135フィルム使用のカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 08:37 UTC 版)
「レオタックスカメラ」の記事における「135フィルム使用のカメラ」の解説
ニッカカメラのニッカと並びコピーライカの典型の一つとして知られる。 レオタックス(1940年発売) - 連動距離計のコピーは特許以上に技術的に困難だったため距離計のないモデルとして発売された。新品時は単独距離計が付属した。話題にはなったがセミレオタックスの方が好評で製造数が少なく現在では幻のカメラの一つである。 レオタックススペシャルA(1942年頃発売) - エルンスト・ライツ(現ライカ)のパテントを避け距離計の2つの窓の外側にファインダーを置いたため基線長27mmで等倍と貧弱になってしまった。レンズはレタナーがついており、エルマーよりも実焦点距離が短いためカムを削って合わせるという非常に良心的な作りになっている。 レオタックススペシャルB(1942年頃発売) - スペシャルAにスローシャッターを装備したモデル。 レオタックススペシャル(1946年頃発売) - 戦後スペシャルAを再発売したモデルで刻印は「SPECIAL」のみだがセルフタイマー付き、なしとも生産されたようだという。東京光学(現トプコン)のステート5cmF3.5を装着、これ以後東京光学のレンズを装着する。 レオタックススペシャルDII(1947年頃発売) - 戦後エルンスト・ライツのパテントが無効化されたため完全コピーとなった。このモデルはライカIIのコピーでスローシャッターがない。ライカとの違いはボディーがアルミニウム合金に対し真鍮であるため原型のライカIIより65g重い。この頃からメッキの質も非常に向上した。 レオタックススペシャルDIII(1947年頃発売) - このモデルはライカIIIのコピー。スローシャッター付き。ライカとの違いはボディーがアルミニウム合金に対し真鍮であるため原型のライカIIIより65g重いのと、距離計倍率が1.5×に対し等倍である。 レオタックススペシャルDIV(1950年1月発売) - レオタックススペシャルDIIIのファインダーが1.5倍となった。以後形式名は刻印されなくなり区別に困る人が多い。 レオタックスS(1952年12月発売) - レオタックススペシャルDIVにシンクロ接点を装備し、前面に2つのドイツコネクターを設けた。F接点は閃光電球(フラッシュバルブ)のFP級、S接点ではM級やF級バルブを使用する。 レオタックスF(1954年6月発売) - 全面的にダイキャストボディーを採用した。シャッタースピードの最高速1/1000秒装備。なお前面左に見えるレバーはシンクロ接点の切り替え用で、後のセルフタイマー用より小さい。 レオタックスK(1955年7月発売) - レオタックスFのシャッターからスローと1/1000秒が省かれている廉価版。 レオタックスT(1955年12月発売) - レオタックスFのシャッターから1/1000秒が省かれている廉価版。 レオタックスTV(1957年11月発売) - 初のセルフタイマー装備機種で、Vはその意(レバーは前面左)。アルバダ式フレームファインダー。シャッタースピードが倍数系列になった。シンクロが自動切り替えになった。 レオタックスT2(1958年2月発売) - レオタックスTVからセルフタイマーを省いたモデル。 レオタックスK3(1958年7月発売) - レオタックスT2のスローを1/15秒と1/8秒のみに簡略化したモデル。 レオタックスFV(1958年8月発売) - レオタックスの頂点。フィルムはレバー巻き上げ、クランク巻き戻し。シャッタースピードの最高速1/1000秒装備(軍艦部のロットNo.の左に「FV」の記載あり。) レオタックスTV2(1958年11月発売)/レオタックスメリット(1959年4月改名) - レオタックスFVから1/1000秒を除いた廉価版(巻き戻しのクランク部分がやや細い点もFVとの相違)。当初TV2の名称で発売されたがエリート発売に伴いメリットに改名された。 'レオタックスエリート(1959年4月発売) - メリットからさらにセルフタイマーを除いたモデル。当初TL2の名称で発売される予定であったがエリートで発売された。 レオタックスエリートS2(1960年発売) レオタックスG(1961年発売) - 開発中にレオタックスカメラが倒産、後に下請け業者が部品を組み上げて写真用品卸商社の六和から発売されたもの。
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