2013年のリメイク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:01 UTC 版)
「The Stanley Parable」の記事における「2013年のリメイク」の解説
modの発売直後にレデンは、Source Engine内にて環境を作成した経験があり、以前にSaxxy Awards(英語版)を受賞したプレイヤーのウィリアム・ピューから連絡を受けた。ピューは口コミでmodのことを聞き、それをプレイし感銘を受けた後、レデンがmodを改善するための助けを求めているのを見かける。2人は、modの改良に2年間毎日協力した。レデンは当初、元のゲームである「beat for beat」を再現したいと考えていたが、ピューとの話し合いにより、既存の素材を変更しさらに追加することを決め、元のゲームの「内挿」を行い、スタンドアローンのタイトルを作成した。リメイクでは、オリジナルの6つのエンディングと、新しく作られたエンディングでゲームを更に新しくしている。ナレーターの声はブライティングからの変更はなく、レデンは「このゲームが成功した理由の半分は彼だ」と考えている。さらに、Blake Robinson、Yiannis Ioannides、Christiaan Bakkerによって作曲された、リメイク用のカスタムサウンドトラックも制作された[要出典]。 新しいバージョンのプレイテストにて、ピューはゲームの初期のフローチャートに示されているように、ゲームの分岐点がどこで発生するのかについての先入観を持っていることにプレイヤーが上手く反応できないことに気づく。しかし、ピューは分岐経路が発生した場所に関する視覚的な手掛かりがなければ、これらの選択肢を見逃すことが多いと分かり、色などの要素を追加し、これらのポイントから選択肢が利用可能であることを強調している。オリジナルのmodでは、1つのルートにて『ハーフライフ2』の要素をモデルにした部分にプレイヤーが移動する。リメイクでピューとレデンは、プレイヤーが『Minecraft』の世界にドロップされるルートと、プレイヤーが『Portal』のオープニングを簡単に再訪し、『The Stanley Parable』のオリジナルのmodのバージョンに閉じ込められるルートを、製作者のマルクス・ペルソンとValve Corporationに許可を得て収録させている。 チームは新しいバージョンを配布するために、当初は望むだけ支払う方式を検討していたが、後に独立した開発者が他のプレイヤーから投票を募り、Valve CorporationにSteamを通してタイトルを提供することができるSteam Greenlightサービスを模索していた。2012年10月に、ゲームは完成時にSteamに収録されることがValve Corporationによって承認された。レデンは当初、スタンドアローン版を『The Stanley Parable: HD Remix』と呼んでいたが、後にリメイクがゲームの「決定版」であると思い、タイトルにそれを反映させることを選んだ。2013年12月19日にmacOS(OS X 10.8以降が必要)向けにリリースされ、2015年9月9日にLinux向けにリリースされた。 2016年8月にGalactic Cafeは、月額サブスクリプションボックスサービスのIndieBox(英語版)と連携し、独占的なカスタムデザインのパッケージ版が発売された。限定コレクターズエディション(limited collector's edition)には、DRMフリーのゲームCD、公式サウンドトラック、取扱説明書、Steamキー、及び「Adventure Tie」や「Existential Mousepad」など様々なグッズが収録されていた[要出典]。 その後、人種差別的と感じられる1950年代風の教育ビデオで使用されていた一部の画像を置き換えるパッチがゲーム用にリリースされた。そしてリメイクに続き、デイヴィー・レデンは次回作である『The Beginner's Guide』の開発を開始、ウィリアム・ピューはスタジオCrows Crows Crowsを設立し、処女作『Dr. Langeskov, The Tiger, and The Terribly Cursed Emerald: A Whirlwind Heist』を2015年12月に発売した。 2020年3月には、後述の『Ultra Deluxe』への関心を強めるため、Epic Gamesストアにて期間限定で無料で入手できるようになった。
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