関数形式とは? わかりやすく解説

関数形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 00:44 UTC 版)

AMBER (分子動力学)」の記事における「関数形式」の解説

AMBER力場の関数形式は以下の通りである。 V ( r N ) = ∑ bonds k b ( l − l 0 ) 2 +angles k a ( θ − θ 0 ) 2 + ∑ torsions ∑ n 1 2 V n [ 1 + cos ⁡ ( n ω − γ ) ] + ∑ j = 1 N − 1 ∑ i = j + 1 N f i j { ϵ i j [ ( r 0 i j r i j ) 12 − 2 ( r 0 i j r i j ) 6 ] + q i q j 4 π ϵ 0 r i j } {\displaystyle {\begin{aligned}V(r^{N})&=\sum _{\text{bonds}}k_{b}(l-l_{0})^{2}+\sum _{\text{angles}}k_{a}(\theta -\theta _{0})^{2}\\&\quad +\sum _{\text{torsions}}\sum _{n}{\frac {1}{2}}V_{n}[1+\cos(n\omega -\gamma )]\\&\quad +\sum _{j=1}^{N-1}\sum _{i=j+1}^{N}f_{ij}{\biggl \{}\epsilon _{ij}{\biggl [}\left({\frac {r_{0ij}}{r_{ij}}}\right)^{12}-2\left({\frac {r_{0ij}}{r_{ij}}}\right)^{6}{\biggr ]}+{\frac {q_{i}q_{j}}{4\pi \epsilon _{0}r_{ij}}}{\biggr \}}\end{aligned}}} 力場という用語にもかかわらず、この式は系のポテンシャルエネルギー定義する。力は位置に関するこのポテンシャル導関数である。 右辺の項の意味以下の通りである。 第一項(総和bonds {\displaystyle \sum _{\text{bonds}}} )は、共有結合した原子間のエネルギー表わす。この調和力(理想的なバネの力)は平衡結合長付近でのよい近似であるが、原子離れるにつれて徐々に悪くなる第二項(総和angles {\displaystyle \sum _{\text{angles}}} )は、共有結合関与する電子軌道配置によるエネルギー表わす第三項(総和 ∑ torsions {\displaystyle \sum _{\text{torsions}}} )は、結合次数例え二重結合)および隣の結合あるいは孤立電子対による結合のねじれのエネルギー表わす第四項( ∑ j = 1 N − 1 ∑ i = j + 1 N f i j {\displaystyle \sum _{j=1}^{N-1}\sum _{i=j+1}^{N}f_{ij}} )は、全ての原子対間の非結合エネルギー表わす。これはファンデルワールスエネルギー(第一項)と静電エネルギー第二項)に分解できる。 ファンデルワールスエネルギーの形式は、平衡距離( r 0 i j {\displaystyle r_{0ij}} )およびポテンシャル井戸深さ( ϵ {\displaystyle \epsilon } )を用いて計算される係数 2 {\displaystyle 2} は、平衡定数r 0 i j {\displaystyle r_{0ij}} であることを保証する。このエネルギーr 0 i j = 2 1 / 6 ( σ ) {\displaystyle r_{0ij}=2^{1/6}(\sigma )} である σ {\displaystyle \sigma } を用いて定式化されることがある。 ここで用いられている静電エネルギー形式は、原子中のプロトン電子による電荷単一点電荷孤立電子対を扱うパラメータセット場合少数点電荷)によって表わすことができること仮定している。

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関数形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 10:04 UTC 版)

力場 (化学)」の記事における「関数形式」の解説

詳細は「分子力学法」を参照 力場基本関数形式は、共有結合結ばれた原子関係する結合ならびに長距離静電力およびファンデルワールス力描写される結合項を含んでいる。これらの項の具体的な分解力場依存するが、加法的力場における全エネルギー対す一般的な形式は   E total = E bonded + E nonbonded {\displaystyle \ E_{\text{total}}=E_{\text{bonded}}+E_{\text{nonbonded}}} と書くことができる。共有結合および非共有結合寄与は以下の総和与えられる。 E bonded = E bond + E angle + E dihedral E nonbonded = E electrostatic + E van der Waals {\displaystyle {\begin{aligned}E_{\text{bonded}}&=E_{\text{bond}}+E_{\text{angle}}+E_{\text{dihedral}}\\E_{\text{nonbonded}}&=E_{\text{electrostatic}}+E_{\text{van der Waals}}\end{aligned}}} 結合および角度項は通常結合開裂許さない調和振動子モデル化される。より高い伸縮状態にある共有結合のより現実的な描写はより高級なモースポテンシャル与えられるその他の結合項の関数形式はそれぞれ大きく異なっている。適正二面角項は通常含まれる。さらに、芳香環およびその他の共役系平面性強調するための「不適切なねじれ」項や、角度結合長といった異な内部変数相互作用記述する交差項」も加えられる一部力場水素結合のための明示的な項を含んでいる。 原子当たりより多く含まれる結合性相互作用は、最も計算的にコスト大きい。人気のある選択は対エネルギー相互作用制限することである。ファンデルワールス項は通常レナード=ジョーンズ・ポテンシャル用いて静電項はクーロンの法則用いて計算されるが、分極率考慮入れたり、実験的観察とよく一致させるために定数因子によって両方の項は減らした増やしたりされる

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関数形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/25 09:42 UTC 版)

FP (プログラミング言語)」の記事における「関数形式」の解説

原始的関数とは対照的に、関数形式は他の関数基づいて演算を行う。たとえば、加算 として0を、乗算 として1をとるような単元(unit value)を持つ関数もある。関数形式unit次のいずれかである関数 fに適用される際にそのような値を生成するunit + = 0 unit × = 1 unit foo = ⊥ 以下はFP中核となる関数形式である。 合成 f∘g f∘g:x = f:(g:x) 組み立て [f1, ..., fn] [f1, ..., fn]:x = 〈f1:x, ..., fn:x〉 条件式 (h → f;g) (h → f;g):x = f:x (h:x = T のとき) = g:x (h:x = F のとき) = ⊥ (それら以外のとき) 分配適用 αf αf:〈x1, ..., xn〉 = 〈f:x1, ..., f:xn〉 右挿入 /f /f:〈x〉 = x /f:〈x1, x2, ..., xn〉 = f:〈x1, /f:〈x2, ..., xn〉〉 /f:〈 〉 = unit f 左挿入 ∖ {\displaystyle \backslash } f ∖ {\displaystyle \backslash } f:〈x〉 = x ∖ {\displaystyle \backslash } f:〈x1, x2, ..., xn〉 = f:〈 ∖ {\displaystyle \backslash } f:〈x1, ..., xn-1〉, xn〉 ∖ {\displaystyle \backslash } f:〈 〉 = unit f

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関数形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 08:54 UTC 版)

OPLS」の記事における「関数形式」の解説

OPLS力場の関数形式は、AMBERのものと非常に似ている。 E ( r N ) = E b o n d s + E a n g l e s + E d i h e d r a l s + E n o n b o n d e d E b o n d s = ∑ b o n d s K r ( r − r 0 ) 2 E a n g l e s = ∑ a n g l e s k θ ( θ − θ 0 ) 2 E d i h e d r a l s = V 1 2 [ 1 + cos ⁡ ( ϕ − ϕ 0 ) ] + V 2 2 [ 1 − cos ⁡ 2 ( ϕ − ϕ 0 ) ] + V 3 2 [ 1 + cos ⁡ 3 ( ϕ − ϕ 0 ) ] + V 4 2 [ 1 − cos ⁡ 4 ( ϕ − ϕ 0 ) ] E n o n b o n d e d = ∑ i > j f i j ( A i j r i j 12C i j r i j 6 + q i q j e 2 4 π ϵ 0 r i j ) {\displaystyle {\begin{aligned}E\left(r^{N}\right)&=E_{\mathrm {bonds} }+E_{\mathrm {angles} }+E_{\mathrm {dihedrals} }+E_{\mathrm {nonbonded} }\\E_{\mathrm {bonds} }&=\sum _{\mathrm {bonds} }K_{r}(r-r_{0})^{2}\\E_{\mathrm {angles} }&=\sum _{\mathrm {angles} }k_{\theta }(\theta -\theta _{0})^{2}\\E_{\mathrm {dihedrals} }&={\frac {V_{1}}{2}}\left[1+\cos(\phi -\phi _{0})\right]+{\frac {V_{2}}{2}}\left[1-\cos 2(\phi -\phi _{0})\right]+{\frac {V_{3}}{2}}\left[1+\cos 3(\phi -\phi _{0})\right]+{\frac {V_{4}}{2}}\left[1-\cos 4(\phi -\phi _{0})\right]\\E_{\mathrm {nonbonded} }&=\sum _{i>j}f_{ij}\left({\frac {A_{ij}}{r_{ij}^{12}}}-{\frac {C_{ij}}{r_{ij}^{6}}}+{\frac {q_{i}q_{j}e^{2}}{4\pi \epsilon _{0}r_{ij}}}\right)\end{aligned}}} 結合則 A i j = A i i A j j {\displaystyle A_{ij}={\sqrt {A_{ii}A_{jj}}}} および C i j = C i i C j j {\displaystyle C_{ij}={\sqrt {C_{ii}C_{jj}}}} が適用される分子内非結合相互作用 E n o n b o n d e d {\displaystyle E_{\mathrm {nonbonded} }} は3結合以上離れた原子についてのみ考慮される。1,4-相互作用は「fudge factorf i j = 0.5 {\displaystyle f_{ij}=0.5} 、そうでなければ f i j = 1.0 {\displaystyle f_{ij}=1.0} によって縮小される全ての相互作用部位原子中心にあり、孤立電子対はない。

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