鎌倉・室町時代~宇都宮氏重臣としての活躍~とは? わかりやすく解説

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鎌倉・室町時代~宇都宮氏重臣としての活躍~

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 02:05 UTC 版)

益子氏」の記事における「鎌倉・室町時代~宇都宮氏重臣としての活躍~」の解説

益子氏は紀貞隆の次男益子正隆初代とし、三代益子正重源頼朝奥州藤原氏打倒兵を挙げた際に宇都宮朝綱大将奉じ2万の兵を率い従軍益子氏率いる紀党と芳賀高親率いる清党がともに宇都宮氏の属下として抜群武功顕わした。この時、益子氏芳賀氏頼朝から源氏の白旗一流ずつを贈られたことが後世まで益子氏栄誉とされ、世にその武勲知らしめる端緒となった。この益子氏率いる紀党と芳賀氏率いる清党こそ宇都宮氏幕下の二大武士団 紀清両党として知られるようになったのであるとりわけ益子氏隆盛基盤となったのは、後に下野守護職を世襲する宇都宮氏の祖 藤原宗円の母が益子正隆の女であったことによるところが大きい。鎌倉時代通じて宇都宮氏下野国内で大名化するにつれ、益子氏宇都宮氏重臣かつ下野国芳賀郡益子城主としてその武力支えたのである益子氏家紋主家宇都宮氏同様、左三つ巴であり、おそらく主家から拝領したものと考えられるまた、藤原宗円三井寺出身とする説を唱える野口実は、紀氏益子氏ゆかりの西明寺三井寺僧兵によってその傘下入れられたとする伝承があるのに着目して、これを宇都宮宇都宮二荒山神社)と宇都宮氏西明寺紀氏益子氏)を傘下入れた話を元にしているのではないか、と推測している。 南北朝時代においては主家宇都宮氏北朝室町幕府従ったため、益子氏北朝方となり益子貞正宇都宮軍の有力武将として活躍したその後幕府内で足利尊氏と弟 直義による権力闘争端を発した内紛観応の擾乱勃発すると、益子氏一党宇都宮氏従い尊氏党に与し宇都宮一族氏家周綱、綱元、忠朝、同じく宇都宮一族薬師寺元可、義夏、義春、助義兄弟や清党の芳賀貞経らとともに南朝方に投降した直義党の桃井直常対峙した。 一方、京周辺でも南北両朝激戦繰り広げられており、下野からも宇都宮の手勢が京周辺にも出兵され、楠木正成らと対峙した。この際宇都宮勢に益子氏一門から益子顕助、国行、秀助親子従軍しており南朝方と戦ったことが『太平記』にも記されている。それによれば敵将 楠木正成宇都宮氏坂東一の弓矢とりであるとして、その両翼たる 益子氏芳賀氏紀清両党戦場において命を捨てることを厭わないと言い宇都宮軍との激突避けたとされ、益子氏武勇を示す逸話伝えられている。しかし、南朝方の抵抗も凄まじく顕助は東寺討ち死にし益子一族多くも京での戦いで命を落としたちなみに四国讃岐国における史料由佐由緒臨本によれば、顕助の庶子の秀助は足利氏一門 細川頼春従い四国下り讃岐国香川郡井原下り由佐氏を称した伝わっている。 一連の戦乱最中暦応2年1339年)、関東において南朝方を指揮していた北畠親房公卿春日顕時を常陸国関城派遣し常陸小田氏従えた顕時は関城から下野入り北朝軍に従い転戦中で空城となっていた益子氏西明寺城八木岡城上三川城一時陥落され事態生ずる。このとき、南朝軍に従い益子氏の城を陥落させた小田氏の祖は益子正雄の女を母とする宇都宮氏一族であり、宇都宮氏初代藤原宗円庶子鎌倉幕府開いた源頼朝重臣として評定衆常陸守護を務めた八田知家を祖とする家系であることから、まさに主家同族であると同時に縁戚関係でもある一族との骨肉戦いとなった。しかし、下野における戦況次第北朝方の優位となり、南朝勢力の衰退により益子氏はようやく失地回復するに至る。そして、戦乱明け暮れた関東足利義満世に南北朝合一がなり、世の平穏取り戻したことによって、益子氏をとりまく環境次第安定したものとなっていったのである

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