館・展示物
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テーマ館の一部として岡本太郎意匠による「太陽の塔」が作られた。現在も残され、万博記念公園のシンボルとなっている。 現在、唯一元会場内に残存している鉄鋼館が改修され、2010年3月13日に資料館「EXPO'70パビリオン」としてリニューアルオープンした。もともと鉄鋼館は現代音楽などの音楽公演を行うパビリオンで最新の音響設備を備えており、40年ぶりに公開されるメーン施設「スペースシアターホール」は、当時の光のショーをイメージして色とりどりの照明で演出している。 シンボルタワーの「エキスポタワー」は菊竹清訓の設計で、閉幕後も残され展望塔として観客を集めていたが、老朽化により1990年に閉鎖された。2002年夏から2003年春にかけて撤去工事が行われ現存しない。 世界の美術品を集めた万国博美術館は開催後、国立国際美術館として再利用され、隣接する万国博ホールは多目的ホールとなった。しかし老朽化により2004年閉鎖され、ともに解体された。 アメリカ館ではアポロ計画で持ち帰られた月の石が展示され、話題となる(1969年、アポロ12号のお土産。なお日本館4号館にもアポロ11号 が持ち帰ったものが展示されていた。)。 インド館では「アショカ・ホテル」によるインド料理レストランが開設され人気を博した。なお同レストランの運営にはインド独立運動の闘士で、インド料理老舗の「ナイルレストラン」のオーナーであるA.M.ナイルが全面協力している。 民間企業のパビリオンとしては、三菱未来館、日立グループ館などが人気を集めた。 松下館で展示されたタイムカプセルは当時の各種物品を詰め、同じものが2つ大阪城公園に埋められている。ひとつは5000年後の6970年に開封予定。もうひとつは内容物の状態確認のため、2000年以降100年ごとに開封されることになっており、2000年3月15日に当初予定通り掘り出して最初の開封が行われ、点検作業のあと同年11月23日に再び埋設された。さらに、地上用に残された内容物を含めた同じもの一式が大阪市に寄付され、1971年11月22日から同公園内にあった大阪市立博物館で展示された。2001年に大阪市立博物館が閉館して以降は大阪市中央区にある大阪歴史博物館にて保管されており、1階でタイムカプセルの本体を展示している ほか、2005年には内容物約30件の展示が行われた。また、大阪府門真市にあるパナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館(旧・松下電器歴史館)でももうひとつのタイムカプセルの本体を展示している。 古河パビリオンは未来的建築の並ぶ会場内であえて「外し」狙いで古典的に東大寺の過去に存在し、落雷で燃失した東塔[要出典](七重塔)を再現していた。会期終了後、東大寺より移設の要望もあったが、資金上の問題もあり最上部の相輪部のみ寄贈されるにとどまる。 エチオピア館は竹を編み上げた特徴的な外観であったが、完成が開会式直前となったことなどから、しばらくの間、展示物が何もないがらんどうの空間となっていた。
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