4xx Client Error クライアントエラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 07:42 UTC 版)
「HTTPステータスコード」の記事における「4xx Client Error クライアントエラー」の解説
クライアントからのリクエストに誤りがあった。 400 Bad Request リクエストが不正である。定義されていないメソッドを使うなど、クライアントのリクエストがおかしい場合に返される。 401 Unauthorized 認証が必要である。Basic認証やDigest認証などを行うときに使用される。エラー画面が用意されていない過去の会員ページでは、 エラー画面の代わりにWEBブラウザのデフォルト表示でこれが表示されていた。 たいていのウェブブラウザは、レスポンスヘッダーWWW-Authenticateで処理可能な認証方式が指定されていれば、認証ダイアログを表示する。 402 Payment Required 支払いが必要である。 現在は使われておらず、将来のために予約されているとされる。 Web Payments HTTP APIで利用が検討されていたものの、Web Payments HTTP APIそのものの開発が中止されたため、採用には至っていない。 403 Forbidden 禁止されている。リソースにアクセスすることを拒否された。リクエストはしたが処理できないという意味。 アクセス権がない場合や、ホストがアクセス禁止処分を受けた場合などに返される。 例: 社内(イントラネット)からのみアクセスできるページに社外からアクセスしようとした。 404 Not Found 未検出。リソース・ページが見つからなかった。 単に、アクセス権がない場合などにも使用される。 また、単に要求に応えられない理由をごまかすためにも使われる。 405 Method Not Allowed 許可されていないメソッド。許可されていないメソッドを使用しようとした。 例: POSTメソッドの使用が許されていない場所で、POSTメソッドを使用した場合に返される。 406 Not Acceptable 受理できない。Accept関連のヘッダに受理できない内容が含まれている場合に返される。 例: サーバは英語か日本語しか受け付けられないが、リクエストのAccept-Language:ヘッダにzh(中国語)しか含まれていなかった。 例: サーバはapplication/pdfを送信したかったが、リクエストのAccept:ヘッダにapplication/pdfが含まれていなかった。 例: サーバはUTF-8の文章を送信したかったが、リクエストのAccept-Charset:ヘッダには、UTF-8が含まれていなかった。 407 Proxy Authentication Required プロキシ認証が必要である。プロキシの認証が必要な場合に返される。 408 Request Timeout リクエストタイムアウト。リクエストが時間以内に完了していない場合に返される。 409 Conflict 競合。要求は現在のリソースと競合するので完了出来ない。 410 Gone 消滅した。リソースは恒久的に移動・消滅した。どこに行ったかもわからない。 404 Not Foundと似ているが、こちらは二度と復活しない場合に使われる。ただし、このコードは特別に設定しないと提示できないため、リソースが消滅しても404コードを出すサイトが多い。 411 Length Required 長さが必要。Content-Length ヘッダがないのでサーバがアクセスを拒否した場合に返される。 412 Precondition Failed 前提条件で失敗した。前提条件が偽だった場合に返される。 例: リクエストのIf-Unmodified-Since:ヘッダに書いた時刻より後に更新があった場合に返される。 413 Payload Too Large (RFC 7231) ペイロードが大きすぎる。リクエストエンティティがサーバの許容範囲を超えている場合に返す。 例: アップローダの上限を超えたデータを送信しようとした。 RFC 2616以前では、Request Entity Too Large(リクエストエンティティが大きすぎる)と定められていた。 414 URI Too Long (RFC 7231) URIが大きすぎる。URIが長過ぎるのでサーバが処理を拒否した場合に返す。 例: 画像データのような大きなデータをGETメソッドで送ろうとし、URIが何10kBにもなった場合に返す(上限はサーバに依存する)。 RFC 2616以前では、Request-URI Too Long(リクエストURIが大きすぎる)と定められていた。 415 Unsupported Media Type サポートしていないメディアタイプ。指定されたメディアタイプがサーバでサポートされていない場合に返す。 416 Range Not Satisfiable (RFC 7233) レンジは範囲外にある。実リソースのサイズを超えるデータを要求した。 たとえば、リソースのサイズが1024Byteしかないのに、1025Byteを取得しようとした場合などに返す。 RFC 2616以前では、Requested Range Not Satisfiable(リクエストしたレンジは範囲外にある)と定められていた。 417 Expectation Failed Expectヘッダによる拡張が失敗。その拡張はレスポンスできない。またはプロキシサーバは、次に到達するサーバがレスポンスできないと判断している。 具体例として、Expect:ヘッダに100-continue以外の変なものを入れた場合や、そもそもサーバが100 Continueを扱えない場合に返す。 418 I'm a teapot 私はティーポット。HTCPCP/1.0の拡張ステータスコード。 ティーポットにコーヒーを淹れさせようとして、拒否された場合に返すとされる、ジョークのコードである。2017年にこれを除去しようという動きがあったが、反対運動が起こったため、RFC 9110より418は正式に「予約済み」となった。 421 Misdirected Request (RFC 7540) 誤ったリクエスト。 422 Unprocessable Content 処理できない内容。RESTなどにおいて、入力値の検証の失敗(バリデーションエラー)を伝える目的で使用する。当初はWebDAVで規定されていたが、RFC 9110よりHTTP本体に取り込まれた。 423 Locked ロックされている。WebDAVの拡張ステータスコード。リクエストしたリソースがロックされている場合に返す。 424 Failed Dependency 依存関係で失敗。WebDAVの拡張ステータスコード。 425 Too Early (RFC 8470) Early dataを受け入れない。TLS 1.3のearly dataオプションが使用された場合(セッション再開で0-RTTのリクエスト送信)など、リプレイ攻撃が可能な方法で送信されたリクエストに対して、これを拒絶することを伝達する。クライアントは新規にTLS接続を確立し、再度リクエストを送るべきである。 426 Upgrade Required アップグレード要求。当初、RFC 2817 Upgrading to TLS Within HTTP/1.1で定義され、その後HTTPそのもののRFCの一部である RFC 7231 に取り込まれている。 428 Precondition Required (RFC 6585) 事前条件が必要。条件付きリクエストでなければならない場合に返される。 429 Too Many Requests (RFC 6585) 要求が多すぎる。短時間に大量の要求を送信してきたため、サーバーが処理を拒否する場合に返される。 431 Request Header Fields Too Large (RFC 6585) リクエストヘッダーフィールドが大きすぎる。リクエストヘッダーフィールドのデータ量が多いため、サーバーが処理を拒否する場合に返される。 451 Unavailable For Legal Reasons 法的理由により利用不可。403 Forbiddenから派生したステータスコード。
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