2代目 CU2/4型(2008-2014年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 07:17 UTC 版)
「アキュラ・TSX」の記事における「2代目 CU2/4型(2008-2014年)」の解説
フルモデルチェンジされた2009年モデルTSXは2008年4月11日にニューヨーク国際オートショーでデビューした。 ボディサイズは、2008年モデルと比較して全高は15mm低くなったが、全幅が76mm、トレッドが66mm、ホイールベースが33mm、全長が61mm大きくなるなど先代より一回り大きくなっている。クロムメッキで大胆に縁取りした平行四辺形メッシュのフロントグリルなど、最近のアキュラのトレンドの先進性を強調した「キーンエッジ」デザインとなっている。 ボディでは、Aピラーが細くなったことにより視認性が向上、ルーフは従来ではパネルに開断面構造のスティフナーが使われていたのを閉断面構造とした。取り付け方法も先にルーフメンバーを溶接してからルーフパネルを載せる方法に変更し、強度、剛性を高め振動を低減している。フロアのインナーフレームレールは北米アコードにも採用されているがアキュラでは初採用で、従来とは逆にフロアパネルの上部にフレームを配置することで、衝突安全性能、静寂性能が向上、なおかつフロア下をフラット形状となったことで空力性能も向上している。 エンジンは先代のエンジンと同じ2.4L直列4気筒のK24Z型i-VTECエンジンで、バランサーシャフトが組み込まれており、204PS、23.8kg·mを発生する。先代より最高出力は4PS下がったことになるが、アキュラではより広域でパワー、トルクが出るようになっており、運転時のパワーフィールは向上しているとしている。主な改良点は圧縮比が11.0にアップ、バルブタイミング変更、インテーク、エギゾーストのエアフロー改善などで、インテークマニホールドは新たに樹脂とアルミニウムのハイブリッド構造となり、従来のアルミニウム製から軽量化された。排出ガスはCARB LEVⅡ ULEVに対応した。 2009年には2.4Lエンジンに加えて、3.5L V型6気筒のJ35Z型エンジンと2.2Lのi-DTECディーゼルターボも登場予定であり、尿素を使用しない、先進の窒素酸化物低減システムで50州の排出基準に適合する。 サスペンションは前後新設計で、アキュラ初となるショーワ製デュアルモードダンパーを装備。トランスミッションは6速MTと5速ATでATにはシーケンシャルパドルシフトが付く。パワーステアリングは油圧式からEPS(電動パワーステアリング)となった。ステアリングレシオは先代よりクイック設定となり、ステアリングマウントの剛性は380%アップ、「connected」なフィーリングが特に高速走行時に得られるという。モーションアダプティブEPS、ADAS(アドバンスト・ドライビング・アシスト・システム)などは採用されていない。 ヘッドライトの昼間点灯機能、バック時の自動傾きドアミラーなどが新たに採用され、サイドエアバッグはデュアルチャンバー式となった。その他の標準装備としては、7スピーカーオーディオ、ブルゥートゥース、レザーシート、デュアルゾーンエアコン、メモリーパワーシート、ムーンルーフ、HIDヘッドライト、オーディオ用USBポートなどがある。オプションの「テクノロジーパッケージ」ではアキュラナビゲーションシステム、アキュラリンク、10スピーカーアキュラ/ELSプレミアムサラウンド、GPSリンク日射センサーオートエアコンなどが付く。 2010年秋には新たにアキュラ初のステーションワゴンとなる「TSX スポーツワゴン」が投入された。
※この「2代目 CU2/4型(2008-2014年)」の解説は、「アキュラ・TSX」の解説の一部です。
「2代目 CU2/4型(2008-2014年)」を含む「アキュラ・TSX」の記事については、「アキュラ・TSX」の概要を参照ください。
- 2代目 CU2/4型のページへのリンク