1960年代に施工された各種改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 00:07 UTC 版)
「名鉄3800系電車」の記事における「1960年代に施工された各種改造」の解説
高運転台化 ノーシル化 アルミサッシ 車内改装 3801・05編成3815・16編成○ - - - 3802 - 04・06編成3808・09・11編成モ3807- - ○ - 3810・12 - 14編成3817 - 20編成ク2807○ - ○ - 3821・23 - 28編成3831 - 34編成○ ○ ○ ○ 3822編成- ○ ○ ○ 3829・30編成- ○ - ○ 3835編成- - - ○ ク2836- - - - 1960年代に至り、終戦後間もない混乱期に製造された本系列は、経年15年程度であったにも関わらず1962年(昭和37年)から1964年(昭和39年)にかけて全車を対象に外板の張り替えなど劣化が進行した構体の修繕工事が施工された。この際、過半数の車両については衝突事故対策として運転台部分の構体強化および運転台の嵩上げによる高運転台化改造が同時施工されたほか、前面貫通扉・客用扉の鋼製扉化、窓サッシのアルミサッシ化、戸袋窓のHゴム固定支持化なども実施された。 この修繕工事は予算の都合などから全車統一した仕様とはならず、原形の低運転台仕様のまま竣工した編成・自動洗車機導入を踏まえて洗浄効率向上のため側面の窓下補強帯(ウィンドウ・シル)を埋め込みノーシル構造に改修された編成など仕様はさまざまで、さらに側窓がアルミサッシ化された編成についても窓構造が原形の二段上昇式のままとされた編成と上段下降下段上昇式に改められた編成の2種類が存在し、外観上の差異は多岐に及んだ。その他、車内の仕様については、1次車(3801 - 3820編成)とク2836は無改造のまま出場したが、2次車(3821 - 3835編成)においては車内壁部の淡緑色ラッカー塗り仕上げ化・車内暖房機新設など体質改善工事が実施された点が異なる。概略は右図を参照。 さらに1968年(昭和43年)から1970年(昭和45年)にかけて、2次車以降の一部車両を対象に客用扉間の座席を転換クロスシートに改装し、3821編成・3827編成・3828編成・3830編成 - 3835編成の9編成18両とク2836がセミクロスシート仕様となった。セミクロスシート化された各車両は、車体塗装が従来のダークグリーン1色塗りから黄色がかったクリーム(ストロークリーム)地に赤帯を配した、当時の名鉄におけるクロスシート仕様車の標準塗装に変更された。また、後期に改造された3821編成・3827編成・3828編成についてはシートの改装と同時に車内照明の蛍光灯化も施工された。ク2836については、このセミクロスシート化改造を機に、編成相手を従来のモ3500形3505からモ3560形3561へ変更し、以降廃車までモ3561-ク2836の2両で編成を組成した。
※この「1960年代に施工された各種改造」の解説は、「名鉄3800系電車」の解説の一部です。
「1960年代に施工された各種改造」を含む「名鉄3800系電車」の記事については、「名鉄3800系電車」の概要を参照ください。
- 1960年代に施工された各種改造のページへのリンク