが実現されることとなり、さらに一定の乗り心地確保されることで全体的に旅客サービスの向上となる。 このような理由から将来の新システムとしての開発として、営団地下鉄では運輸省当時)からの補助金を受け、電機メーカー共同1961年昭和36年6月からATO装置研究開発開始した最初に開発されATO装置1962年昭和37年2月に3015編成仮設して南千住 - 入谷間で走行試験実施した。この試験結果良好であり、同月26日27日営団内で公開試運転実施した。 さらに同年4月16日17日には3027編成ATO装置仮設して南千住 - 上野間報道関係者向けに公開試運転実施した16日には報道関係者が、17日には私鉄国鉄・運輸省関係者招待して実施され両日とも2往復公開試運転が行われた。これらの試験結果良好であったため、本試験実施していくこととなった。 ただし、当初ATO装置機器大形であり、設置スペース問題等から小形化され機器開発された。この量産向けの装置1963年昭和38年1月製の3次車、3057編成取り付け各種試験実施した。この試験結果を基にさらに改良されATO装置開発され同年11月製の3035編成搭載された。そして、翌1964年昭和39年9月からは営業列車においてATO装置使用開始された。 その後1966年昭和41年8月製の3073編成には再改良型ATO装置搭載されとともに同時期に3057編成ATO装置撤去された。以降全線ATO区間拡大されるとともに、3035編成と3073編成による営業列車における長期実用試験実施された。 1961年昭和37年2月中 南千住 - 入谷間でATO実車試験営団ATO公開試運転実施1962年昭和37年4月16日17日 - 南千住 - 上野間報道関係者にATO公開試運転実施1963年昭和38年6月 南千住 - 人形町間で改良型ATO装置走行試験実施される1964年昭和39年9月8日 - 南千住 - 人形町間で営業列車におけるATO運転を開始1970年昭和45年10月7日 - 北千住 - 中目黒全線ATO運転を開始営団地下鉄からATO運転の終了時期は公表されていないが、少なくとも1987年昭和62年)末の時点では使用されている。その後3073編成1991年平成3年4月廃車最後までATO装置搭載していた3035編成1993年平成5年2月廃車となっている。 この試験結果良好であり、特に本形式発電ブレーキ装備していることから停止寸前まで電気ブレーキ使用可能で、定位置停止精度前後20 cm以内と非常に高いものであった。このATO装置実績海外でも評価され多く専門家視察もあるなど 一連の試験残した功績大きい。 なお、この日比谷線でのATO装置試験は、当時さまざまな問題から営団地下鉄での実用化には至らなかった。しかし、この長期実用試験で培われたノウハウ1991年平成3年11月開業する南北線において採用されるATO装置基礎データとして反映された。

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