韓国人のナショナル・アイデンティティに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 00:39 UTC 版)
「戦犯旗」の記事における「韓国人のナショナル・アイデンティティに」の解説
旭日旗の意匠(放射状に光線を放つ模様)は戦争犯罪の象徴であり、世界から抹消することが「正義」であるという韓国の新しい価値観は、抗議活動の成功体験(日本に対する勝利)を積み重ねることにより、2013年ごろから韓国人のナショナルアイデンティとして形成されていく。 旭日旗を追放しようという韓国の機運はサッカー以外のスポーツでも広まっていき、2013年3月、UFCウェルター級チャンピオンのジョルジュ・サンピエールは韓国の格闘家ジョン・チャンソンから試合で着用していた道着に対して「あなたが旭日旗がデザインされた道着を着ていたことにショックを受けたことを私は伝えなければいけない。あの旗はアジア人にとっては戦争犯罪の象徴でドイツのハーケンクロイツのようなものです」と抗議を受け、コスチュームの製造会社がチャンソンに対して謝罪と販売中止を約束することになった。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催により2019年に開催された野球の国際大会プレミア12では、韓国野球委員会が旭日旗を掲揚した応援があったとしてWBSCに抗議を行ったが、WBSCは「現在紛争状況でなく、IOCでも禁止していない事項で制限することはできない」と却下された。 エンターテインメント業界でも、2013年4月にイギリスのロックバンドMuseが旭日旗を連想させられる画像(太陽のデザイン画像)をミュージックビデオに使用したと韓国人から抗議が殺到し、謝罪と該当箇所の削除を行うこととなり、同年5月には、T-ARAがミュージックビデオに使われているポスター(ミラーボールから放射線が広がっている)が旭日旗に見えるとして非難を受け、7月には、韓国の男性アイドルグループVIXXが、公開された動画の中で富士山と放射線状の日光がデザインされた帽子を被っていたことを批判され、謝罪に追い込まれる など、旭日旗を批判することで道徳的優位を得る成功体験を積み重ねていった。2016年には韓国の国民的アイドルグループ「少女時代」のティファニーがInstagramに投稿した写真のスタンプが旭日旗をアレンジしたデザインだと激しい批判を受け、直筆の手紙で謝罪を行っても「韓国国民の感情に及ぼす影響」を理由にレギュラー番組を降板させられるほど、韓国世論の糾弾は厳しくなっていった。2018年になると、韓国系米国俳優のスティーヴン・ユァンが知人がInstagramに投稿した旭日期を着た少年の写真に対して「いいね」を押したことが非難の対象となり、スティーヴン・ユァン事件と称され、韓国大統領府の国民請願掲示板に戦犯旗使用禁止が提案されるほどの大きな騒動となった。 韓国の映画界では、2017年に公開された韓国映画の軍艦島は、予告編で旭日旗を棄損する演出を用いて国民の関心を集めることに成功し、韓国の芸術界でも「旭日旗は戦犯旗であり大量虐殺の象徴の旗」という認識は浸透していき、2020年には「旭日旗がナチスの旗のような戦犯旗であり、大量虐殺を象徴する旗だという事実を伝えるために」展覧会が開催され、核廃棄物危険表示、旭日旗、骸骨などで2020年東京オリンピックを表現した『2020東京旭日旗』などの作品が創造された。
※この「韓国人のナショナル・アイデンティティに」の解説は、「戦犯旗」の解説の一部です。
「韓国人のナショナル・アイデンティティに」を含む「戦犯旗」の記事については、「戦犯旗」の概要を参照ください。
- 韓国人のナショナル・アイデンティティにのページへのリンク