1960年代におけるフリースピーチ・ムーブメント
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「カリフォルニア大学バークレー校」の記事における「1960年代におけるフリースピーチ・ムーブメント」の解説
今日のUCバークレーの特徴であるそのリベラルな校風は、1960年代のフリースピーチ・ムーブメント (Free Speech Movement) によって形成されたところが大きい。元来、1950年代のマッカーシズムなど共産主義者差別、赤狩りに対する強硬な抵抗に見られるように、バークレー教授陣のリベラル気質は高く、その内在していた独特の校風が表出したのが1960年代のフリースピーチ・ムーブメントであった。1962年には政治活動家のマリオ・サビオ (Mario Savio) やジャッキー・ゴールドバーク (Jackie Goldberg) などが主導となり、UCバークレー付近でバークレー暴動(Berkeley riots)にまで発展した(en:Berkeley_riots)。1964年に出された、学内での政治活動禁止令に呼応する形で、言論の自由をもとめる学生が抗議運動を展開、その後も学生により活発な学生運動は1970年代初頭まで続き、1969年のPeople's|Park に於ける抗議行動では参加した教授陣を解雇したり、学生の一人が死亡するという悲劇も起こった。 現在でもそのリベラル気質は学生に脈々と受け継がれる。UCバークレーの学生は他の米国一流大学の学生より、革新的かつリベラルで信仰心が薄いとされている。 2007年9月10日に、William and Flora Hewlett 財団から$113M(約130億円)の寄付を受理した。当時の学長のRobert J. Birgeneauは、「この寄付は、公共高等教育の資金調達の転換を象徴するものであり、米国の卓越した公立大学 (=UCバークレー) とエリート私立ライバル校との資金ギャップの解消に役立つものである」とコメントした(州立大学への寄付としてはアーカンソー大学が受け取った3億ドルが過去最高額である)。
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