2代目 J90/95W型(1996年 - 2002年)
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「トヨタ・ランドクルーザープラド」の記事における「2代目 J90/95W型(1996年 - 2002年)」の解説
欧州をメインマーケットとするため、トヨタ モーター ヨーロッパ(TME)のデザイン拠点である、ED2(イーディースクウェア)のデザイン案が採用された。 欧州諸国の多くではサブネームが付かない「ランドクルーザー」の車名で販売され、併売となる100系は「ランドクルーザー100」、「ランドクルーザー・アマゾン」、200系は「ランドクルーザーV8」などのサブネーム付きの名称となる。 北米向け(アメリカ、カナダ)には、120系の4ドアモデルにV8 4.7 Lの2UZ-FEエンジンを搭載したモデルが、レクサス GX470として導入されている。 2002年(平成14年)10月、登場。ホイールベースはショートとロングの二種、それぞれが3ドアと5ドアのボディーを纏う。日本国内の月間目標台数は2,500台。国内のラインナップからMT車が廃止される(海外向けには5MT/6MTの設定がある)。 ガソリンエンジンは、日本国内向けが引き続きV63.4 Lの5VZ-FE型と4気筒2.7 Lの2TR-FE型の2種、海外向けには2.7 Lの3RZ-FEも引き継がれるが、日本国外向けの一部(欧州、豪州、中国など)には同時発表となった新世代V6のトップを切る形で4.0 Lの1GR-FE型が当初から設定された。 ディーゼルエンジンは4気筒3.0 Lのコモンレール式直噴ターボの1KD-FTV型の他、海外向けに従来からの1KZ-TE型(3.0 L)と5L-E型(3.0 L)も設定される。国内のディーゼル車は「自動車NOx・PM法」に適合していないため、規制地域内ではそのままだと登録できない。 駆動方式は、全車2速のトランスファーと、ボッシュ(旧ゼクセル、現ジェイテクト)のトルセンギアを用いた、センターデフ式フルタイム4WDを採用し、全車にセンターデフロック、オプションでリアデフロックが設定される。 高級SUVの盗難が相次ぐ中、プラドにもイモビライザーが採用された。 2004年(平成16年)8月 - 一部改良。2.7 Lガソリンエンジンを3RZ-FEから、新開発の2TR-FEに変更。 2005年(平成17年)7月 - 一部改良。ディーゼルエンジン車TZの廃止、V6ガソリンエンジンを3.4 Lの5VZ-FEから4.0 Lの1GR-FEへ変更。5速ATが同時に設定された。 2006年(平成18年)8月 - ナビゲーションシステムの変更。 2007年(平成19年)7月 - 日本国内でのディーゼルエンジン車を廃止、シートベルトリマインダーが装着された。 その当時、厳しい排出ガス規制により、各社がディーゼル乗用車の販売から撤退する中、当時新車で購入でき、かつ、規制地域を除き乗用登録できた最後の国産ディーゼル車であった。 2008年(平成20年)8月 - 一部改良。フロントバンパープロテクターのオプション設定を廃止、バックドア付きスペアタイヤ ホイールカバーを新設定する。 2009年(平成21年)8月 - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2009年(平成21年)9月 - 4代目と入れ替わる形で販売終了。 海外向けには、プラドに限らず全クラスのランクルで伝統的にSTD(スタンダード)をはじめとするロワーグレードの設定が多く、120系では、国内モデルには存在しない旧世代の1KZ-TE(3.0 Lディーゼル、96 kW/135 ps)および、5L-E(3.0 Lディーゼル、70 kW/95 ps)エンジン搭載車、エアバッグ表記のレス仕様(主に中東地区向。エアバッグ機能あり)、ABSなし(LSPVは装備)、サイドステップなし、オーバーフェンダーなしのナローボディー、ビニール内装、フロントベンチシート、荷室向かい合わせシート(ショート7人 / ロング10人乗り)などのバリエーションがある。 日本国外向け4ドアロングインテリア 3ドアショートRX(リア) 4ドアロングTZ 背面スペアタイヤ無し
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