運用上の問題
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当時のソ連軍は装備・人員共に不足しており、1938年に入隊したAK-47の設計者として著名なミハイル・カラシニコフも操縦士兼整備士として訓練を受けていたが、1941年の独ソ戦開始によりすぐに戦車長に任命されるなど、多くの部隊では経験不足の新兵が主体となって運用することになった。 戦車長が砲手を兼ねるため、周囲の監視や戦車全体の指揮に専念しにくかった。なお、T-34を鹵獲使用したフィンランド軍では、戦車長が(通常は一番経験の浅い兵士の役割であった)装填手を兼ねるように役割を変えていた。ソ連軍でも、操縦手あがりの戦車長が砲塔乗員の死傷率の高さを嫌って、戦車長兼操縦手という変則的な配置を選んだ例もある。だが、砲塔での三人体制というのはドイツ軍が各国に先立って取り組んだことであり、特に時代遅れということでもなかった。この問題は砲塔が大型化されたT-34-85では戦車長と砲手に分かれるように改善された。 独ソ戦初期には無線機が小隊長車まで、あるいは中隊長車にしか装備されていない場合もあった。しかも乗員が訓練不足でこれに習熟しておらず、連携した行動は一列縦隊で突進するのがやっとだった。後に無線は常設となるが、兵員不足で無線手が搭乗していないことも多かった。しかし大戦後期にアメリカから部品が供給されるようになると無線機はほぼ全車両に普及し、ソ連版電撃戦であるバグラチオン作戦の成功にT-34の高い機動性と共に一役買う事になった。
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運用上の問題
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「朝鮮語のローマ字表記法」の記事における「運用上の問題」の解説
ここでは韓国におけるラテン文字の運用上の問題点を述べる。 文化観光部2000年式は現在、韓国国内の街路表示や駅名表示などに広く用いられている。しかしながら、企業名や人名などにおいては文化観光部2000年式や過去のラテン文字記法に基づかず、従来からの習慣的な表記や英語風表記を続けている場合が多い。政府もそのような表記を無理に改めるのが困難であると感じているらしく、文化観光部2000年式においても「人名、会社名、団体名などは、これまで使ってきた表記を用いることができる」という特例条項を設けて、現状を容認している。 だが、このような事情は時には混乱を引き起こすこともある。例えば、パスポートに記載される姓名のラテン文字表記は、統一的な表記法がなく個々人によってまちまちである。仮に「李」であれば、「Lee,Yi,Ri,Rhee,Yee」など多様である。従って、個々人の姓名のラテン文字表記を知ろうとしたら、その本人に直接尋ねる以外に方法がないため、旅行社などにおける事務処理の際に不便をきたすことが少なくない。 また、日本における企業名「Samsung」や「Hyundai」は、それぞれ「サムソン」(原語:삼성 [samsɔŋ])、「ヒョンデ」(原語:현대 [hjɔndɛ])というカタカナ表記が本来の発音に近いが、(ラテン文字表記から推測しやすいが)原音からはより遠い「サムスン」、「ヒュンダイ」が公式に用いられるようになっている。
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