青蓮院吉水蔵聖教類とは? わかりやすく解説

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青蓮院吉水蔵聖教類(千六百二十二種)

主名称: 青蓮院吉水蔵聖教類(千六百二十二種)
指定番号 2454
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数
時代区分 平安江戸
年代
検索年代
解説文:  京都青蓮院吉水は、平安時代以来天台顕密聖教の秘庫として歴代門跡継承し今日伝えられたもので、現在は紙箱一〇八箱に整理され聖教類一、三一七種木箱三合収める聖教一三七種いわゆる二九一」箱に収める聖教一六八種の計一六二二種から構成されている。
 その内容は、大別して経典、論疏、儀軌陀羅尼真言私記諸法次第および付法印信等で、その書写年代おおむね平安時代および鎌倉時代で、一部室町江戸時代書写本含んでいる。これらの聖教類は、その多く書写年紀筆者伝受者、加点者、伝領者等を明らかにする奥書伝えているのが特徴で、伝本系統としては、前唐院青竜円融止観院、総持院、勝林蔵叡山諸院の名がみえ、伝領本としては谷御本皇慶本)、三昧阿闍梨本(良祐本)、青蓮房本(行玄本)等が多く皇慶およびその法流である長宴、勝範、明快安慶、良祐、行玄等の自筆本伝えていることも貴重である。なお、これら聖教類には訓読点が加えられた本が多く平安鎌倉時代天台宗内における訓読点、特に宝幢院点のあり方伝えているのも注目される
 また、印信類は、谷阿闍梨皇慶受けた印信およびその授けた印信をはじめ、谷流梨本流、三昧院流、青蓮房流等の諸法流の相承伝えたもので、平安時代天台法流根本史料として価値が高い。また弘安二年(一二七九)書写になる『遮那業血脈譜』(一巻)は天台諸法流の継受詳細に伝えて貴重である。なお、聖教中には金剛般若集験記巻下』(一巻平安時代後期写本)、『法華経音義』(一帖、鎌倉時代前期写本)などもあって注目される
 この青蓮院吉水蔵聖教類は、平安鎌倉時代隆盛極めた天台教学の最もまとまった遺品として貴重であり、その全体保存計ろうとするものである
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