41°の事業とは? わかりやすく解説

41°の事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 22:23 UTC 版)

イリヤ・ズダネーヴィチ」の記事における「41°の事業」の解説

41°」は、1918年初めに詩人のクルチョーヌィフ、イリヤ・ズダネーヴィチ画家キリル・ズダネーヴィチ、そして演劇人テレンチェフによりチフリス(現トビリシ)で形成され前衛的な未来派団体グループ解散後1920年まで存在していたが、それにもかかわらず以前メンバーの本は同じ41°出版マークの下で出版され続けた1917年秋にチフリス形成された「未来派シンジケート」という団体があった。クルチョーヌイフ、イリヤ・ズダネーヴィチ、キリル・ズダネーヴィチ、N.チェルナフスキー、V.グディアシュビリ、K.ダルビッシュS.ヴァリシェフスキーが構成員であった広範な宣伝活動公開講義討論活発な出版活動計画したが、ほんの数か月しか続かなかった。1918年初めに、「未来派シンジケート」の構成員の中から新たな団体41°」が形成された。イリヤ・ズダネーヴィチは、グループの名前を数字41神秘的な意味に関連付けた。緯度41度には、ナポリ北京コンスタンチノープルマドリードニューヨーク、そして最も重要なチフリスがある。また、41日目というのは、イリヤ・ズダネーヴィチ読者想起させたようにイエス・キリストサタン40日間砂漠過ごしたのち、世界帰還した日のことである。 「41°」の参加者たちは、自分たちを左派未来派旗手呼んだ。つまり、未来派の中の精鋭意味した。この新し団体社会政治的問題には触れず立体未来派反抗的な外的行動特徴放棄し文学作品上の劇的効果すべての努力集中した。クルチョーヌィフ、 テレンチェフ、イリヤ・ズダネーヴィチは、3人の白痴による皮肉なデュエット呼ばれていた。 1919年、「41°」と呼ばれる唯一の新聞発行されグループマニフェスト発行された。グループメンバーは、「幻想酒場」と呼ばれるチフリス芸術的なサロン一つで、夕べ会議ディスカッション講義積極的に公開し組織した1920年10月イリヤ・ズダネーヴィチ辞任により、グループ崩壊した。しかし、41°グループは、ソ連ロシア語圏)の前衛歴史顕著な痕跡残し1918年から20年チフリスルネッサンスの最も印象的な象徴1つとなった1919年に、グループマニフェストが、「41°新聞」の最初唯一の号に発表された。 イリヤ・ズダネーヴィチアレクセイ・クルチョーヌイフイーゴリ・テレンチエフ、N.チェルナフスキーによって署名されたこのマニフェストは、以下のとおりである。 41°カンパニー左派未来派統合し芸術実現必須形式としてザーウミ承認する41°の課題は、構成員すばらし発見をすべて活用し世界新しい軸に置くことにある。 新聞カンパニー人生の出来事波止場となり、絶えざる不安の原因となるであろう腕まくりをして、気合を入れよう。 1940年代には、41°出版社再編成された。 41°出版社後援の下で、ズダネーヴィチは少部数愛書家のための本を出版し本のアイデアデザイン一般的な構成から技術細部に至るまで入念に作り上げたこの期間に刊行されたものとしては、ロシアフランスの「ザーウミロシア語版英語版)」詩のアンソロジー未知言葉の詩』(1949年)、パブロ・ピカソによるイラスト付きのズダネーヴィチ自身詩集『アフェト』(1940年)、レオポルド・シェルヴァージュの装丁による『ラヘル』(1941)、ピカソ1948)による版画付きの『手紙』、ジョルジュ・ブラックアルベルト・ジャコメッティによるイラスト使用された『無言宣告』(1961年)、ジョルジュ・リブモン=デセーヌのデザインによる『鏡の中のブストロフェドン』(1971年)などがある。

※この「41°の事業」の解説は、「イリヤ・ズダネーヴィチ」の解説の一部です。
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