3代目 RB1/2型(2003年 - 2008年)
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「ホンダ・オデッセイ」の記事における「3代目 RB1/2型(2003年 - 2008年)」の解説
2003年10月17日、フルモデルチェンジを発表(発売は10月24日)。新開発の低床プラットフォームにより、ミニバンとしては異例である機械式立体駐車場へ入庫可能の1,550mm(四輪駆動車は1,570mm)という低全高スタイルとしながら、3列シート7名乗車のシートレイアウトを実現した。車名ロゴは初代から継続されていた「ODYSSEY」から「OdyssEy」に変更された。 エンジンは、アコードなどと共通のK24A型(標準:160PS、アブソルート:200PS)の2種類のみとなり、先代まで続いたV6エンジンを搭載した「プレステージ」を廃止した。「アブソルート」のエンジンはボア・ストロークは他仕様と同一であるが、プレミアムガソリン仕様に改められた上で圧縮比が高められている。トランスミッションは「M」と「L」のFFには7速マニュアルモード付CVTを、「アブソルート」や「S」および「M」「L」の4WD車には5速ATを搭載。また、上級グレードにはオプションで4代目アコードワゴンに採用されている電動式リアテールゲートが装備され、「L」には電動格納3列目シートが標準装備された。乗員定数は7人乗りのみ。タイヤ・ホイールは「アブソルート」が前後17インチホイールを、その他のモデルは前後16インチホイールが装着された。 ミニバンとは異なる運動性能やスポーティなデザインから、若年層やホンダが過去に生産していたスポーツモデルからの乗り換えユーザーに人気を博した。その一方で全高の低さに起因する開放感のなさを敬遠する向きもあり、当代モデルのキープコンセプトとして登場した4代目では、モデル末期頃における販売台数低下の原因ともなった。 2004年12月24日 一部改良。「アブソルート」は立体自発光メーターやボタンの照明色にブルーを追加するとともに、専用内装色が設定された。ボディカラーも追加された。さらに、Hondaスマートカードキーシステムをオプション設定に、「パワーユーティリティパッケージ」からAC100V電源を削除した(なお、Hondaスマートカードキーシステムのオプション化と「パワーユーティリティパッケージ」の装備内容変更は「M」にも適応)。「L」は1列目シート用i-サイドエアバッグシステムとサイドカーテンエアバッグをオプション設定にしたことで車両本体価格の引き下げを行った。また、「M」および「L」専用のボディカラーが変更された。 2005年6月30日 「M」をベースに、リアカメラ付き音声認識Honda・HDDナビゲーションシステム+プログレッシブコマンダー、1列目シートアームレスト、木目調1列目シートセンターテーブルを装備した特別仕様車「HDDナビ エディション」を発表。 2005年10月31日 一部改良。ディスチャージヘッドランプにオートレベリング機構を、フロントフェンダーにサイドマーカーをそれぞれ追加し、それまでのHondaスマートカードキーシステムからHondaスマートキーシステムに改められ、最廉価グレードの「S」を廃止した。併せて「M」をベースに、「アブソルート」に採用されているエアロダイナミクス・カラードバンパー(フロント・リア)、エアロダイナミクス・カラードサイドガーニッシュ、カラードサイドモールディング、専用エンブレムを装備した特別仕様車「M・エアロ エディション」が発売された。 2006年4月13日 マイナーチェンジ。外装・内装のデザインを変更しているが、特にリアは大幅な変更が行われ、リアコンビネーションランプはLED式となり、テールゲートガーニッシュが追加された。さらに車名ロゴの位置をテールゲート中央に変更された。また、ドアミラーは前期型がサブピラーに付いていたのに対し、後期型はドアパネルに移設のうえドアミラーウインカーが追加された。「アブソルート」は足回りの強化、オデッセイ初となる18インチアルミホイールの採用、フロントグリルとリアガーニッシュのクロームメッキ化、自発光式メーターの照明色統一などの変更が行われた。また、初代前期型以来となる「B」をシンプル装備と求めやすい価格設定の新廉価グレードとして復活するとともに、「M」には特別仕様車「エアロエディション」に相当する装備品をそろえた「エアロパッケージ」が追加された。さらに、ボディカラー4色、インテリアカラー3色を追加した。 2007年2月15日 一部改良。「S」を再設定するとともに、「S」にエアロフォルムバンパーやサイドシルガーニッシュなどを装備した「S・エアロパッケージ」を追加。さらに、「M」は16インチアルミホイールを、「L」はリアカメラ付音声認識Honda・HDDナビゲーションシステム+プログレッシブコマンダーを、「アブソルート」は「コンフォートビューパッケージ」の装備品がそれぞれ標準装備化された。 2007年8月30日 「L」をベースに、本革巻ATセレクトレバーを追加した「L・Kパッケージ」を追加。同時にリアカメラ付音声認識Honda・HDDナビゲーションシステム+プログレッシブコマンダーを装備した特別仕様車「HDDナビ スペシャルエディション」と「HDDナビ スペシャルエディション」に「エアロパッケージ」の装備を加えた「エアロ HDDナビ スペシャルエディション」を発表。前者はHDDナビ標準装備の「L」を除く3グレードに設定されており、「S」はこれに電波式キーレスエントリー一体型キーを1個追加、「M」は木目調リアドアパネルを追加装備している。後者は「S」と「M」の2グレードに設定される。 2008年9月 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2008年10月 4代目とバトンタッチして販売終了。 2006年4月改良型 前面 2006年4月改良型 後面
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